ベースとパワーアンプ・記事まとめ

 

ベースとパワーアンプ

 

ART SLA1 初めてのパワーアンプ

 

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「もうベースアンプは嫌だ!」

「もっと素直なシステムにしたい!」

「クリーンな音でタッチを鍛えたい!」

 

こんな不満と希望が爆発した20代前半。

 

ジラウドの究極のプリアンプ【JFDT-HA】を手に入れていたことも手伝い、ベーアンから解放されたい一心でもありました。

 

実際、このSLA1とJFDT-HAに加え、エピファニのスピーカーを揃えて鳴らした時の感動ったらなかったですね。

 

今までのベーアンは何だったのか?

これまでの音はゴミだったのか?

必死に探してたのが馬鹿馬鹿しくないか?

 

「俺はこれが欲しかったんだ!」

 

虚無と歓喜が同時に押し寄せてくることに。

 

こうなるともう、定番のアクティブ回路とかも使えなくなっちゃいます。変なものを通さず、パッシブで鳴らした方が遥かに良い。いかに余計な遠回りになるか、音を濁らせるか、それを思い知りました。

 

ちゃんとしたシステムを揃えた瞬間、タッチとの向き合い方、練習の密度が比較にならないほど向上したのを実感。成果が確実に出てくれる、違いが分かる、熱が入れば入るほど、それが答えとして返ってきます。

 

まさに、ベースアンプへの興味を失った瞬間でした。

 

SLA-1の解説の前にD級アンプについて

 

昨今、勢力がどんどん拡大しているD級アンプ。

 

簡単に言えば、

 

『小さく軽く大出力』

 

こんなアンプだと認識しておけば分かりやすいでしょう。

 

実際にいくつか所有していたことがありますが、ま~、とにかく扱いやすくて便利で驚きます。中でもお気に入りだったのは【アコースティックイメージ】のヘッド。衝撃的な存在でした。

 

多機能!高性能!大出力!

 

極めつけは、

 

『重さ2kg』

 

ひっくり返るしかありません。

 

クリーンで癖のないアンプが欲しいなら、これを手に入れておけばひとまず安心。 アコイメとPAスピーカーがあれば、それだけでも十分。

 

エレクトリック、アコースティック問わずの特性と懐の広さ。こんな便利で凄いものがあるのか、実にとんでもないアンプでした。

 

※現在、生産状態不明

 

ACOUSTIC IMAGE Clarus Series 4PLUS

ACOUSTIC IMAGE Clarus Series 4PLUS

 

軽くて重い SLA1の魅力

 

アコイメが素晴らしいアンプなのは間違いない一方、 D級アンプ特有の弱点と申しますか、どうしても特性的に不満が出てしまう感があるのは否定できません。

 

音の立ち上がり、レスポンス、歯切れ、押し出しなど、D級アンプはこの辺がちょっとなまっちゃうような印象があるんですよね。

 

それも好みの問題と言えばそれまでですが、自分的に苦手なコンプ感、大人しく引っ込んじゃう印象、低音にいまいちドスが利かない、音が何となく薄いなど、あまり好きになれなかったりします。

 

そこでSLA1の登場。

 

高さは1U。重さは6kg。

出力は100W×2のステレオ。

もしくはモノラル260Wで鳴らすことも可能。

 

昨今のアンプと比較した場合、大きく重い扱いになってしまうかもしれませんが、トランスを積んだパワーアンプとして考えれば、かなり軽量小型な方だと言えます。

 

前述のアコイメのプリアンプ部をスルーして、JFDT-HAを鳴らしていた時期もあるけれど、正直、このSLA1を通して鳴らす方が自分は好きでした。アコイメの他のD級アンプでも同じ印象、音的な部分で比較したらSLA1の方が圧倒的に好みでしたね。

 

小さいながらもトロイダルトランス仕様。大きすぎない出力。ピーキーすぎることもなく扱いやすかったアンプ。5万円もしないで入手可能というのも美味しいポイント。

 

ベースアンプからの脱却に一役も二役も買ってくれた一台です。

 ART SLA1

ART SLA1

 

現在はSLA2を使用

 

SLA1が扱いやすいアンプである一方、

 

「最大280Wではちょっと心もとない」

「もっと余裕もガッツも欲しい」

「遠慮なく鳴らせるようにしたい」 

 

こんなモヤモヤ感が出てくるのも当然の流れ。

 

そこで手を出したのが、

 

【SLA2】

 

同じくARTのパワーアンプ。SLA1の大出力版になります。

 

