フレットレスベース入門と初心 受けてきた影響・道を振り返る

フレットレスベースの門

 

 

好きなミュージシャン・お手本を知れば弾き方も分かってくる

 

自分的にはそこまでの高い敷居は感じなかったフレットレス。

 

当然のごとく使用している音楽が好きだったこともありますし、憧れと好奇心の方が勝さっていたなど、「弾かない理由がない!」ってぐらいのノリだったかもしれません。

 

初めてフレットレスを手に入れた当時、影響を受けたプレイヤー、その音源についてここでちょっと触れてみたいと思います。

 

【 Jaco Pastorius (ジャコ・パストリアス)

 

もはやぶっちぎりのレジェンド。

超絶良くも散々に悪くもまさに伝説の存在。

その衝撃ったらありませんでした。

 

ただ、技巧的な面について言えば、驚きとまでのものはなかったのも正直なところ。

間違いなく凄かったのは確かだけれど、そこはメタル小僧だったわたくし。

単純な速さだけを見てジャコにKOされた記憶はありません。

 

にもかかわらず何にブッ飛ばされたかって、

 

『音色』

 

ベースの音を聴いて生まれて初めて泣きそうになった感動と衝撃。

と言うか、本当に涙出ましたね。

 

「ベース=地味な刻みばかり・・」なんてどうにも退屈していた当時のポング少年。

攻撃的で派手な音もいいけどそればかりじゃ人に伝えるにはちょっと特殊か音量もいる。

 

「ベースでメロディックなことができないか?」

「分かりやすく素直に良いと言える音を出せないか?」

「もっと感情表現することはできないのだろうか?」

 

こんなことに悩んでいた自分にとってジャコの生み出すフレットレスサウンドはまさに絶品なる天の声。

ベースでこんな美しい音色を奏でることができるのかと、衝撃なんて言葉ではぬるいぐらいのショックを受けた次第。

 

特に2曲おすすめするならば、

 

【A Remark You Made】

【Dream Land】

 

これは絶対に外せない。

 

中でも後者に関しては、フレットレスでどうメロディを弾くか、そのお手本そのものと言っても過言ではありません

 

いかにもジャズなんてことはなし。

曲の雰囲気、世界観はもはや天空の城ラピュタ。

まさにドリームランド、曲名そのもの。

ベースでドラマチックに歌いあげてます。

 

フレットレスを知るにおすすめなのはもちろん、ベースでメロディを弾くなら必聴!

 

The Essential: Jaco Pastorius

【 Marco Mendoza (マルコ・メンドーサ)

 

ジャコを知る以前の話、初めてフレットレスの音に触れるきっかけになったのはこの人。

しかも6弦ベース、おまけにハードロックバンドの中でそれを駆使していたのだから凄い。

 

どちらかと言えばフレットレスはジャズやらフュージョンのイメージが強い楽器。

入口によっては軽い音のイメージ、使い方が限定される印象を持ってしまう可能性もあるのではないかと思います。

 

それをまったく感じさせなかった、自分の中に変な敷居をつくらずに済んだのはこのマルコ・メンドーサのおかげ。

ハードに歪んだギター相手でも堂々絡み付いていくサウンドに憧れを抱いた次第です。

 

そんなマルコのフレットレスを堪能するのであればおすすめはこれ、

 

【Screaming Blue Murder】

 

ブルーマーダのライブ盤。

 

このライブの何が面白いって、

 

『ベースがよく聴こえる』

 

主役であるジョン・サイクスの音がそんなに大きくないという、ギタリスト的には物足りないだろう仕上りが逆に良い。

 

ハードロックと呼ぶにはかなり大人な雰囲気、ゴリゴリサウンドとはまったく違う畑のベース、なかなか余所では聴けないサウンドを体験できます。

 

ギャインギャインに歪んだでかいギターを聴きたい場合、対極の評価をされてしまいそうなだけにこういうアルバムはかえって貴重、一つの資料と言っても差し支えなし。

 

このアルバム、今聴いても発見があるから素晴らしい。

 

「あれ?ここマルコのタッピングだったの!?」

「こんな自由に弾かせてもらえるとか凄ぇな!」

「こりゃコピーできなかったわけだわ!」

 

中学生当時じゃ分からなかったことが沢山あって唸らされます。

 

6弦フレットレスを駆使するハードロックアルバム。

ベースオタク的にも価値があってよし!

