ヘッドレス・ファンフレット、IBANEZが相変わらず飛ばしてて安心する

アイバニーズの安定の飛ばしっぷりよ

 

イロモノ扱いどころかもはや本命?確実に市民権を得てきているように感じるヘッドレス。自分がこの手のもので衝撃を受けたのはステイタスの6弦。あんな弾きやすく扱いやすい6弦があるのかとま~っびっくりしました。

 

あのボディバランス、全てのポジションにおける均一感、ヘッドが大きく重くなるほど実現が困難になるのだろうと痛感。あれ以来、ヘッドレスに対する印象が大きく変わることに。

 

ただ、正直言ってステイタスクラスはそうそう買えるものではありません。ヘッドレスで他にも凄いやつを弾いたことはありますが、やはりかなり高額だったり、とてもじゃないけどお手頃とは言えなかったのが現実。人によっては試奏するにもちょっとした覚悟が必要になりそうです。

 

そんな中、またまたブチかましてくれたのがアイバニーズ。さすがもさすが、そこに本気出すのか、量産しちゃうんかいなって心意気が実に素晴らしい。しかもヘッドレスってだけではなく斜めフレットバージョンも出してくるのがイカしてます。色々な意味で手が届きにくいジャンルを攻めてくるのが見事。

 

一番最初のベースがアイバニーズだった自分。今でもそのコンセプトに対する敬意、憧れは失ってません。ルックスや音の好み云々を超えた興味が湧いてしまいます。

 

Ibanez EHB1000

 

恐らくは一番のコストパフォーマンスモデル。非常にシンプル、塗り潰し塗装のいさぎよさもナイス。実用性を求めるならこういう方がかえって好印象。

 

見た感じ自分的にポイント高いのはPU位置。やたらブリッジの方に寄せたりなんてことなくフェンダーJBからそこまで離れてなさそうな設定が良い。この手のやつにありがち、やたらケロンケロン言う癖が強いのは苦手。その為、PU位置を見るだけで一つ安心できるものがあります。

 

そして楽器本体、ボディについて目に止まったのはホーンがしっかり長く設定されていること。ロックピンまで含めると12~13フレット辺りまで来ているのがこれも一つ安心なポイント。この低音弦側のホーンが短いと1フレットがえらく遠く感じられたり、構えた時のバランスもイマイチなことが多い為、そこにちゃんと気を使ってくれるのはありがたい。

 

先進性どうの人間工学どうの掲げた結果、「小さくしときゃ楽なんだろ?」なんてベースじゃ困ります。悲しいかな、意外とそういうのがありがちだったりするから勘弁してほしい。そんな無闇やたらな小型軽量化をやっちゃうものも珍しくない中、このEHBシリーズは残しておくべき部分は残しておく、ヘッドレス=ベースもどきなんかじゃ終わらせねえって気概を感じられて良い。

 

ネックも指板もローズ系かと思いきや、どうやらメイプルメインらしいのも興味が湧くところ。『ローステッド仕様』ってやつみたいですがその効果は不明。より乾燥、より安定なんて狙いがあるのだと想像しますが、いずれにせよわけの分からない材を使うよりメイプルってのは安心できて良い。バスウッドボディ、バルトリーニPUなんて辺り、特殊性がないのも逆にポイントな感。

 

ニッチを狙うどころか本気でスタンダードを作りに来たんじゃないか?そんな期待までしてしまう面白そうなベースが加わったなと。

 

Ibanez EHB1000-PWM ヘッドレスベース

 

Ibanez EHB1000-PWM ヘッドレスベース

 

Ibanez EHB1005MS

 

5弦、ヘッドレス、ファンフレット、こんなベースをよくもこの値段で出すもんだと感心してしまうモデル。ハイエンドな多弦探しとかに疲れるより案外こっちの方が良いんじゃないか、そんな期待までしてしまうかもしれません。

 