高さは1Uのまま、重量は9kgに。

出力は倍の200W×2のステレオ仕様。

またはモノラル560Wにすることも可能。

 

実に分かりやすいスケールアップバージョン。SLA1に物足りなさを感じるなら、こっちの方がおすすめ。

 

ただ、奥行きがかなり増すことに加え、重量が増えてしまうのも間違いない為、全ての面においてこちらの方が優れているとは断言できない部分もあります。

 

「560Wもいらない!」と言われればそれまで。SLA1にはSLA1の良さがあるとも判断できますし、このあたりの目的用途についてはやはり、自分自身で決めていくしかありません。

 

例えば、オーディオや多目的なモニター用にSLA1、ベース専用にSLA2なんて使い分けも有り。実際、自分はそうやって使用しています。

 

両方持ってますが、損はまったく感じていません。

 

 ART SLA2

ART SLA2

 

ベースアンプ嫌いを語る

 

もはや身近なPA用パワーアンプ

 

このブログで何度も言っていること。

 

それは、

 

『ベースアンプが嫌い』

 

ま~、散々うんざりしてきました。

 

ベースアンプの異常な癖や鈍重さはもう、受け入れがたいですね。 優れたプリアンプを所有しているなら尚更、この気持ちよさを全力で潰そうとするとか、もっさい不細工な音に変換しようとか、有り得ない選択肢だなと。

 

ベーアンが欲しくなるとしたら、求める要素は超絶軽量、便利であること。または、たまに食べたくなるジャンクフードみたいな扱いになりそうです。

 

クリーンでワイドレンジなシステム入門、もっと手軽に鳴らしたいなんてことであれば、ミキサー+パワーアンプ+小型PAスピーカーorスタジオモニターなんてのでも良いと思いますし、こだわるならマイクプリを探してみるのも有り。

 

そのプリにこだわった結果、自分はジラウドのJFDT-HAを使用。これを活かすのであればやはり、ベースアンプとは縁を切りたい、PA用の機材を使った方が色々手っ取り早い。

 

金銭的なことを考えても今の時代、PAシステムがとんでもなく安価に買えちゃいます。その意味でもベースアンプは対象外、特殊装置みたいな枠として自分は扱ってます。

 

なかなか手を出しにくい分野ではありますが、PA用のパワーアンプとスピーカーに手を出してみるのは本当におすすめ。

 

「PA用なんて嘘の音だ!本物のベースの音じゃない!」なんて言うのもおかしな話。大音量の会場でお客さんが聴いてる音は何なんだって話になってしまいます。「ベースアンプこそが真実のベースの音!」なんて縛られるのは疑問。

 

ちなみにですが、自分が使っていたSLA1の前所有者はギタリスト。ラックのアンプシミュレーター+SLA1の組み合わせ、それをマーシャルのキャビにブッ込んで爆音出してました。

 

真空管が嫌い、ソリッドな特性の方が好きという、そこにPA用パワーアンプが絶妙にマッチしてしまっていたのだから面白い。今時の流れを考えても、先を行っていた気がします。15年ぐらい前にそれをやっていたのだから凄い。

 

昨今、オーディオマニアがPAシステムに目を付けたりなんかもしているようですし、一式揃えて改めて音楽聴いてみるのもおすすめ。

 

ワイドレンジで能率の良いスピーカー、それをPA用のパワーアンプで鳴らす。オーディオへの認識が一変する可能性もあります。

 

ベースアンプ嫌いの加速とジラウド

 

元々、ベースアンプに対する疑問というのを早い段階で持っていましたが、ジラウドの試奏システムを体験することで、それが確信に変わりました。

 

とにかく驚いたのは、試奏用に使用していたスピーカー【Cerwin-Vega】。15インチウーハー+ツイーターのフルレンジ。大きさといい、音質、音量といい、当時の自分にとってまさに憧れの存在。

 

で、「このスピーカー凄いですね!やっぱ高いんですか!?」と尋ねたところ、

 

「いやぁ一つ5万円ぐらいだったかな?」

 

と返ってきてひっくり返ったのなんの。

 

「え!?じゃあ凄い性能だって知ってて買ったんですか!?」とも尋ねたら、

 

「いや、別に」

 

「お、サーウィンベガとかまだあるんだなぁ」みたいなノリで買っただけだと聞いて唖然。特別に厳選したわけでも何でもなく、「PAスピーカーってそういうもんでしょ?」と言わんばかりの雰囲気、そもそもの認識の違いを思い知った気がしました。

 

