友人のスラップ・サムピング時の「ボンッ!」を矯正した話

友人のスラップ矯正話

 

パッと見は上手いけど何か違うスラップ

 

前回話したフェンダーUSAのプレベを買おうとしている友人。

ギタリストながらベースの方にも結構触れているらしくスラップにも挑戦中とのこと。

 

そしてさすがは現役ギター講師。

カッティングの感覚とノリを活かしているのか、すでにかなり様になっててびっくり。

 

音価にもうるさい、リズムも安定、イメージがちゃんとできている。

ガツンゴツンと鳴らす意志も感じられるのも良い。

できる人間は違うもんだなって感心してしまいました。

 

ただ、こちらの印象とは異なり、向こうは何やら悩みを抱えていた様子。

それを解決したくてか一言尋ねてきた次第。

 

「このボンッ!て鳴るやついいのかな?」

 

サムピング時の強烈なピーク、破裂音のようなものがどうやら気になっているとのこと。

 

PUに当たってるのかと思ったらそうではない。

迫力あると言えばそうだけどいまいち機能していない気がする。

意図してないのに出てしまうのが納得できない。

そんな葛藤を抱えていることが分かりました。

 

言われてみればなるほど、冷静になって聴いてみると確かに違和感があります。

 

「スラップ初心者なのにもうこんな上手くなってるのか!」とバイアスをかけてしまっていたか、見るべきところを見ていなかったかもしれません。

 

これはもっと真面目に考えた方が良さそうだとチェックしていくことに。

 

弦を叩く音はしても振動はしていなかった

 

「今やってる曲があんだけどさぁ~」ってことで、その音源を鳴らしながら弾いてもらったところ、これがなんだか違和感バリバリ、馴染まない感じが凄い。

 

前述した「ボンッ!」はただうるさく響くだけ。

余計なアタック、邪魔な音にしかならない印象が強い。

 

これはもうあれです。

自分が過去に散々通った道。

 

『弦が振動してない』

 

この答えが真っ先に浮かんできました。

 

自分の場合は指弾きですが考えてみれば同じようなことで悩んでいたなと。

間違いなくあれと同じことが起きていると確信した次第です。

 

弦をバチバチ叩くだけで肝心の実音がない。

パッと聴く分には迫力あるけど他と混ざると一気に存在感がなくなる。

打音がうるさいだけ邪魔な効果音にしかならない悲しい事態。

 

そりゃ納得いかないわけだと把握。

 

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弦の叩く位置 親指を当てる場所を考える

 

スラップと言うと『叩くこと』を強く意識、パーカッシブで強力なノリを出そうとするものかもしれません。

 

しかしそればかりでは限定的な奏法になってしまう傾向を感じます。

 

問答無用のパワープレイ、ゴリ押しも確かに格好良いけど、肝心の本人が「これじゃ駄目だ・・」と葛藤しているんだったら、それはやっぱり解決に動いた方が良い。

 

友人が抱えていたスラップの悩み。

「ボンッ!」の原因は一体なんなのか見てみたところ、

 

『当てるポイントが悪い』

 

これがまず気になりました。

 

冒頭で「カッティングの応用か」ということを述べましたが、これが仇になっている可能性があるのかなと推測。

 

言葉で説明するのは難しいですが、たとえばピック弾きをイメージしてみます。

ダウンピッキングで弦に対してピックを水平に当てることを想像してみてください。

それを親指でそのままやってみると考えてみましょう。

 

そうするとどうなるか?

 

『弦の側面に親指がぶつかる音しかしない』

 

そこから弦を鳴らそうとするならば、親指で弦を「ぐりん!」とこねるか、こするかする。

または弦の表面をなぞって指を抜くしかない、そんなことになるはず。

 

要するにこれだと実音がなかなか出てこない。

出てくるにしてもタイムラグがある。

どうしても打音が勝りがちになってしまう。

こんな事態を招くことになりそうです。

 

本当にカッティングが仇になったのかどうかその真意はともかく、いまいちベースらしい実音が出てこない理由は掴めたと思います。

 

言葉は悪いかもしれませんが、

 

『弦を鳴らすと言うよりただ指をぶつけていた』

 

こんな感じになっていたのだろうなと。

 

弦を鳴らすスラップ・サムピングを伝える

 

ここで自分が提案したのは、

 

「弦と弦との間、指板を狙ってみろ」

 

ということ。

 

4弦を鳴らしたいとしても4弦にそのまま当てるのではなし。

4弦と3弦のその間、指板を狙ってみる。

そこをめがけて上手く親指を弦に当てられるようにすると変わるはずだと伝えました。

 

後はもう一つ、最終フレット付近かもう少し指板側で叩くようにするとダイナミクスがコントロールしやすくなる、粒も揃いやすくなると提案。

 

これはベース的に言えばフィンガーランプと同じ感覚かもしれませんね。

指が深く入りすぎないようにすることでスムーズに弾けるようになるのと同じかなと。

 

