Sire (サイアー) Marcus Millerの現在のベース 初心者への決定打なるか?

SireとMarcus Miller

 

 

マーカス・ミラーの愛機と言ったらあのベース

 

77年のフェンダージャズベースを改造したあれ。一生あの楽器を弾いていくんだろうと思ってた人も恐らく多いはず。ところが近年、別の会社に鞍替えしていたと知ってびっくり。同じジャズベスタイルだからこそ尚更信じられないものがあります。

 

ジャズベなんてこの世界にいくらでも存在するであろう中、わざわざ新興ブランドを選んだ謎。 一体どんな楽器なんだと気にならないわけがありません。言葉は悪いようですがあのマーカスがトレードマークのあのジャズベを捨てたとか、過去の誰に言っても信じないんじゃないかと。

 

実際、自分でこう話していて違和感が半端じゃない。大げさではなく衝撃的なニュースだと言っても過言ではないでしょう。

 

Sireの衝撃

 

まだ実際に弾いたことはないサイアー。いやはや調べてみたら衝撃を受けました。まさかそんなことが有り得るのかと驚愕。

 

何が凄いって、

 

『6万円』

 

・・・は?って感じです。

 

廉価版と上位機種とあるのかと思いきやどうやらそうではない(後に2nd Generationを発表)。いくつかバリエーションはあるみたいですが基本的にどれも10万円以内で収まる様子。どうやら完全にコストパフォーマンスで勝負する会社である様子。

 

マーカスと言ったらビッグネーム中のビッグネーム。世界No.1と言ってもおかしくないぐらいの存在。となればどこかの個人工房等、凄い高いやつを使い始めたのだと勝手に思ってましたが、あまりに仰天。

 

「最高の職人との出会い!」

「マーカスが認めた最強の一本!」

 

なんてイメージとは異なりすぎる現実。

困惑とワクワクを感じてしまいます。

 

Sire Marcus Miller V3 4st TS ジャズベースタイプ/アクティブ サイアー

 

Sire V7

 

Sireの看板モデルになりそうなのがこのV7。スペックについて簡単に分析していってみたい次第。

 

スタンダードな木材

 

・ボディはアルダーかアッシュ

・ネックはメイプル

・指板はローズウッドかメイプル

 

このあたりは本当、スタンダードなジャズベースのそれ。アルダーについては『北アメリカアルダー』という点を強調。アッシュは『高級スワンプアッシュのトーンウッド』とこれまた質について強気な印象。

 

ネックも『頑丈なハードメイプル』なんてうたっていたり、定番材の使用、直球勝負だからこそ自信ありげな様子が興味深い。本体がしっかりしているほど安心なことはありません。奇をてらわずタフにバリバリ使えることに期待。

 

サーキットはかなり欲張りスタイル

 

本体は実にシンプルな一方、サーキットの方に関しては手が込んでますね。電池二個使用の18V駆動な点からも意気込みを感じます。

 

スタックポットの分の数えるとツマミは全部で7個になるのが凄い。並べてみると以下の構成になる模様。

 

・ボリューム&トーン

・バランサー

・トレブル

・ミドル&フリケンシー

・ベース

 

これだけでもかなりの多機能と言えますが、加えてアクティブ/パッシブの切り替えスイッチも搭載。要は「至れり尽くせり」ってやつですかね。シンプルに見えて多機能バリバリな仕上がり。

 

個人的にはインピーダンスの問題がどうなってるのかと気になる点はありますし、多機能云々よりそもそものクオリティ、根本的なレスポンスと解像度がどうなのか、やはりそこが知りたい。

 

一方、本体さえ良ければそれが一番だと思うのも本音。プリが気に入らないなら全部とっぱらっちゃえばいい。完全パッシブで使うのも王道。人によってはバルトリーニやアギュラーとかにするのも有りではないかと。

 

PUはアルニコV

 

これは個人的にはかなり嬉しいポイントですね。パンチと食いつきの良さを求めるならやっぱりアルニコ。もっと欲を言うならば昔ながらのエナメル線の使用にも期待したいところですが、『米国製マグネットワイヤー』というだけでこの点については不明。

 

まぁ、マーカスが使うのににキレの悪い特性にするとは思えないし、音にうるさい人間もターゲットにしているはずですから、レンジがめちゃくちゃ狭いなんてことはないと想像。ガッツのあるフェンダー仕様であればもうそれで十分。これも奇をてらわず直球勝負あることに期待。

 

裏通しも可能なブリッジ

 

マーカスと言えばバダス。絶対的ってぐらいブリッジはあれのイメージ。

 

ところがSireについてはかなりシンプル寄りのもので驚き。駒は肉厚に見えるけど物自体はいたって普通な印象。裏通しも選択できるみたいなのでこだわりたい人にとって嬉しいポイントになりそうです。

 

低音弦だけ裏通しにしたいとか、ダウンチューニングしたいとか、選択肢が増えるのは面白いポイントではないかと。

 

70年代JBのPU位置モデルも有り

 

V7の基本は60年代JBのPU位置のようですが【V7 Vintage】というモデルではリアPUの位置が70年代仕様になる模様。リアPUがブリッジ寄りになるこの仕様。こだわりのある人にとっては重要なポイントと言えそうです。

 

ブリッジはヴィンテージの名のごとくスパイラルタイプ。肉厚ではなく本当にスタンダードなスタイル。

 

個人的な印象としては、こっちこそバダスみたいなゴツイやつが良い気がしますし、黒いブロックインレイより白の方が良いと思ったりなんかもしちゃいますが、その辺りはまぁ、好みの問題でしょうか。いずれにせよ、こういった選択肢があるのも嬉しいポイントですね。

 

Sire Marcus Miller V7 Vintage 4ST Swamp Ash/White Blond (サイアー)