「ツイーターが付いてる!やった!」みたいな次元、ベースアンプ界の恐怖。フルレンジで鳴らすことが当たり前ではない絶望。たった5万円のスピーカーに惨敗の事実は本当に重かったですね。

 

癖の強いアンプというのはもう、それ自体がエフェクターみたいなもの。しかも問答無用通りっぱなし、勝手に音を加工、強制的にキャラクターが決められてしまうなど、自分は納得できません。

 

JFDT-HAを入手した当初、実はパワーアンプとスピーカーは持っていませんでした。使っていたのは、安物のベース用コンボ。いくらプリ部をスルーしたとしても、その性能は活かせない。

 

システムを改め、PA用パワーアンプとフルレンジのスピーカーを組み合わせた時は、本当に感動しましたね。レンジもレスポンスも一変、全てが今までとは次元が違う、それこそ人生変わってしまいます。

 

「ギターにはギターアンプ!」

「ベースにはベースアンプ!」

 

この発想、先入観、固定観念を変えると一気に見えてくる世界がある。

  

結局は好みだと言ってしまえばそれまでだけど、その好みに該当するものがベースアンプになかった、それで大きなストレスを抱えていたのが過去の自分。

 

どうすればいいか分からない、答えが何か検討も付かない、そんな中で変に意地を張ったり、どんどん視野が狭くなってしまうのはよろしくない。

 

「最高のベースアンプを探すんだ!」

 

そもそもこの発想が間違っていた、出発点を誤っている、有りもしないゴールを目指そうとしてたのだと気付くのは難しい。でも本当、世にあるベースアンプの中に求めている正解は存在しませんでした。

 

誰かが作った意図的で強制的なキャラ付け、根本的な解像度や押し出しは無視、音色ばかりを意識したシステムしか知らない、それは自分にとって大問題。楽器用アンプの特性は本当に酷いものばかり、心底うんざりしてきた現実。

 

何にでもケチャップやマヨネーズぶっかけたり、カレー味にしちゃうみたいな感じは勘弁願いたい。上等な料理にハチミツをぶちまけるがごとき思想、いいかげんやめてくれと。

 

あれこれ凝ったベースアンプなんてものが本当に必要なのか?大して使わない多機能に意味があるのだろうか?それが音を悪くする原因だとしたら虚しくならないか?疑問でしかありません。

 

シンプルそのまま音を出してくれる感覚を知ると価値観が変わります。

 

PA用の何が良いか?

 

『ベースアンプにもなる』

 

逆はお察しが多数。

 

オーディオ気取りベースアンプは嫌い

 

ベースアンプへの嫌悪ばかりを伝えているようですが、潔いぐらいのドライブサウンドや古臭さに舵を取っているものになると、別物の快楽装置として逆に好きになれたりもします。

 

ならではの快楽的ドライブサウンドは確かに気持ちいい。その音圧を背中で感じる、バンドと一体になって全身で体感する魅力は素晴らしい。時代云々を超越した音を叩き出すアンプ、その魅力は自分にも分かります。

 

自分がベースアンプの中でも一番嫌いなのは、そんな個性的な方向からも離れたつまらないアンプ、オーディオ気取りみたいな中途半端なもの。これは本当、何の魅力も感じません。

 

ベース用なのか、違うものにしたいのか、何だかよく分からない。オーディオだのハイファイだの言いつつ、実はレンジも大したことないのも失望。半端にキャラを出そうとしたり、妙にコンプ臭かったり、低音を不自然に強調したり、それじゃ意味が分からない。

 

独自のキャラを売りにするにも、オーディオ路線を目指すにも、どちらにしたってもっとシンプルな方向を目指した方がいいんじゃないか?様々、疑問が湧きます。

 

繰り返すようですが、

 

・まともなプリアンプとパワーアンプ

ちゃんとしたフルレンジのスピーカー

・タッチやピッキングがそのまま出せるシステム

 

こういう組み合わせを知らない人は絶対、一度は体験してみるべき。ギターのおまけ的に作られたシステムとは次元の異なるサウンドを出せます。

 

「リバーブ抜いて高域カット!はいベースアンプの出来上がり!何?それじゃ物足りない?んじゃ高域出しときゃハイファイ!オーディオ!これでいいだろ!ツマミ増やすと喜ぶだろうからいっぱい付けとくわ!」

 

こんなナメたアンプが幅を利かせてるとかもうやめましょうと。ベースなんかボフボフ鳴ってりゃ十分、キンキン言ってりゃスラップ向け、そんなのをいつまで続けんねんとツッコミ入れておきます。