 

Blue Murder Live (Screaming Blue Murder)

【 Kai Eckhardt (カイ・エクハルト)

 

【ジョン・マクラフリン】

【トリロク・グルトゥ】

【カイ・エクハルト】

 

この三名によるトリオ。

 

これがま~実に強烈、スリリングでテクニカル。

インスト好きの人間だったらまず聴いてみるべし。

 

かなりマニアックな部類になる音楽ではあるかもしれませんが、アコースティックなサウンドのバンドである為、そこまでの違和感や困惑はないんじゃないかと思います。

 

そしてベース的に語るのであれば、なんと言ってもカイ・エクハルトの自由自在なアプローチが聴きどころ。

 

ゆったりたっぷりとフレットレスサウンドを響かせたかと思いきや、ゴリゴリとスラップも披露、マクラフリン&トリロクに劣らず存在感をバリバリ主張してくるのが驚異的。

 

それをしかも一曲の中で見せつけてもくるから凄まじい。

 

「え!さっきまでの甘いフレットレスは!?」

「な、なんで今バッキバキのスラップが出来るの!?」

 

いや本当、初めて聴いた時の衝撃ったらありませんでした。

 

「凄ぇ!フレットレスでもスラップって出来るんだ!」

 

その奔放さに憧れましたね。

 

前述したマルコについてもそうですが、フレットレスだからと上品にする必要はない、コントラバスを目指す必要もない、大人しいジャズ専用の楽器じゃないんだと教わった気がします。

 

フレットレスに対する自由な使い道を知ったのは、このカイ・エクハルトの存在も本当に大きかった次第。

 

で、実はこの話にはオチがありまして結構なショックを受けました。

この情報化社会、事実を知ると夢が壊れるもの。

 

『実はダブルネックを弾いてるだけだった』

 

スラップはフレッテッド。

フレットレスはフレットレスらしく。

そのまんまな使い分けをしていたのがどうやら真実。

 

ずっこけてしまいましたほんと。

大人になるって残酷です。

 

それはともかく、他では聴けないサウンド、アプローチを堪能できるのは確かなので、アルバムとしては間違いなくおすすめ。

 

マジですんごいトリオです。

 

Live at the Royal Festival Hall

 

ほぼ絶対的にライン入りがおすすめ

 

フレットレスと言うと敷居が高い、難しいイメージが先行するものかもしれません。

 

実際、ラインレスのフレットレスを使いこなすのは一筋縄ではいかない印象。

相当な修練を積まなければ正確な音程を維持するのは困難。

と言うか修練を積んでなお、ピッチについては悩み続ける可能性が高い

フレッテッドのようにはいかない面があるのは間違いありません。

 

一方、フレットラインが入っているのであれば、そこまでびびる必要はないと自分は考えるところ。

慣れが必要とか構えるまでもなく、いきなり弾けたって特におかしくはない。

 

邪道と言われようが関係なし。

弾きやすい方が良いに決まってる。

より良い演奏ができればそれが何より。

 

練習が必要な意味ではフレットがあろうがなかろうが同じ。

一筋縄ではいかないラインレスだってそれは同様。

 

「視覚に頼るな!」って言うのも確かに分かります。

しかしそれを正義のごとく扱うのは疑問。

 

だったら目を潰せばいいのか?

光を失うのが正しいのか?

無意味な極論、屁理屈こねたくなってしまいます。

 

自分なりの何らかのガイド、視覚的要素を利用しているのであれば、結局は同じことじゃないかと。

 

まったく見ずに弾けるならそれに越したことはないけど、それが100%正しいとかルールなんて考える必要はないでしょう。

  

自ら変な壁を作ったりハードル上げて諦める必要はありません。

 

初めて買ったフレットレスは5万円 そして大活躍

 

自分が初めて手に入れたフレットレスはバッカスのジャコモデルみたいなやつ。

 

ちゃんと所有していれば立派にヴィンテージになっていたんじゃなかろうか、手放したことを後悔している楽器です。

 

このベースについては他の記事でも触れていますのでそちらも参照ください。

 

※参照記事

www.pompombass.com

 

www.pompombass.com

 

このバッカスのフレットレスの何が良かったかって、

 

『5万円』

 

即決できる値段だったこと。

見た目も良かったし迷う必要がありませんでした。

 

