ベースと楽器とローン
まず結論
『金がないと余計に金がかかる』
これですね。
約50万円のベースの48回払い購入。
金利だけで10万円近く値段が上がってしまった悲しさ。
いくらしゃーなかったとは言え、振りかえるときつい話です。
「月に2万も払わずにこんな良い楽器買えたぜ!」
こう考えるのも有りっちゃ有りなんですが、余程の緊急事態でもない限り、露骨な負担になる買い物なんか避けた方が無難。
そもそも、金欠状態が前提になっているのはよろしくない。
にもかかわらず、さらに緊急事態を招き入れるとか色々おかしい。
物欲の暴走、思考停止の極み、不相応な夢見人。
見てる分には面白いかもしれないけど、金額が大きすぎれば詰む可能性だってある。
「一生の宝!」
「これが分岐点!」
「男だったら!」
「勢いが大事!」
「度胸見せろ!」
なんか、こういうのに取り憑かれちゃうから厄介ですよね。
あれやこれやと自らを煽ってしまうから困った話。
分割の時点で女々しい、度胸もクソもないんだけど、なぜだかドラマチックにしようとしたり、変に大物っぽくなろうとするから不思議。
50万ぽっちの余裕もない現実。
その時点で出世からもお金からも遠い身であると認識するしかない。
楽器買うよりまずはそっちをどうにかしろって話だなと。
自分で言ってて耳が痛くなります。
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考えなし問答無用の分割購入
「貯金ない・・」
「でもベース欲しい・・」
「ローンだ!!」
この超安直な行動、愚行っぷりときたらありません。
でも現実問題、こうするしか買う方法がないんだったら仕方ない。
そこに突き進んでしまうのが悲しい性。
これまでにも何度かローンでベースを買ったことがありますが、大体の場合、タイミングを見計らって金利0~1%で済ましてきた自分。
当然、金利が上がればそれだけ負担になるし、単純に損です。
しかし、どうしても欲しいものが出てきてしまった時、低金利セールのタイミング関係ない場合など、そんなこと言ってられないから恐ろしい。
こうなると、
「月にいくらまでなら払えそうか?」
こっちの意識しかなくなるもの。
そして危険な計算を始めることになります。
大金払って得るのが思い出だけじゃ辛い
本当に一生の価値が得られる買い物だったら、とりあえずは理屈抜きに素晴らしい。
それでより大きな富、財産をもたらすのであれば、まさに英断だったと言えます。
一方、
『思い出』
得るものがこれだけになってしまうと、結果としては無惨な可能性が高い。
それどころか、
『トラウマ』
『負の遺産』
『忘れたい』
こっちになっちゃうと最悪。
さらに言うなら、
『絶望の借金苦』
ここに陥るとリアルな命の危機にさらされることに。
「良い勉強代だった!」と後の糧にできたならまだしも、なんの考えもなし、その場の気分とノリ、店員におだてられてなんて話は笑えません。
流されて高額・高金利の支払いに挑むのは本気でやめた方がいい。
繰り返すようですが、
『金がない人間がさらに金を取られていく』
この状況は悲しい。
でも、現実ってそういうものだから怖い。
便利に使えれば最高のシステムなのも間違いない一方、計算が全然できないとか、目先しか考えられないような場合、なすがままに金が出ていくことになるから悲惨。
場当り的な分だけ、怪我や病気もより怖いものにもなります。
それで人生の多くを失う可能性だってある。
50万円程度のローンじゃそこまでの危機は感じないだろうけど、これは本当、金額を上げれば上げるほど、致命傷を負うことにもなりかねません。
あてもなく借り始めたら末期的な兆候。
最後の手段とFXに手を出した友人は行方も消息も不明なまま。
いきなり音信不通、周囲とも縁が切れてしまいました。
「何とかなる!」
「ならなかったよ・・」
このパターンがあるのも忘れちゃいけない。
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誰がお説教しようが「買って良かった!」が言えれば本物
「買って良かった!」
「一片の悔いも後悔もない!」
心の底からそう思える自分は勝った方と言えるかもしれません。
実際、その買い物の次のチャンスというのはありませんでした。
単純な金額的には損をしたのに間違いないんだろうけど、トータルで考えたらこんな安い買い物もなかったと胸を張れます。
一方、超低金利、無金利で購入したものは手放してしまっていたりするから不思議。
しかもそれ、今でもまだ払ってるやつがあるんですよね。
本当は手放したくなかったんだけど、諸事情あって放出することを決意しました。
ここであえて自分に皮肉を言うのであれば、
『諸事情』
これに惑わされてしまうようなものは、実はそこまでの存在ではないのだと判断できそうかとも思ったり。
「どんなに体をぶっ壊そうとも!人生追い詰められようとも!こいつだけは手放せない !!」
これぐらいの手応えがあるようなものでない限り、高い金利分の損をしてまで買う必要はないんじゃないかと。
まぁ、ちょっと重すぎるって話ですが、それぐらいお金の損は減らした方がいい、世の中には良い楽器も物もあるってことですね。
ちょっとした限定感ぐらいでグラグラ動いちゃうのはよろしくない。
中古で5~10万ぐらいで売ってる楽器だって、バリバリ使えるものは存在しています。
50万ぽっちの買い物でも10万円の損が発生。
それ以上の損になることもある世の中。
それが倍になったら損もそれだけ大変なことに。
10倍、20倍の金額、人生詰んでしまう可能性もある。
エレクトリックベースの話ぐらいだったらまだ笑い話、ネタで済みそうですが、ま~、怖い世界がいっぱいあります。
「貧乏上等!」
「借金してこそ!」
「人生楽しく!」
面白がって煽る人も沢山いますけど、誰も責任は取ってくれません。
「ま、この程度だったらね?」
なんて楽観からの負担増加という現実は結構ダメージ大きい。
50万をドーン!と払うより、固定でじわじわ削られていく方が精神的には嫌でしたね。
そういう意味では超低金利でも無金利でも、怖いのは一緒なところがありそうです。
心身共に消耗していく支払いをするぐらいだったら、まずは身の回りを整理。
使う見込みのないもの、大して愛着もないものを手放し、分かりやすく資金にして当てた方がいい。
当然の話のようですが、意外とずるずる残して引きずっちゃうのが人間。
お金がなくなってからだと、それだけ焦って安く手放してしまうのもお約束。
まさに悪循環、金がどんどん逃げていく、無くなっていく状態。
現実的に買い物をしたいなら、現実にお金を持っているに越したことはありません。
ありもしないお金に振り回されて人生壊さないようにしましょう。