 

やっぱりおすすめはPA用パワーアンプ

 

ARTのSLA1に続いて購入したのはSLA2。前述した通り、1Uで9kg、サイズ的にも扱いやすいパワーアンプ。

 

最強のプリアンプを鳴らすにベースアンプじゃよろしくない。小細工せずそのまま出力したい。となればやはり、自分はPA用から選択します。

 

と言っても「これが最高!」って厳選したわけではなかったり。お得な中古品を購入しただけ、扱いやすさそうなのを選んだだけというのも、正直な話。この辺、前述したジラウド的なノリと同じかもしれません。

 

しかし悲しいかな、それでもベースアンプとは雲泥の差。こちらの方が遥かに素直で使いやすい。極端な味付けがされたアンプは嫌い。どうしたってPA用の方が自分には合ってしまいます。

 

耐久性や出力を考えた場合、オーディオ用は選択肢の外。どれが良いのか知識がまったくないのも問題、機材探しの沼に飛び込むのも違う。

 

価格の面から言っても、手頃なPA用は助かりますね。5万円ぐらいかそれ以下でも数百Wのパワーアンプが手に入る。特性も遥かに好み。そんなに頭抱えて悩む必要もない。選ぶのが楽で助かります。

 

後は変な話、SLAのサイズだと何が良いかって、

 

『手放すにも楽』

 

これもすごく大きい。

 

20kgクラスとか、それすら軽く超えてるようなアンプは扱いが大変。「掘り出し物があったぜ!」って安易に手を出すと悲惨。スピーカーの20kgと鉄の塊の20kgを同じと考えない方が良い。小さく凝縮された重さは半端じゃありません。

 

これから新たに手を出すのであれば、もう絶対に手放さない覚悟でクソ重いやつにするか、扱いやすい範囲でまとまってるものか、どちらかにした方が良いかと思います。それか、音質にはちょっと目を粒って、超軽量なD級アンプでまずはお試しとか。

 

PA用パワーアンプ、慣れない分野ではあるかもしれませんが、いざ魅力が分かれば素晴らしい選択肢になること間違いなし。自分だけのオリジナルサウンド、タッチを磨き上げていくにも、心躍る味方になってくれます。

 

ベースアンプ嫌いになってしまう可能性を秘めてる恐るべき選択肢。

 

使わない手はありません。

 

ART SLA-2 パワーアンプ

ART SLA-2 パワーアンプ

  

クラシックプロのパワーアンプ

 

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CLASSIC PRO CP400

 

前からずっと興味があってついに手に入れたパワーアンプ。

 

これで眠ってたサーウィンベガのPAスピーカーを練習モニター用にも使えるぞと入手。ARTのSLA2を完全ベース用、ステレオで振り分けずブリッジ接続できるようになるのもナイス。

 

「激安品ってどうなの?やばいんじゃないの?」と心配してしまうのも無理からぬクラシックプロ。しかし実際手に取ってみれば色々驚くこと間違いなし。

 

思った以上の重量感、金属の塊っぷりに安っぽさなどは感じず。ちゃんとがっつりパワーアンプやんけとカウンターをもらうレベルの仕上がり。

 

まぁ、それが仇になってと言うのも皮肉だけど、事実、妙にゴツくて扱いづらい面があるのは否定できず。

 

前面のハンドル(?)が邪魔くさい、パネルの厚みがありすぎる、固定のために長めのネジが欲しくなるなど、その辺の取っつきづらさを感じるのはちと減点。

 

ただ、それが高級感に一役買っていそうなのも確か。見た目的な満足度を上げてくれる意味では有り。いずれにせよ、プラスチックな安っぽさとかがないのは間違いない。質実剛健な業務用って感じ。

 

一歩を踏み出しやすい素晴らしさ

 

肝心の音はどうか?

 

これは正直、そんな超高音質を期待するもんじゃないなって印象。超一流スタジオライクな高解像度、スーパーワイドレンジを期待したってたぶん虚しいだけ。

 

「思ったより力強い!「思ったより楽しい!」「思ったより使える!」など、頭に「思ったより」を付けた方が満足度が上がるんじゃないかと。

 

確認&強調するならば、

 

『約2万円』

 

こんな価格で100Wクラスのパワーアンプが買えてしまうことが有り得ない。その恩恵に最大限あやかる、活かすのが美味しい使い方ってもんではないかと。

 

音質を追求するならいくらでも上はあるだろうし、そうやってパワーアンプ道に足を踏み入れるのも面白い。ベースアンプがオモチャに思えるような素晴らしい逸品にも出会えるかもしれない。