これらのことを実践してもらったらま~驚き。

ちゃんと音が太くなり実音も出てくるじゃありませんかと。

実にベースらしくかつ適度にアタックも出てくれて良い感じ。

悩みの種だった「ボンッ!」もほとんど出なくなり嫌味がない。

歌物のバックでも使えるスラップになったと本人も手応えあり。

 

後は練習、新たな鳴らし方に慣れていけば間違いなく使える奏法になるでしょう。

スラップ苦手な自分より上手くなる可能性だって十分考えられてしまいます。

 

スピードで弦を鳴らす意識をする

 

今回の件で気になったのは親指を下に構えるスラップについて。

ストラップ低く構えた時のスラップ、レッチリのフリーのようなスタイル。

 

この場合は当然、弦と弦との間を狙うことはできません。

似たようで別の奏法と言えるぐらいの違いがあるかもしれません。

 

でも恐らく、どの奏法でも根っこのところは同じ。

共通認識にすべきことは、

 

『スピードで弦を鳴らす』

 

これじゃないかと考えます。

 

どう当てようがどう叩こうがどう理想を描こうが同じ。

素早く弦を鳴らして音を出すことが重要なのに違いはない。

 

指を弦に当てそこからゆっくり指を戻す、離す、いつまでも指が弦にくっついたままなんてことをやっていても意味がない。

 

どんなに強く弦を叩いたって肝心の振動が希薄なんじゃ色々厳しい。

  

極論、頑張って強く叩こうするより、

 

『すぐ戻す』

 

これぐらいの意識でも良いのかもしれません。

当ててすぐ離す、戻す、通す。

そのスピードが大事と見ることができるんじゃないかと。

 

実際、弦を垂直に押しこむようにサムピングしても音を出せる人はいますよね。

それだと打音の方ばかりが目立つだろうと思いきや、実に軽やかにかつ力強く鳴らせたりするから凄い。

 

これでスピードなく弦を鳴らすのも下手な人の場合、ただ指が弦にぶつかる音がするだけで終わり。

パーカッシブと言うにはあまりに悲しい音が鳴るだけって結果になってしまいます。

 

そんなことを考えていくと、

 

『KO出来る高速ジャブ』

 

これが一つの理想のように思えてきますね。

軽く速く強烈な打撃を求めると考えると分かりやすい。

 

加えて「ここぞ!」という時の必殺パンチも備わってれば言うことなし。

今回の友人の件について言えば、必殺パンチが空回りしてた状態と見ることもできそうかな?

 

上手く使えば凄い威力、迫力も出ること間違いなし。

でも、そればかりではいまいち役に立たない。

 

スラップに対して必殺技的イメージをしてしまうのも強烈なサウンドを求めるのも分かるのですが、もっと汎用性と様々な表現力を求めるのであればやはり、より豊かなタッチコントロールを身に付けるべきだと考えます。

 

そのために必要なのがスピード。

指弾きでもスラップでも根本は同じと言えそうです。

 

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理屈抜きもいいけど悩みは具体的に解決したい

 

「スラップなんざ思いっきり弦ぶったたきゃいいんだよ!」

 

これも一つには真実だとは思います。

実際、打撃的に弦を鳴らす感覚を身に付けるにはかなり有効な手段。

 

親指構えてかっこつけてないでまずは弦をぶっ叩いてみる。

そうやって弦鳴らして音を出すことからスタートするのは悪くない。

 

一方、仕組みも感覚も分かってるにもかかわらずどうにも上手くいかない、 違和感が解消できずに悩んでいるという、それに対して『理屈抜き論』を押し付けるのは抵抗あり。

 

今回の件に関しても、

 

「気合が足りねぇんだよ!」

「うるせぇもっと練習しろや!」

「うだうだ言ってんじゃねぇ!」

 

これで突き放すのは自分には無理。

それはやっちゃいかんだろうと考えます。

 

と言うより本当のところは違うのかな?

 

『興味と好奇心』

 

たぶんこっちの方が大きいんでしょうね。 

 

「なぜ出来ないのか?」

「なぜこんなことが起きているのか」

「どうしたら解決するのか?」

 

こういうことを考えるのが面白いんだろうなと。

 

それなりに良心もあるのかもしれないけど根っこのところは研究が面白い、それで結果も出ることに楽しさを見い出しているように感じます。

 

ちと話が変な方向に行っているようですが、

 

『何故?を考える』

 

これが上達に凄く重要なものだと認識しているのは間違いありません。

 

「なんで出来ないんだろう?」

「あ!こういう事じゃね?」

「やっぱそうだわ!これだわ! 」

 

ゲームでもなんでもそうですがこれってやっぱり面白いですよね。

手応えが具体的になるほど堪らない魅力にとりつかれます。

 

・出来なかったことが出来るようになる

・分からなかったことが分かるようになる

・一日一歩でも進むことをとにかく積み重ねる

 

捻くれて悩みあがくもよし。

時には素直に教わるもよし。

教えるのも教わるのも楽しい。

ブログをやってみるのもおすすめ。

 

具体的に何かを求めるほどそれは本当に具体的になると実感。

真面目な話、一日で変わる何かを伝えられたのは良かったですね。

なかなかどうして理屈抜きにいいもんです。

 

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