10インチスピーカーを語る
衝撃の始まりは10インチフルレンジから
10インチモニターが欲しいとずっと考えてたりもする自分。
それも本格的なものではなくなるべく手頃で扱いやすいやつ。
小型軽量ならなおよしって感じですね。
以前、エピファニの旧T-110を所有していましたが、初めて手に入れたフルレンジキャビだったこともあり、本当に感動させられました。
ジラウドのJFDT-HAの存在も大きかったとは思うけれど、それもやはり、音の出口がどうにもならないことには威力を発揮できません。
スピーカーを良くすると思わず声が出ます。
「えぇ!?俺のベースこんな音出んの!?」
大げさでも誇張でもなく世界線が変わってしまう気分。
スピーカーが悪いとどう頑張っても実現できない音があることも分かります。
実際問題、どんなにJFDT-HAが良いとは言っても、ベース用のコンボやスタックに繋ぐのではイメージ通りにはなってくれないのが現実。
オーディオも同じですね。
スピーカーが変わると今まで聴いていた音楽が別物として飛び出てきます。
『音の出口』
楽器本体、生鳴りにこだわるのもいいけど、こちらの影響力も実に絶大。
忘れちゃいけない大事な要素です。
10インチの利便性とロマン
今現在、バグエンドのS15X-D・同軸15インチを所有している自分。
他にもサーウィンベガの15も持ってますし、ヤマハのマルチウェイも所有しています。
そんな中でもなぜか焦がれてしまうのが10インチのフルレンジ構成。
小型高性能を追い求めるロマンがあって謎に好きだったりします。
現実的なことを言うならば、
・頑張れば持ち運びできそう
・ちょっとした場所で使いたい
・丁度よく鳴らしきれる物が欲しい
こんな目的で購入を検討、実際に使用する人も少なくはないだろうと想像。
特に徒歩移動がメインになる場合、音質云々は言ってられないのが現実。
ヘヴィ級の機材なんか使ってられるかいなと諦めるしかない面ばかり。
それを考えると10インチ単発は非常に魅力的。
割り切るにも満足感のある仕様だと思います。
しかしです。
何かそれだけじゃない気がするんですよね。
前述のエピファニもそうですが、便利ってだけじゃないこだわりが詰まっている、ギリギリの中で工夫する意地と楽しさ、憧れと夢みたいなものが込められてるように感じてしまうんです。
普通に考えればちっこいスピーカーで万遍なく鳴らすのは厳しい。
ましてやベースを満足に鳴らすなんて無理だろうと。
でかいのと比べたらオモチャ同然に扱われてもおかしくない。
でもなぜか多く存在する10インチモデル。
求める人も多くいるだろう仕様。
不思議な魅力に満ちてるように思えてならない存在。
その至境に焦がれてしまいます。
ちなみに私的最強候補はバグエンドのS10X-B。
自分が愛用するバグエンドの10インチバージョン。
めっちゃくちゃコンパクトですが同軸でフルレンジ。
15インチを持っているのに憧れで欲しくなってしまうモデルですね。
気になるYAMAHA DBR10
色々探していく内に気になったのはヤマハのパワードモニター。
バグエンドを絶賛していた前項の流れからは一転、その値段と重量がちょっとネックに感じるのも本音。
加えて述べるとあくまでもスピーカーのみなのがバグエンド。
当然ながらヘッドが必要になってしまいます。
パワーアンプとプリアンプと両方用意するとなると結構大変。
そこで気になるのはパワードモニター。
パワーアンプ内蔵タイプのスピーカー。
お気に入りのプリアンプがあればそれを通すだけで完結するのではないかと期待。
またはちょっとしたモニターにするにも便利に使えるであろう存在。
その中でもかなり軽量、スペック的にも面白そうなのがヤマハのDBR10。
10.5kgで700Wってなかなかわくわくするものがありますよね。
背面のコントロール部がごちゃごちゃしていないのも自分的にポイント高し。
これがベースに使っても結構良いなら美味しそうだなと。
本音ではベース用コンボに期待もしたい
10インチ一発物と言えば思い出すのはSWRのワーキングマン。
あのサイズの中にフルレンジサウンドを詰め込み、ベースに必要になる機能も凝縮した事実は只事ではありません。
SWRがそんなに好きではなかったため購入はしませんでしたが、サイズ的にも機能的にも凄く魅力的な製品だったのは確か。
今でも中古を見かけると「おっ!」と目に留まってしまいます。
この感じで超良いやつがあればなぁってついつい考えちゃいますね。
つい先ほど知りましたが、マークベースも同じようなのを出している様子。
しかしマーカスモデルと来たもんだから、余計にSWR的なイメージをしてしまいます。
さすがの動きの早さと言うべきか、ここんちの勢いは本当に凄まじい。
MARKBASS Marcus Miller CMD 101 Micro 60
バグエンドなんかもパワードタイプを出してはいるようですが、市場で見ることは稀も稀なイメージ、10インチモデルで製造しているかも不明。
JBLが出している【EON610】というモデルも気にはなった一方、Bluetooth対応とかプリセット可能とか、ちょっと用途が異なる印象を受けるところ。
ヤマハも面白そうだけど、まぁやっぱり、ベース専用として良いものがあればそれに越したことはない。
妄想するのであれば、エピファニの旧T110とかバグエンドのS10X-B + アコースティックイメージのヘッドをドッキングしちゃうような感じかな?
「軽いし小さいしアコイメは別でもええやんけ」ってのも確かなんですが、そこはやっぱりあれ、
『ロマン』
くだらなくともこれを追い求めてしまいたくなります。
言うなれば運命共同体。
『最強のコンボ』
ベース用のこいつがあったら素敵じゃあ~りませんかと。
無茶なのは承知だけどだからこそ欲しい。
10kg前後でめちゃくちゃ良い10インチ一発物があったら最高。