弦の寿命、節約について考える (3) 劣化の原因と対策

汚れに気を付ける・手を洗う

 

自分の場合、体調管理の意味合いが強いですが、けっこう手を洗います。

 

「汗と油でベトベト」ってよりは綺麗な状態で演奏したいですし、その方が弦が長持ちするのも間違いないんじゃないかと。

 

このあたりは個人差の問題もあったり、実際、自分は手汗をほとんどかかない方なんですが、逆にやばい人は本当にやばいみたいですね手汗って。

 

「必ず手を洗ってから弾け!」とまでは言いませんが、寿命を伸ばすことを考えるのであればやはり、普段からそれなりに意識した方が良いはず。

 

なるべく手を清潔に保ったり、弦も清潔に保つことを意識することで、分かりやすい効果を期待できるでしょう。

 

手汗と恐怖の実話

 

金属の劣化で思い出すのは恩師とのエピソード。

 

「あいつはやばかった!」

 

と、恩師の記憶に残らせたという生徒さん。

 

その方の使用済みフレットを受け取っていたらしく、実際に見せてもらったことがありますが、いやこれは本当にびっくりしましたね。

 

手の酸が強烈すぎるのか何なのか、フレットが溶けて変形しているんです。

弦が当たっているところは逆に無事。

問題は手が直接触れている部分なんです。

 

いやほんと、「ネタにするからくれ!」と言ってわざわざ貰ったのも分かる話。

あれはなかなかに衝撃的な逸品でした。

そのフレットのえぐれっぷりに驚愕した次第。

 

もちろん、一日でそんなことになるのは有り得ませんが、毎日の積み重ねとなればどうなるかは分からないものなんでしょうね。

 

繰り返すようですが、手が清潔であることには大きな効果を期待できると考える次第。

「手汗は金属すら溶かす!」という現実が存在するこの世の中、油断は禁物。

 

他にも楽器店で実際に聞きましたが、木を腐らせてしまう人なども中にはいるそうな。

塩なのか酸なのか、蓄積による劣化・腐食は侮れませんね。

 

ちなみに、もう一つ実話を言うならば、友人に貸したオイルフィニッシュのベース。

ネックが緑黒くなって帰ってきたことなんかもあったり・・・

 

コーティングしない

 

ほとんど使用したことがない身で言うのもあれですが、コーティングをするとそれだけ音も変わってしまう印象が強いです。

 

コーティング剤のようなものを塗ったら、それだけで音が死んでしまったことがあった為、自分には必要のない存在だと判断した次第。

 

既製品にせよ後がけにせよ、音が曇る、倍音がなくなる、アタックがなくなる、せっかくの新品弦がそうなってしまうのはちょっと悲しいなと。

 

また、コーティングが厚すぎるものだとアースが取れなくなったり、ノイズの問題も出てくる為、そうなると実用性にも疑問が湧くところ。

 

やはり、個人的には好きになれません。

 

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綺麗な弦振動を心掛ける

 

とは言え、手汗に悩む人や寿命を延ばすために存在するのがコーティング弦。

今では改良も進み、かなり自然に弾けるようになっているのかもしれません。

まったく問題を感じないレベルにまで進化しているのであれば、それは歓迎すべき話。

 

しかし、そんなコーティングの意味がないような弦の劣化の仕方もあると自分は考えます。

 

力任せに思いっきり弾いたり、不自然なぐらいに弦がたわんだり、そういった演奏を繰り返していると巻線はもちろん、芯線の方にもダメージが行ってしまうんじゃないかと想像。

 

ちょっと極端なようですが、弦が切れる時のことを想像してみて下さい。

弦が切れたからと言って、巻線の方までバラバラに全部解けるなんてことは無いはず。

 

弦というのものは、そんな生易しい作られ方はしていないし、それだとそもそも、張る時に切ることもできなくなってしまう。

 

と言うことはやはり、元が駄目になる、中身が駄目になることが怖い。

芯線の劣化やダメージというのがすごく深刻な問題ではないかと思うわけです。

  

コーティングしてるから安心ってことはない。

寿命を短くする大きな原因が実は自分の演奏方法にある。

 

そんな可能性・要因が十分存在するんじゃないかと。

 

タッチを良くする・押弦を良くする

 

このブログに馴染みがあると、

 

「またタッチの話?無理に絡めすぎじゃね?」 

 

なんて思う人もいるかもしれませんが、それは正直、認識が甘いと言えます。

乱暴なタッチだったり押弦が弱いと、それだけ弦もフレットも痛む確率が高くなるんですこれが。

 

前述の綺麗な弦振動の話とも繋がりますが、常にバズまみれだったり、バチバチ言っちゃってるような弾き方をしていては、当然、金属の消耗は避けられません。

 

極端な話、ヤスリで削っているようなもの、金属の鞭をぶつけているようなものなんじゃないかと。

タッチやピッキングが荒いというのはやはり、弦とフレットのどちらに対してもダメージが大きいものだと考えられます。

 

チョーキングを多用したり、スラップが多いということであれば仕方のない面でもありますが、それでも、押弦が強いに越したことはない、綺麗に確実に弦を振動させるに越したこともない。

 

音程感を良くする意味でも、発音を良くする意味でも、太い音を得る意味でも、右手と左手を強化することには絶大な効果を期待できる。

 

と言うか、それが基本ですよね。

タッチが良ければそれだけ、音楽的にも経済的にも素晴らしい恩恵をもたらしてくれるはず。

 

煮るにも限界がある

 

よく言われていることですが、弦を熱湯に入れ汚れを落とすのには、確かに効果がある印象。

 

経験豊富な人から聞いた話では、「1分半~2分がベスト!」とのこと。

それ以上やると逆に駄目になってしまうそうな。

上手くいけば新鮮な音を短期間ながらも取り戻すことができます。

 

ただ、この方法、汚れが原因なのであれば効果を期待できる一方、すでに弦自体が消耗しくたびれていたり、どうしようもない劣化に対しては意味がない印象。

 

前述した通り、芯線も巻線も傷んでいるような状態はまずい。

もはや汚れの問題ではなく、弦としての機能に支障が出てしまってると言えるでしょう。

 

まったく張り替えないなんてスタイルも良いですが、露骨に音程感が悪くなってきたとか、張りもなく響きもしないとか、さすがにそこまで行ってしまってはどうにもならない。

 

汚れに気を使うのはもちろん、温度・湿度などの管理と生活環境、そういったところに注意するのもいいけれど、個人的にはやはり、タッチを良くすること、押弦を良くすることを提唱したいところ。

 

それで絶対、弦の寿命は変わりますし、なにより音も良くなる。

どうしても消耗が避けられないスタイルなのであれば、それは覚悟を決めるしかないでしょう。

 

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