 

ただ、その一歩を踏み出すのが難しい、まったく何もかも分からない、どうにもならない可能性が高いのもパワーアンプの世界。選択肢が無数なほど初心者にとって厄介なことはない。最初の一台につまづいたまま、それで終わってしまっても不思議ではない。

 

だからこそ、こういう超お手頃なものが存在がしているのは素晴らしくありがたい。

 

「とりあえずこいつから行ってみるか」

 

こうやって手を出せることには凄く意義がある。

 

次のパワーアンプが欲しくなったとしても、こいつはモニターとして使ってしまえば無駄にはならない。リサイクルショップ等で良い感じのスピーカーでも見つければ、立派にハイパワーなオーディオにもなる。

 

コンパクトだから手放すにも楽。その点も実はすごくありがたい。20kgクラスのアンプは設置するにも手放すにも地獄を見ると体験済み。

 

最強や最上を期待するものじゃないからこそ、上手く豊かに使いたい激安品。「特出して良いものではない」と言いつつ、こういったパワーアンプと高能率スピーカーの音に驚く人って意外といるんじゃないかとも思う。

 

田舎住まいとか、大きな音が出せる環境にあるなら、業務用PAパワーアンプと高能率スピーカーの組み合わせは是非とも体験してみてほしい。大げさではなく、スマホやパソコンがとんでもない化け物装置に生まれ変わる可能性だってある。

 

数万円の出費で音楽の聴き方が一変するかもしれない、それがPA用パワーアンプとスピーカーの面白さ。「ベースを鳴らすだけ」って視点からのみ見るのは、実はもったいない。しょっぼいミニコンポ、ヘッドホンやイヤホンとおさらばするのも、音楽との付き合い方。

 

選択肢が豊富。しかもお手頃。

今は本当に良い時代。

ネタでも本気でも試す価値大いにあり。

 

 CLASSIC PRO CP400 ステレオ・パワーアンプ

CLASSIC PRO CP400 ステレオ・パワーアンプ

 

他にも気になるクラシックプロ

 

CLASSIC PRO CP800

 

「もっと大出力に!」 と望むだけではなく、パワーアンプにはもう一つ気になる要素があります。

 

『ダンピングファクター』

 

これまた聞きなれない、何じゃそりゃと困惑したこいつ。

 

簡単に言うと、

 

『制動力』

 

スピーカーをスパッ!とキレ良く止められるか、それともダル~ンと締まりなくもたつくか、その辺に関わりそうなのがダンピングファクター。

 

このサイトの説明が分かりやすかったので、興味のある人は一読どうぞ。

www.luxman.co.jp

 

で、そのダンピングファクターですが、前述したCP400は『200』と数値が出てまして、それが2Uの上位機種になると『300』になるみたいなんですよね。

 

それそのまま受け取るとしたら、上位機種の方がより制動力のある締まった音が出るんじゃないか、サイズや重量、出力と相まって、より重く腰がありつつパンチが出てくるんじゃないか、そんな期待をしてしまいます。

 

やっぱり、どか~んと大きく重いトランスを積むとなると、1Uってのはちょっと無理があるんじゃないかと想像するところがあります。電気のことは分からないけど、見たまんまと言うか、でっかく余裕がある方が良さそうだよなと。

 

特に、自分が使いたいのは、15インチの大口径スピーカー。この大きく重い物体を満足に動かすには、それなりの馬力と制動力があるパワーアンプでないと、本来の性能を発揮できないんじゃないかと感じます。

 

その意味でも気になったのは、

 

【CP800】

 

CP400の倍以上の重さと出力、それとダンピングファクター。

 

これがめちゃくちゃ良かったりしたら、感動すらしてしまいそう。侮れないどころか、クラシックプロを積極的に推すようになったりして?

 

 CLASSIC PRO CP800 ステレオ・パワーアンプ

CLASSIC PRO CP800 ステレオ・パワーアンプ

 

CLASSIC PRO CPX600

 

実にクラシックプロらしく、3万円もしない激安品。

 

一方、重さは11,4kg。出力はブリッジで最大600W。かなりヘヴィでパワフルな予感がする仕様なのが面白い。

 

前述したダンピングファクターについて言えば、200となっている為、その点はちょっと気がかりではありますが、そこはまぁ、カタログスペックがどこまで当てになるものなのか、何とも言えないのも本音であります。

 

