IGIG G315B ベースギグバッグ
愛用ベースギグバッグ
NAZCAと並んで自分が愛用するケースがこのIGIG。
軽量で楽という意味ではNAZCAの方が勝りますが、その収納力と多様性においては、IGIGの方に軍配が上がりますね。
・NAZCA+他のバッグやケースを併用するか?
・それともIGIGの方に全部まとめてしまうか?
その時の気分や目的用途に応じて使い分けるようにしています。
脅威の収納スペース
ポイントは前面のポケット。
形を見ると分かります。
ほぼ見たままの面積があると考えてください。
つまりは、長いものでも入っちゃいます。
ストラトとかも入っちゃうし、スケールの短いベースもいける。
ライブのトラブル用にスタインバーガーとか入れておくのも面白いかもですね。
例えばこんな感じ。
メイン収納にジャズベ、ポケットにヘッドレス。
自分が先日手に入れたMBRACE用のマイクスタンド。
これも入っちゃうから凄い。
W-BASSをスタンドに固定して使うのであれば、このIGIG一択って感じ。
弓もケースごと入ります。
まぁ、マイクスタンドなんか出先で借りちゃえばいいって話なんですが、やっぱり、慣れ親しんだものを使いたいってのがありますからね。
この使用方法はかなり特殊なものだと思いますが、そういう要求にも応えてくれるというのが良い。
シワなどをそこまで気にしないのであれば簡単な衣装とかも入れられますし、泊りがけで移動するなら着替えを入れてしまうのも有り。
加えて、中にさらにミニポケットがあるので、そこに譜面やノート、レンチ、チューナーなどを入れてもバラバラにならず済みます。
公式によれば、15インチノートPCも収納可能とのこと。
また、上部にはケーブル用のホルダーなんてのもあるという、細やかな心づかいも嬉しいポイント。
一つ懸念事項があるとしたら、前面ポケットには分厚いクッションとかそういうものがない為、完璧な保護を求めるのであれば、エフェクターとかは入れない方が良さそうかなと。
どうしてもそこにまとめたいのであれば、自前で簡単なクッションを用意するなりした方がおすすめですね。
より万能のケースになってくれるでしょう。
レインカバー付き
IGIGのまたユニークなポイントがこれ。
底面にケース専用の雨ガッパが収納されているという、この気配りが良いですね。
言われなければ気付かないってぐらい、本当にコンパクトなスペースに装備されている為、あって困ることはありません。
まぁ、全面を覆って保護してくれるわけではない為、完璧な防水を期待するのはさすがに酷というものですが、ちょっとした雨の時とかにあるとやっぱり嬉しい。
雨の中の移動ってそれだけで最悪だけど、そのちょっとした対策が簡単にできるという意味でIGIGのこの機能は実にありがたい。
ちなみにこのカッパ。
取り外しも可能なので、濡れて気になるなら外して乾かしておけばOK。
それ自体はめっちゃ軽くて薄いものなので、扱いも楽でいいですね。
丸めるとこんなサイズになっちゃいます。
ストラップとフィット感が素晴らしい
いくら頑丈なのを売りにしていても、ストラップがクソで肩が痛くなる物もあるこの世の中。
超軽量を売りにしていても、頼りないシートベルトみたいなやつだと結局は疲れてしまう。
自分の場合、そういうケースは例外なく手放すようにしています。
では、このIGIGはどうか?
いや、これは本当、今までで1、2を争うぐらい良いかなって印象。
厚みがあって幅広で頑丈という、あるようで意外となかった存在。
その評判からか、最近は同じようなタイプのストラップにしているものが増えているように感じるところだったり。
ケース自体についてはけっこう重めな方だと思いますが、だからこそ、こういうストラップだと助かるんですよね。
実はものすごく使用頻度の高いもの、日常的に使うものだからこそ、負担の軽減を考慮するという、そんなユーザーに対する配慮が素晴らしい。
地味にIGIG最大のポイントかもしれません。
安心のネック枕 いや、もはや布団?
