20年通っても飽きないジラウドの魅力 なぜ面白いのかその理由を考える

常に新しい製品が出続けてきたジラウド

 

これが本当に大きいですね。

個人工房としては尋常でない数の製品が出てきたんじゃないかと。

 

「うちはこれだけで行く!」というコンセプトで作っている工房もあるかと想像しますし、それも一つには潔くていいと思います。

 

ただ、それじゃちょっと物足りない面があるのも確かですよね。

しかも作ってるのはジャズベだけとか、海外品もどきだったとしたら、かなりがっかりな話。

 

頑固さも当然あるだろう一方、ジラウドが楽しいのはそのオリジナリティに変化と新鮮さ。

本当に多くの製品が開発されてきましたし、何か出る度に必ず弾きに行くようにしています。

 

自分が通い始めた頃は『Euclid』というベースが登場した時期だったと記憶。 

ベーマガにJ-BASS5とEuclidが並んで載っていたのを思い出しますね。

その記事を見たのをきっかけに試しに行き、長年お世話になることになった次第。

 

そこから考えていくとま~、その新製品の登場数にびびります。

 

・Super JB

・OPB

・Klein

・Mobius5

・J-BASS4

・J-BASS5 Premium

・Fourier

・Black Cloud

・New Klien

・JHB Humbacker

・PJ Full Tune

・HPM

・Slapper 3 or 4

・W-Driver

・Funk Groover

・Speed Master

・Type4 Farad Cable

・JFDT-HA

・Speed Liner

・Speed Booster

・Dr.SIM

 

などなど、とんでもない数になってしまいますねこれ。

 

試作品まで含めた場合、着脱式の24フレットモデルなんかも過去にはありましたし、アルニコモニターについても見逃せない存在。

 

他にも恐らく、自分の把握していない製品もあったことでしょう。

 

パッシブベースが出た時など、最初はまったくコンセプトが理解できず困惑。

後にその意味と価値を知ることになりましたし、絶対出ないと思ってたハムバッカーやPJまで登場したり、付いていくのが大変な面すらあったかも?

 

何か出る度に驚きと興奮があり、それをずっと続けてきたのがジラウドの魅力。 

そりゃ飽きません。楽しいわけです。

 

それでいて、

 

「これで行く!」

 

その根底の確かなコンセプトはぶれないのだから脱帽。

 

過去は劣らずより凄みを増す

 

新製品の登場の意味でもそうですが、変化が多い場合、過去のものより今の方が優れているんじゃないかと考えてしまいそうなところ。

 

アップデートを繰り返すみたいな会社・工房もあるんじゃないかと。

 

ジラウドが実に様々な製品を作ってきたのも確かな一方、後から出た製品の方が遥かに良いですよみたいなことはほとんどなかった印象。

 

スペック的には極みに達しているようなブラッククラウドを所有している身ですが、それでもW-BASSのディープなサウンドには及ばないものを感じます。

 

超初期のW-BASSやJ-BASSなど今でも凄い存在。

自分が所有するW-BASSはシリアル001。

まさに原点にして頂点な存在と言えるかもしれません。

 

エージングされた意味ではむしろ、初期の方がとんでもないことになってるとも言えますし、過去製品は駄目なんてことにならないのが素晴らしい。

 

ジラウドの代名詞、JFDTプリアンプについてもそうですが、最初から完成されてしまっていたということか、基本部分の大幅な変更があった話は聞いたことがありません。

 

パーツを組み替え改良を試みた結果、辿り着いた最高のセッティングは元の状態だったという話があるぐらいですから、その大本が変わることなど有り得ないのかもしれませんね。

 

求めるもの・理想が分かっている、それが完成されているという意味では、安易な変化を起こさないのもジラウドの魅力と言えるんじゃないかと。

 

そもそもの話、69年のジャズベースをリアルタイムで弾き続け、しかもプロミュージシャンとしてバリバリ活躍していた人の工房です。

 

スラップはおろかチョッパーなんて言葉もない時代にバシバシ叩ける決められる、遥か以前からベースアンプや既存品に限界を感じていたなど、普通の感覚と経歴ではありません。

 

そんな人が単純なフェンダーコピーやらサドウスキーの物真似、木目だけ派手な使えないベースを出すわけがない。

 

過去でも現在でもどのモデルを弾いても欲しくなる魅力が存在しますね。

 

縦振動のタッチを習う

 

当然のことながら、これについても話さないわけにはいかないでしょう。

 

これは本当、ジラウドを弾くならばこの縦振動を知らずにどうすると言いたくなるぐらい、知っておいた方が絶対に得なものだと声を大にしたいところ。

 

その衝撃はもちろん、自分のあまりのヘタクソさに気付いたあの瞬間、泣いて帰りたくなったのをいまだに覚えています。

 

ジラウドの福田さんが弾くと超ブッとくかつ、高速な立ち上がりのサウンドになる一方、自分が弾いた場合、か細く情けないゴミみたいな音しか出なかったという現実。

 

あの悔しさと恥ずかしさは生涯忘れることができません。

 

ある意味、20代最大の衝撃だったかも?