「ダンピングファクター=駆動力!」なんて解釈もあるみたいだけど、個人的にはそれはあまりピンと来ない、そこにがっつり縛られるのも違う気がする。

 

要するに、

 

『実際使ってみないと分からない!』

 

結局はこれですよね。

 

そのとんでもない値段に興味が湧くのもありますし、どれだけ効率的に量産できるかって意味では、値段差などもはや関係ないのかとも思えます。

 

2倍、3倍のお金を出しても大して変わらないようなら、もうこれで良いんじゃないか?そんな期待をしてしまうところ。

 

こいつで済むなら、それがめちゃくちゃ楽でお得で良いなと。

 

CLASSIC PRO CPX600 ステレオ・パワーアンプ

CLASSIC PRO CPX600 ステレオ・パワーアンプ

 

気になるQSCのパワーアンプ

 

QSCまで安くなってるとは知らなかった

 

今使ってるARTの調子が悪くなったら次はどうしようか?代用品、またはそれ以上のアンプが欲しくもあります。より高性能、より大出力、やはり、どうしても上が知りたくなってしまうのが性。

 

激安の殿堂クラシックプロ、ベリンガーも面白そうだけど、そこはま~、もうちょっと欲張りたいし、つまらない見栄を出したくもあります。

 

このままず~っとARTにするのも、ちと飽き気味。故障したってまた同じのを買うのが一番無難だけど、それじゃ刺激にはならない。今すぐ買うかはともかく、候補だけは考えておきたいところ。

 

そんな中、驚いたのが、

 

【QSC】

 

もはや老舗と言っても過言ではないだろう存在。そのパワーアンプがえらく手頃になっててびっくり。そりゃ誰でも食い付くってもんです。

 

一番安価なGX3でも『8Ω/300W×2』『4Ω/425W×2』というなかなかのパワー。これでバイアンプとしても使え、片手で数えられるぐらいの値段なのが凄い。

 

俄然、候補として躍り出てきたかもしれません。

 

QSC GX3

QSC GX3

 

バイアンプとは何ぞや?

 

パワーアンプはステレオ2chである事がほぼ基本。簡単に言うと、その2chを低音と高音とで分けて出力するシステムのこと。

 

ベースアンプ的にイメージするのであれば、

 

・下に15インチ一発でドスン!

・上に10インチ四発でバキーン!

 

これを組み合わせて鳴らす感じ。

 

この際、下側のスピーカーから想定以上にワイドレンジな音が鳴ってしまう場合、上側のスピーカーと干渉する可能性が出てきて困ります。ごちゃごちゃ濁ったり打ち消し合ってしまう恐れがある。

 

そこでバイアンプシステムの登場。

 

・下側はいさぎよく低音だけ担当させる

・上側はそれ以上の帯域を担当する。

 

そうやって住み分けを良くするわけですね。

 

QSCのGXシリーズの場合、20~100Hzの出力に切り替える仕様。低音と高音とはっきり極端に分けると考えるのではなく、フルレンジ+サブウーハーみたいに認識した方が良さげ。

 

自分の場合、バグエンドの同軸15インチを持っているので、これにノンツイーターの12~15インチ、または18インチなどを足すとさらに量感を出せることに期待が持てます。

 

もっと言えば、耳に聴こえやすい位置にスピーカーを持ってきやすいことに加え、体感的な部分も好みでプラスしやすいのが魅力的。

 

モニター的なことだけを考えるのであれば、音程感に特化させた方が実用的なのも間違いありませんが、そこはやっぱり、ベースってのはそういうこっちゃない気持ちよさも追求したい楽器です。

 

低音域の音量、音圧を現実的にコントロールしやすくなる意味でも、バイアンプシステムには強い魅力を感じる次第。

 

懸念はシステムの複雑化と過剰化

 

「バイアンプやってみてぇ!」と思うのは確かな一方、「え・・ウーハー買うの・・」ってひるんでしまうのも本音だったり。

 

基本、単体フルレンジで済んでくれるに越したことはありません。システムの大型化、複雑化は一つの沼という気もする為、ちょっと身構えてしまいます。

 

当然、予算的な面でも負担が増えてしまうのもネック。お手軽な値段といい、出力の丁度よさといい、個人的にはGX3が一番魅力的に映ります。

 

ただ、このGXシリーズで残念なのは、ブリッジ接続がどうやらできないこと。ブリッジ接続について簡単に言うと、1chと2chを合体させてパワーアップしようって方法。

 

例えば、自分が所有するARTのSLA2の場合、【200W×2】がブリッジ接続することで【560W×1】に変貌します。倍以上の出力のモノラルパワーアンプが一瞬で出来上がるってわけですね。