 5弦モデルも存在

 

驚くべきことに5弦ベースまであると来ました。しかも値段がお手頃なのも同様。見た目の安っぽさなども皆無な印象。もしかしたらSireの中で個人的に一番気になるのはこれかもしれませんね。

 

何が面白いって、

 

『20フレット』

 

大体の場合、21フレットか24フレットに増やしちゃうものですが、いたってスタンダードな20フレット仕様。僅かな差に思えそうですが、スラップにうるさい人の場合、これが結構な重要ポイントにもなるはず。

 

ガツン!と来る多弦ってなかなか出会えなかったりするもの。この価格帯で仕上がりも問題なく良いようだったら、超お買い得な選択肢になる可能性がありそうです。

 

完全ノーマークだったけどこれ面白いですね。

 

Sire Marcus Miller V7 Vintage 5ST Swamp Ash/Tobacco Sunburst (サイアー)

2nd Generation 登場

 

PUの改良、艶消しネック、エボニー指板、フレットエッジの処理を強化など、また新たなモデルを出してきたサイアー。その分、値段がちょっと上が・・と言うかかなり上がったみたいですね。とりあえず気になったやつで8万を超えていた為、お手頃とはいかないかもしれません。

 

それでも「この値段じゃ有り得ない!」となるか、はたまた「まぁ妥当なところだ」となるか、何とも絶妙な価格帯にあるのが面白い。「楽器は高級ハンドメイドで魂がこもってなければならない!」みたいなのは個人的には嫌いな為、そういうのを駆逐するぐらいの出来だったら本当にワクワクします。

 

見た目的にもスペック的にも「何だよ安物かよ・・」みたいな感じがないのは凄いですね。「サブベースのつもりがメインになっちゃった!」なんてことになるのも面白そうです。

 

Sire V7 4ST Alder Tobacco Sunburst 2nd Generation

Sire V7 4ST Alder Tobacco Sunburst 2nd Generation

 

安物の不安をブッ飛ばした楽器を思い出す

 

どんなに良さそうな点を並べても値段を見ると正直、不安しか感じないのが本音。と言うか良い点を並べるほど、不安が強くなるものかもしれません。

 

ただ、ここで面白いことを思い出しました。よく考えてみたらその手の偏見をブッ飛ばしまくった楽器についてこのブログで触れていたなと。

 

『古いフェンダージャパンのジャズベ』

 

30年ぐらい前の定価で7万円ぐらいだったのかな?それでも30~40万クラスの楽器をけちらしてくれた凄いやつがいました。

 

こいつには本当に参りましたね。まさに質実剛健、使える道具、楽器そのもの。成金趣味とか木工のハッタリなんか通用しない逸品です。フェンダージャパンがこの個体と同等以上の楽器を今でも作っていたとしても、恐らく同じ価格設定で出すことはできないだろうと想像。

 

まだ実際にサイアーは弾いてないので何とも言えないところではありますが、あれと同じようなものが出てきたのだとしたら、実はそこまで驚くことでもないのかなと納得な感もあり。

 

『ジャパンヴィンテージ』なんて評される楽器があるように、それに並ぶものが誕生したとしたら割と事件かもしれません。金額の問題で偏見を持つのは意味がないと認識を改めさせられそうです。

 

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期待するのは直球勝負 初心者へおすすめできる楽器である事

 

多機能なことも含めサーキットには独特の癖があるだろうと予想しますが、そこは前述した通り、変えようと思えばいくらでも変更可能。基本のツボを押さえた良いジャズベースであればいくらでも応用が利きますし、直球の自信があるからこその売り込みなんだと思います。

 

そのままでもバリバリ使えまくる仕上がりであればこれは本当、楽器の選択に迷ってる初心者に凄くありがたい存在になりそうですよね、何気に付属のケースがけっこう良さそうなのも好印象。

 

自分がメインで使うにはさすがに今更感がありますし、抵抗があるのが正直な話である一方、ついつい高い方に目が行ってしまいがち、手頃なものに偏見を持ってしまいがちなのは良くない点だと考えさせられます。

 

どうしてもこう、

 

「最低10万円出せ!本気なら30万出せ!50万出すのだって当たり前!一生物なんだから安いもんだ!」

 

みたいなこと言っちゃいそうですもんね。

 

それが正しい選択、将来的には良い決断になるとしても、なかなかそう思いきれるものではないし、ましてや初心者だったら尚更というもの。自分みたいに表面的なスペックにばかりこだわって失敗してきた人間としては、同じような道を辿っている人がいるとしたら何とかしたいと思ったりもします。

 

こだわって高級な楽器を選んだつもりがバンドじゃ使いものにならなかったとか、この現実に打ちのめされると嫌でも認識や価値観が変わっていきました。定価40万円のベースが10万以下の楽器に負けるってかなりショックでしたが、意外と珍しくもないことなんだと思い知ってきました。

 

Sireがそこまで応えてくれるものかどうかはまだ未知数ですが、手頃で良い楽器を届けたい想いが会社とマーカスにあるとしたら素直に期待と応援をしたい。売り文句を信じきっちゃうのはピュアすぎるけれど、6万円前後でしっかり使える楽器があるならこんな美味しい話はありません。

 

1万円台とかじゃさすがに不安って人も多いはずですし、本物感のある充実感を得られそうな意味でも絶妙な値段設定であると感じます。

 

Sire、あまりに予想外な存在でしたが是非とも弾いてみたいベースですね。どうせならプレイヤーにとことん甘い無慈悲なまでの価格破壊っぷりに期待!

 

Sire ( サイアー ) / V7 5ST S.Ash Natural 2nd Generation

Sire ( サイアー ) / V7 5ST S.Ash Natural 2nd Generation

 

 

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