Jiraud Black Cloudをフルチューン化した時の話 その恐怖と歓喜と

ジラウドとブラッククラウドとフルチューン

 

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フルチューン化の大きなきっかけ

 

自分がずっとメインで使用しているブラッククラウド。

実はこれ、当初はネオパッシブでして、ずっとそれで行くつもりでした。

 

ただま~、紆余曲折あったんですよね。

 

自分のタッチだけで勝負するのを目指す、何も考えずシンプル一直線を志す、ローファイの極みを求めるなど、はっきり言って迷走してました。

 

で、その迷走を終えるきっかけを作ったのはなんと、会社もよく分からんようなパチモン臭いレスポールベース。

正直、そのまま使ったって全然良い音がしない楽器なんだけど、それにショックを受けてしまうというのだから、世の中ってのは分かりません。

 

極太のフラットワウンドを張ったり、スポンジを詰めたり、一生懸命にそのサスティーンや煌びやかさをなくそうと努めていたブラッククラウド。

パッシブトーンも絞ったり、レンジを狭くしようとも頑張っていた中、そのレスポールベースにブラックナイロン弦を張ったサウンドは本当に衝撃でした。

 

そのチープ極まりない古臭い音。

それがあまりにも自然で味わいがあって驚いてしまったのです。

良いか悪いかはともかく、ブラッククラウドで真似するのは逆に困難だと気付くことに。

 

はっとしましたね。

 

「ん?あれ!?」

俺なにやってんだ!?」

「ブラッククラウドだぞ!?」

 

目が覚めたとしか言いようがありません。

 

・長年の夢が叶ったと言ってもいい楽器

・自分が思い描く全てが詰まっているであろう楽器

・一生付き合うことになるであろう楽器

 

そんな愛機の良いところを一生懸命に潰そうとしている自分。

サスティーンもなくレンジも狭いチープな方向に持っていこうとしている状況。

そこに物凄い勢いで疑問が押しよせてくるのが分かりました。

 

自分がやっていたことはジェマーソンのようなサウンドやグルーブを求めていたのではなく、チープにローファイに遊ぶことだったのかと虚無すら感じるぐらい空しくなった次第。

 

そこで決心したわけです。

 

「フルチューンだ!」

 

どうせなら究極を手に入れてしまおうと。

ジラウドの中でも最高最速の楽器にしようと決断しました。

 

2012年の記事をリライト

 

今回の記事を書くきっかけになったのは、某SNSで書いていた自分の過去記事を読み直していたから。

 

フルチューン化当時、自分はこんなことを考えていたのかってのが分かって凄く面白かったんですよね。

 

せっかくだから、リライトしてこのブログでも公開したいと思います。

 

ブラッククラウドをフルチューンに

 

色々思うことがあり、ブラッククラウドをフルチューンにしてもらいました。

 

帰宅後、早速リチャード・ココのステンレス弦に交換。

これもけっこう覚悟の要る選択だったかもしれません。

 

正直、何ヶ月か弾いたニッケル弦とかの方が圧倒的に使いやすいし、弾くのが楽なのも分かってるんです。

 

でも今はそれじゃない。

 

それじゃ来ない。

 

実用性とか無視して突き進みたかった次第。

 

そして、とりあえずヘッドホンアンプで音を出してみたところ・・・

 

世紀の怪物誕生


やはりと言いますか、これは非常にまずいです。

とんでもない化物が誕生しちゃいました。

 

こいつを断トツのF1マシンとしたら?

世の中のアクティブベースってなんでしょう?

安心安全、楽な電動自転車ってところかな?

 

誇張でも大袈裟でもなく、超高速の代名詞であるジラウドのSuper JBでも遅く感じるぐらいなんじゃないかレベル。

 

マホガニーはゆったりして鈍臭いとか、甘くて抜けてこない音なんて思ってると大変なことになります。

 

実際、ジラウドの福田さん所有のJ-BASS5と比較してさえ、

 

「あれ?反応遅くない?」

 

こう違和感を覚えるぐらいでしたね。

 

自分のこのブラッククラウド以上に高速なベースはこの世に存在しないでしょう。

 

恐怖の異次元レスポンス


分かってたことだとは言え、これはあまりに行き過ぎてしまってるかもしれませんね。

 

完全に常軌を逸してると評すべきか、正気の沙汰じゃないなと。

音を出すのが怖くなるというこの感覚、実に久しぶりです。

 

今まで聴こえてなかった倍音が出てくるどころの話じゃない。

指が弦に触れる瞬間、離れる瞬間、その一瞬の僅かな音すら気になってしまいます。

 

恐れていた通り、避けて逃げていた通り、地獄のような修練を積まない限り、とても使いこなせそうにありません。

 

『自分が下手すぎて嫌になる』

 

そんな楽器かもしれません。

 

いや、本当にワクワクしてきました。

こんな感覚は他のベースではまず味わえないでしょう。

 

まさに究極。まさに理想。

世界で唯一無二の自分だけのベースの完成です

 

2018年 成長を感じる今

 

いや~、これ、めっちゃくちゃ自分的に面白かったですね。

 

「こんなびびってたのかよ!」 

「そんな下手だったのかよ」

「そもそもフルチューン初めてだったのかよ!」

 

いろんなツッコミを入れたくなってしまいますマジで。

 

そもそもの話、自分がジラウドでベースを初めて買ったのって凄く遅いんです。

通い出してから10年後ぐらいというのが本当のところ。

 

JFDT-HAやHPM、ケーブルなどは買ってましたが、ずっと6弦メインでやっていた為、残念ながらジラウドベースにずっと縁がない生活を送っていました。

 

このあたりについては、パッシブと上達の思い出の記事の方でも色々触れていますが、本当、迷いまくりだったなと自分のこれまでを振り返ってしまう次第。

 

まぁ、そんなこんな、なんやかんやとあったけれど、フルチューンにしたことに対して

何の後悔もなかったのを確認できて凄く嬉しいですね。

 

心折れて安易に手放したりもせず、よく弾いてきたものだなと。

もはや執念ってレベルで付き合ってきた気がしますほんと。

 

でもそれだけにやはり、この楽器は別格の存在になってます。

特別も特別、人に自慢したくなる愛機。

 

「ポング言うたらブラッククラウド!」

 

誰も言わなくても自分から言ってしまおうかという、そんな感じ。

 

一生の愛機、象徴があるって素晴らしい!

 

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