 

美味しい方法だからこそ、これができないのは痛い。もしもGX3で音量的に物足りなかった場合、「ブリッジ接続できればなぁ・・」とモヤモヤするのは想像に難くありません。

 

と言いつつまぁ、300~400Wある時点で問題はなさそうですし、ブリッジはブリッジで音が変わってしまう気がしないでもない為、片chだけで済むならそれに越したこともない。

 

1Uに詰め込んだARTとは異なり、こちらはしっかり2Uのボディ。恐らく、駆動力も異なる、量感も違うだろうと期待をしてしまいます。

 

超シンプルな方がありがたいけど、あまり絞られすぎるのも困る、なかなか難しいところですね。

 

大出力バージョンGX7の謎

 

『8Ω/500W×2』『4Ω/700W×2』のGX5。

 

『8Ω/725W×2』『4Ω/800W×2』のGX7。

 

単純に考えて大出力版。

より大音量が期待できる余裕のある仕様だと思ってしまいます。

 

となると気になるのはその重量。

 

一番小さなGX3で11.5kg。軽量小型のD級アンプとは異なる仕様。重いトランスが搭載されたものだと分かります。

 

実際、GX5は12kgでちょっと重くなる感じ。想像よりは少ないけど、最近のアンプの感覚ではお手軽と言えません。

 

そして本命、恐怖が待ってそうなGX7。

 

13kgオーバーとかになるのかと思いきや、

 

『 7.7kg 』

 

は?ってなりますよね。

 

記載ミスかと疑いたくなるこのスペック。でも、公式の説明書にも載っているので、どうやら本当にそうらしい。これで音が良かったらこんな美味しいことはない、どんなクオリティなのか嫌でも期待が膨らんでしまいます。

 

D級なのかと言うと、それも何となく違いそうな重さ。

 

何とも魅力的で謎、不思議な存在です。

 

QSC GX7

QSC GX7

 

未知な選択肢?実はもう知ってる常識?

 

「バイアンプができる!」と、ついついそっちの方に意識が行ってしまいましたが、当然ながら、特に捻りなく通常のステレオアンプとしての使用も可能。

 

ARTでもクラシックプロでもそうですが、数百Wクラスのパワーアンプが安価に手に入る事実、毎度のことながらまずはそこに驚かされます。

 

JBLのPAスピーカーとかだって驚異的に安くなってるのが今の時代。お手軽にシステム構築しようとしたら、こんな美味しい話はありません。

 

まだまだ馴染みの薄い人も多いかもしれないこの世界。でも、よくよく考えてみたら、こういうシステムの方が広く万人的に触れられている可能性もあるから面白い。

 

ベースアンプ的に見てみると、

 

「アンプ何使ってるの?」

 

「JBL&QSC」

 

「こ、こいつ只者じゃねぇ・・!」

 

こうなっちゃいそうですが、実のところ、これってそんなに驚くこともでない、当たり前のシステムな気もします。ギターorベースアンプの音だけしか知らない、その方がむしろ不自然なんじゃないか、そんなことが言えそうだなと。

 

実際、クラシックプロのPAスピーカーがどん!と置いてあるのを某ホテルで見たことがあるから面白い。単に存在に気付かなかった、知らないまま過ごしていただけだった、そんなものかもしれませんよね。

 

まったくの未知、得体が知れない、意味不明、怪しい、そんな風に思ってたら、実は当たり前に触れていた、世の中ってそんなもの。

 

PAシステムでベースを鳴らす。異端どころか実に真っ当で常識。DIって何のためにあるのか、それを考えたって怪しくも何ともない選択肢。是非是非、目を向けてみてほしい。音量を出せる環境にある人だったら、なおさらおすすめ。

 

真実の音がどうとかってこっちゃなし。そういう選択肢もあるって知るだけでも違う。自分は大多数のベーアンが嫌いではありますが、それもしょせんは好みの話。「これが好きなんじゃ!」と言われればそれまで。

 

一方、その選択しか知らない、選べない、どうしていいか分からない、抜け出せない、そんな原因で苦悩し続けるのはよろしくない。理想とは的外れにベースアンプの中から探しているなら、それは悲劇にも思えます。

 

ある楽器と音との出会いにより、ベースとの向き合い方が180度変わってしまった自分。人生が変わるようなショックを経験したからこそ、声を大にしたい。

 

「ベースアンプだけに縛られるな!」

 

そこから解放された今、ベーアンじゃ満たされなくなりました。

 