IGIGにおけるまた美味しいポイント。
楽器の保護、安心感が全然違いますね。
今時、ヘッドに対する枕があるケースも珍しくなくなってきましたが、IGIGの場合、その面積が飛び抜けている印象。
と言うか、ヘッドを支えて固定するのではなく、ネックに対するクッション、ベッドみたいな感すらあります。
加えて、そのネックベッド(?)に楽器のフラつきを防止する為のベルトまで付いているという、ま~ほんと、余所のケースとは一味も二味も異なるこだわりがあるなと。
また、このネックベッド。
取り外してポジションを変えることもできる為、そのあたりの位置決めにうるさい人にも応えてくれるでしょう。
なんなら、どっかで寝る時の人間用の枕にも使えるかもしれませんし、本当にそれぐらいの面積と弾力があります。
IGIGってのはあれですね。
『ベース寝袋』
こう考えると良いかも?
人間もベースも快眠できるのが一番ってことだったりして?
素材も良いのか、ベースが実に気持ちよさそうに見えてしまいます。
地味に嬉しいフック
実は嬉しいこの収納ポイント。
ケースって意外と邪魔になりますよね。
寝かせてみると結構ビックリするぐらい面積とられます。
そんな中、どこかに引っかけておくことができる、それを楽に実行できるってのがナイスなアイデア。
それこそ、クローゼットの中にかけておくとか、そうやって保管しておくと普段の生活にも邪魔にならず良いんじゃないかと。
ちなみにこれ、笑ってしまうのは専用の収納スペースがあること。
このフックのためだけにポケットがあるという、そのこだわりが素晴らしい。
単純に危ないって話でもありますが、移動時にチャリチャリ鳴っちゃうとうるさいのが分かってるってことなんでしょうね。
ま~、本当によく色々考えられて作られているケースです。
YAMAHA SLB200も入る?
リスクがあるのでまったく推奨はしませんが、やり方によってはヤマハのSLB200すら収納できてしまう可能性があります。
画像を見ていただけると分かりますように、ヘッドがちょっとはみ出てるけど、どうにか入ることは確認しました。
さすがに、ボディフレームの方までは入りませんが、それはそれで別にケースを用意すればいけそうです。
しかし繰り返しますが、リスクが大きいのでやらない方が良いでしょう。
これは一つのネタと考えていただければと。
ただまぁ、面白くはありますよね。
ヘッドを保護する工夫を施しさえすれば、IGIGでなんとか運べるようになる可能性があるのかもしれません。
サイレントベースの可搬性が向上してくれれば、より身近で素晴らしい存在になるように感じます。
IGIGは進化系ギグバッグ
そんなこんな、至れり尽くせりな進化系と言えるこのIGIG。
ここまで考えられたものは他にそうそうないんじゃないかと。
まぁ、個人的な好みで言えば、前面にハンドルが欲しい、もうちょっとだけ軽いとありがたくはありますが、ハンドルに関しては構造的に無理、過剰な軽量化は方向性が違うように感じますよね。
それが欲しければ自分はNAZCAの方を使うようにしてますし、この二つのケースの存在があってめっちゃ助かってます。
ほんと、こんな良いケースが出てくるとか、一昔前じゃ想像もできませんでしたね。
おまけにびっくりするぐらい手頃な値段なんですよねこれ。
今までのあの苦労と出費はなんだったんだと言いたくなる。
ケースって必需品であり、保護の意味はもちろん、自分の身体的な負担、心労にも大きく関わってきますから、安易な妥協はしないことをおすすめします。
ペラッペラのケースにもそれはそれで利点があるので否定まではしませんが、現代的なギグバッグを知らないようであれば、是非一度は体験してみた方がいいですね。
それこそ、健康にまで影響あると思いますよ。
自分はもう、お気に入りのケース以外は絶対使いたくありません。