 

宗教?オカルト?胡散くさい?

いやいや、実際に知ってりゃそんなこと恥ずかしくて言えなくなりますよ。

ってか、未経験と無知丸出しで痛いです。

 

ベースが好きなら知っておくべき。

取り組んでみる価値が絶対あります。

 

ここだけの話、自分がジラウドベースを初めて買ったのって、通い出してから10年近く後だったりするんですよね。

 

HPMやケーブル、JFDT-HAを買ったりはしましたが、それ以外は縦振動のタッチを習うこと、その練習に時間を費やしました。

 

客としては最悪に近いものがあるのも正直な話、ベースを弾く人間としてこれだけお世話になった存在、感謝できる場は他にありません。

 

ちょっとどころではなく余所とは確実に異なるお店ですね。

それこそ次元が違うってぐらいの話ではないかと。

 

良い音を知れる・確かな個性と自由を感じる

 

多くのことを含め、魅力の答えはここに行き着くのかもしれません。

 

自分が知らなかった音に出会える、良い音に感動できる、もっとベースも音楽も好きになれるし上手くもなれるという、ただの楽器店とは大きく異なる経験ができるのが素晴らしい。

 

20年ぐらい通ってるのにまだブッ飛ばされることがあるとか、普通に考えてちょっとありえないですよね。

 

他の工房も色々と見てきましたし、実際に買って弾いたりオーダーをしたことなんかもあります。

けれど、ジラウドほど面白い楽器屋さん、弾いてて楽しいベースを作っているところは知りません。

 

他にあったとしても、ばすてくさんぐらいですかね?

 

楽器の好みの傾向が異なる為、2回ぐらいしかお邪魔したことがありませんが、底が見えないワクワクするベース工房って、ジラウドとばすてくぐらいしかなかったかなと。

 

やっぱりあれです、尖がってないと面白くない。

個人工房なのに量産品に毛の生えたぐらいのコンセプトでは興味が湧かない。

 

お行儀良くて無難なだけなら既製品でいいし、音楽の為だのバンドの為だの、良い子ちゃんな部分ばかりを強調してオリジナリティを捨てるのは面白くない。

 

「エゴを捨てろ!」みたいなのって自分は嫌いですね。

 

と言いつつ、そういう声にも応えられる自由度があるのもジラウドの素晴らしさ、プロミュージシャンが作る楽器ならではの実用性。

 

個性的かつ実用的、楽器としての魅力と道具としての機能にも優れているという、そのバランスが素晴らしい。

 

やりすぎってぐらいの超絶サウンドも出せるし、徹底的に無難でスタンダードな方向、超絶地味で古臭い方にも行けるから凄い。

 

ドンシャリで扱いづらいとか、それは弾き方も使い方も知らなすぎ。

自由度が高いゆえに飲まれてしまっている可能性が高い。

 

そういう意味では、自分の成長をこれだけダイレクトに感じられる楽器もありません。

弾いた分だけ上手くなれる、楽器も鳴ってくる、やれることが増えていく。

 

自分の望みがそのまま結果として出る感覚、ハマる人には最高のベースでしょう。

 

ベースが好きなら行っとけ

 

超簡単に言うと、

 

「とりあえず行っとけ」

 

ギター屋さんがついでにベースを作ってるとか、実は大して楽器にも音楽にも興味ないとか、断じてそんな存在ではありません。

 

自分みたいなオタクは鬱陶しく付き合いづらい人間でしょうが、福田さんは優しい人柄なので恐れる必要もなし。

 

・ベースを弾いてて行き詰りを感じる

・もっと基礎を知りたい上手くなりたい

・良い音を知りたい凄いサウンドを出したい

 

こういう悩みを抱えているならジラウドに行ってみるべき。

 

もちろん、ただの好奇心でもいいと思いますし、実際、自分も最初はそんなもん。

「20年通える店を探すぞ!」とかそんなこと考えて出向いたわけがなし。

 

「お!何だこの広告!」

「ここ面白そうやん!」

「行ってみんべ!」

 

ほんとにこんな感じ。

志もクソもありません。

まったくな~んも知りませんでした。

 

あれこれ言ってないで実際に行っちゃえばそれが一番早い。

ネットにも雑誌にも口コミにも答えはない。

 

「まず行け」

「そして弾け」

 

こんな分かりやすい話もないでしょう。

シンプルで直感的でもあるのがジラウドの魅力。

こんな楽しいお店とベースはありません。

 

ジラウドはジラウドでしかない。

 

これが全てではないかと。

まさにオリジナル!

 

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