「超絶極上の音を求めて!」とは違う感覚、

 

『そのまま出る』

 

これが良いんですよね。

 

それも味も素っ気もなくという意味ではなく、

 

「ドカンと出る!」

 

小綺麗なオーディオとは違うのが魅力。

 

高能率なフルレンジスピーカーと大出力のPA用アンプの組み合わせ。扱いが分かってくれば、これほどお手軽で絶大な選択肢もありません。

 

BEHRINGERのパワーアンプ

 

iNUKE NU1000

 

とにかく安い。

そして大出力。

 

前に使ってたパワーアンプが壊れた時に緊急で手に入れたのがこれ。2万円を切る値段、3kgにも満たない重量で最大出力は1000W以上、技術の進歩を感じる存在です。

 

とは言え、実際にはそこまでの異常なパワーがあるようには思えなかったり、強烈なドライブ力があるわけでもない印象が強いのも正直なところ。

 

この辺りやはり、安いD級アンプのお約束と言うか、宿命みたいなものかもしれません。その数値通りの桁外れの出力を期待すると、肩透かしになる可能性が高い。

 

しかし、そうは言っても、驚異的な存在であることに変わりはありません。この値段、この重量、この出力、一昔前ではまったく想像もできなかった世界にあるアンプなのも間違いなし。

 

音質的に満足できない面があるのも確かですが、それはまた求めるところが違うって気がしますよね。ピンキリ、何から手を出していいか分からないパワーアンプワールド。そこに足を踏み入れる意味で非常にありがたい。

 

そりゃ、金に糸目を付けなければ、選択肢は無限に広がります。でも、そうじゃない場合が大多数なんだから、そこはやっぱり、もっと現実的に考えていきたい。

 

限られた予算で迷う中、

 

「超安い!」

「超軽い!」

「大出力!」

 

こんな条件を満たすものがあったら、誰でも飛び付きたくなりますよね。

 

「そんなもんあるわけねーだろ!」が通用しないのが今の世の中。実際に手に入れてみた、真っ先に思い付くのはやっぱりこいつ。

 

パワーアンプに興味があるなら色々な意味でおすすめ。

 

※現在生産状態不明

 

BEHRINGER iNUKE NU1000

BEHRINGER iNUKE NU1000

 

 

見た感じ、後継機は【NXシリーズ】になりそうです。 

3.4kgの超軽量仕様、最大1000W、NX1000ってのがほぼ同じ匂い。

 

BEHRINGER NX1000 ステレオ・パワーアンプ

BEHRINGER NX1000 ステレオ・パワーアンプ

  

スピコン端子・スピーカーケーブルの自作

 

もはやスピコンの方が主流?

そんな流れを感じもします。

 

それでも、楽器用アンプしか知らないなんて場合、この端子の存在を知らない人もいるんじゃないかと想像。自分も最初は何だかよく分かりませんでした。

 

楽器にも使用するようなプラグではなく、円筒形でロックもかかるのがスピコン端子。パワーアンプやスピーカーの世界ではこちらが標準になっていたり、実際、自分が所有するバグエンドのスピーカーなどは、入力がスピコンしかないものだったりします。

 

パワーアンプに手を出すのであれば知っておいた方が良い。自作も出来ればその方がより安心。スピコンの使用に慣れておいた方が絶対正解。ミニ四駆とかプラモデルでも作ったことがある人なら、まったく問題なく手を出せるでしょう。

 

それでも、どうしても自信がないとか、面倒で嫌だと言うのであれば、出来合いのものを買っちゃった方が手っ取り早くて安心。その辺はサウンドハウスにでも問い合わせれば、問題なく対応してくれるはず。

 

CLASSIC PRO SKK015B

CLASSIC PRO SKK015B

  

で、使ってる内に段々と満足できなくなったり、長さの調整をしたい、もっと上を見てみたいなんて欲が出てきたら、ベルデンの切り売りケーブルやノイトリックの端子など、その辺りを手に入れて自作してみるのがおすすめ。

 

ステレオ出力ではなくブリッジ出力にしたりする場合、どうしてもスピコン端子の中をいじる必要があったりする為、自分でやれるに越したことはありません。

 

まぁほんと、ガンプラ組み立てるとかより遥かに楽なので、ちょっとした趣味、遊び、好奇心に任せて楽しむのが良いんじゃないかと思いますね。

 

ハマる人はそのままハマっちゃうであろう、これはこれでまた面白い世界です。

 

BELDEN 8470

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NEUTRIK NL4FX

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