この斜めフレットの何がメリットか?簡単に考えると『低音弦に張りが出る』となりそうですし『高音弦の硬さがマイルドになる』なんて見方もできるでしょう。ヘッドレスなこともあり、より全音域のバランスが良くなり扱いやすい均一感が生まれるはず。

 

と、そこだけ見ると音質的な面を主に捉えてしまいそうですが、そこに加え、斜めフレットのベースを実際に弾いてみて感じるのはこれ。

 

『右手が楽になる』

 

音の問題以上にここを最重要ポイントとして挙げても不思議ではない心地よさがあります。

 

多弦ベースに悩んだことがある人なら伝わるだろう問題、ローB弦ぼよんぼよん、高音弦はパリパリで別物みたいな、こういうベースのま~扱いづらいこと扱いづらいこと。音的にもそうですし、何より弾き心地が悪いのが不味すぎる。弦によっていちいちタッチや力加減を露骨に意識して変えなきゃいけないのは大きなストレス。

 

スケール伸ばすのもいいけど、それがどこまでメリットとして働くかは実は微妙な面があるから怖い。結局いまいち締まりのない低音弦、ぴんぴんに張って嫌味な高音弦、良くなるどころかさらにバランス悪化とか笑えません。

 

それを考えると『低音弦側を伸ばして高音弦側を縮める』というのは実に合理的。低音弦にもっと締まりを出し、高音弦は過剰に張り詰めないようにする。そこにイロモノ的な演出など存在しないと言っても過言じゃない。

 

一見すると明らかに違和感、「うわ・・何これ・・」となってしまうのも当然だろう一方、実際に弾いてみると「あれ?これ意外と弾けるし良くね?」ってなる魅力とメリットがあるこの扇形ファンフレット。多弦化によるヘッドの肥大化も防げるヘッドレスとの相性も考えるまでもなし。

 

実は理想の多弦になるポテンシャルを大いに秘めていると感じます。 

 

Ibanez EHB1005MS-BKF ヘッドレスベース

Ibanez EHB1005MS-BKF ヘッドレスベース

 

さすがの平常運転

 

変則多弦の阿修羅、分厚いホロウボディのSRH、34インチアップライトなどなど、吹っ切れたように風変りなベースのラインナップを充実させまくってるアイバニーズ。こうなると普通のジャズベやプレベを出す方が事件と言うか、平常運転が違う方に行っちゃってるのがおかしくてたまらない。

 

昨今のハイエンドベース的な需要も織り込んでか、ヘッドレスモデルにも綺麗な木目の材を使用+ノードストランドのPUを搭載したものを出していたり、この攻めっぷりが痛快ですらあります。

 

「他にもっと良いものあるぜ!」って声を挙げる人もいて当然ですし、色々知ってる業界の事情通なんてのもいそうですが、そういうこっちゃなし、アイバニーズ自体に対する個人的思い入れってのがあるんですよね。貧欲にさらにバンバン進化していくことを望みたいし、密かにずっと応援していきたい身です。

 

 「あ~ちょっと乱暴に使えるベース欲しいなぁ・・でもただの安物じゃ面白くねーしなぁ・・そうだアイバニーズでも弾いてみっか~。」

 

「いいじゃんこれ!」

 

こういうノリで手を出すのも良いな~と。

 

全然褒めてない、失礼なぐらいのようですが、まったく興味も関心も湧かないブランドも多い中、やっぱりちょっと存在感が違ってるアイバニーズ。心動かされる尖がりっぷり、ワクワク感があって素晴らしい。スペクターやワーウィックなど、あの辺りとはまた異なる独特の勢力になっている事実も凄い。

 

完全実用性重視、真面目で誠実な狂気、観賞目的やオモチャではなくしっかり楽器を作る姿勢に痺れる次第。さすがアイバニーズ、「弾いてみてぇ!」ってもん作ってくれます。 

 

Ibanez EHB1505-PLF ヘッドレスベース

Ibanez EHB1505-PLF ヘッドレスベース

 

 

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