安いから音もしょぼいのかと言うとこれがま~、全然違うんですよね。

PUと回路頼みのベースの方がむしろボロが出るのが分かってくる悲しさ。

俺の今までのこだわりって何やねん、いくら無駄にしたのかって泣きたくなりました。

 

この現象、フレットの有無にかかわらずブチ当たってもおかしくないものですが、

 

「特にフレットレスは分からない!」

 

強調しておきたい次第。

 

自分が所有しているジラウドの三本のフレットレスで見ても本当にそうですね。

一番扱いやすく最もストレートにピン!と来る音が出てくれるのは、

 

『一番安いメビウスJB』

 

こうなってしまう不思議。

 

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もっとディープなサウンドを求めるなら他のベースの方が明らかに優れているのは間違いなし。

一方、フレットレスとして好きなのはどれかと問われたらやっぱりこれなんですよね。

 

リアPUオンリーで鳴らした際、美味しく抜けてくる伝わってくるポイントが出てくれるか、それが目立つかどうかその点を見た場合、このベースは本当にストレートで良い。

 

重厚でリッチになるほど欲しいミドルがスポイルされてしまう印象を受けたり、このあたりフレットレスは分からない点が多くあります。

 

変に凝りすぎてない方が、

 

「これだ!」

 

って音が出てくれたりもするから不思議。

 

好きで弾くもよし 弾いて好きになるもよし

 

あれこれ迷ってるぐらいなら手に入れちゃった方が早い。

これは5弦ベース入門についての記事でも書いた通り。

 

「4弦を極めてから!」とか「まずはフレッテッドを完璧に!」なんて考えてたら一生経っても手が出せないことになってしまいます。

 

フレットレスが好きでもそこまでじゃなくても同じ。

興味があるなら弾いちゃった方が良い。

先に好きになるもよし。後で好きになるもよし。

始めないことには何も分かりません。

 

幸い、今だったらスクワイアとかがも~のすごくお手頃価格で出したりするので、こういうのから踏み出すのも十分有りですね。

 

「あんまり安いのは・・」と侮るなかれ。

 

『ジャズベース+人工素材指板』

 

この時点でハイスペックと考えることだって可能。

 

自分が所有するフレットレスだって指板はカッチカチのポリコーティング。

ジャコがエポキシで指板をコーティングしていたのも有名な話。

木の温もりがどうの言ってる方がリスクを抱える可能性が高くなるのがこの世界。

ラウンド弦を使用するなら剥き出し指板は容赦なく削れていきます。

 

高級=良いわけでもないのは前述した通り。

あれこれ悩んで尻込みするぐらいなら手を出しちゃった方がスッキリ。

生産終了の噂もあるベースですし安くチャレンジしたいなら早い方がいい!

 

SQUIER Vintage Modified Jazz Bass Fretless

SQUIER Vintage Modified Jazz Bass Fretless

 

フレットレス=リスキーで難しいはフェアじゃない

 

ついついこう、

 

「フレットレスの欠点は?」

「フレットレスの難しさとは?」

「フレットレスのリスクは?」

 

みたいに考えがちですがそれを言ったらあれ、

 

「フレットが有る欠点は?」

「フレットがある難しさとは?」

「フレットがあるリスクは?」

 

こっちも考えなきゃフェアじゃない。

 

フレットレスを専門にしたい、それぐらい気に入ってしまう素養があった場合、 フレットがある方が邪魔くさい、面倒に感じる可能性だってあるわけですね。

 

「フレットがあったら♭が難しいじゃないか!」

 

こんな風に考えるのも面白い。

 

悪い点ばかり見ようとしたり、そういう情報ばかりを集めようとしたらそりゃ、いくらでも問題が出てきてしまいます。

 

でもそれはフレットがあったって同じ。

 

がたがたのフレットだったらどうするのか?

調整が酷ければ痛い目を見るのは一緒。

フレットがあった方がむしろどうにもならないことだって考えられる。

 

どちらにしたって練習しなきゃ上手くはなれません。

とにかくまずは始めることこそが大事。

 

「やっちゃえフレットレス」

 

興味あるなら四の五の言わず弾いちゃうのがおすすめ。

新たな世界も広がります。

 

SQUIER Vintage Modified Jazz Bass Fretless

SQUIER Vintage Modified Jazz Bass Fretless

 

 

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