縦振動のタッチ (32) タッピングをヒントに考える太い音の出し方 

垂直に押さえる

 

タッピングをする際、弦を真横から押さえようとする人はいないでしょう。

 

上級者でも初心者でも関係なく、タッピングをやろうとするならば、自然と弦を真上から垂直に押そうとするはず。

 

と言うか、フレットか指板に弦が触れなければ音は出ないのだから、引っぱっても意味がない。

それでどんなに必死に頑張ろうと、未来永劫タッピングという奏法を身に付けることは不可能。

 

恐らくですが、名称はもちろん奏法として知らずとも、「こういう弾き方があるのか!」と気付けば、誰でも弦を垂直に押さえようとするんじゃないかと想像します。

 

理屈だろうと本能だろうとタッピングのやり方と仕組み自体はすぐ理解できますよね。

超絶技巧どうのは抜きにして特に意識せずとも当然のごとく音は出せる。

 

縦振動のタッチの基本

 

「太い音を出したいのであれば縦振動のタッチ!」

 

と、このブログで何度も繰り返し話してきましたし、今でもそれはずっと研究中です。

そして自分と同様、毎日のように練習を重ねている人もいることでしょう。

一朝一夕で身に付くものではない為、悪戦苦闘しているのも容易に想像がつくところ。

 

そんな縦振動。

実現を目指すならば、基本事項・大前提として、

 

「まずは弦を垂直に押しこむ」

 

という点が重要になります。 

それが出来ていないのであれば、弦が綺麗に垂直に戻ってくることはない。

 

縦振動のタッチで弾きたいのにもかかわらず、弦を垂直に押しこむことが出来ないというのは、出発点がそもそもおかしな状態になってることを意味しています。

 

横に引っぱったり斜めに引っぱったり、それがスタート地点になってしまうのは明らかにまずい。

 

タッピングではできるのに縦振動ではやらない矛盾

 

これが今回の本題。

 

前述のようにタッピングの場合はごく自然と弦を垂直に捉えようとするのが普通。

あまりに当然のことなので疑いもしない話でしょう。

 

一方、縦振動で弾こうとした場合、なぜか横から斜めから弦を捉えようとしてしまうから不思議。

 

・縦振動で弾こうとしてるのに最初からあらぬ方向に弦を引っぱろうとする

・スタート地点が根本的にずれていることに気付かない

・理解しないままさらに方向をあやまり遠回りしようとする

何が違うのか悪いのかも分からず癖もまったく修正できない

 

こんな状況になってしまうのが実に謎なところ。

 

たとえばの話、目の前でタッピングの練習をしている人がいたとします。 

しかしそこで、一生懸命に指板上で弦を横に引っぱってたりしたら、「え?何やってるの?」と思いますよね。

 

にもかかわらず、「いや、タッピングの練習してるんだけど上手くいかないんです・・」と言われても、そりゃ当たり前でしょって話になってしまう。

 

でも、その不可解なことをやってしまいがちなのが縦振動に取り組む際の矛盾。

 

これについては無意識レベルでの演奏技術が身に付いてしまっているほど、厄介で深刻な問題になると言えるのかもしれません。

 

縦振動のタッチを身に付けるのであればその癖や習慣をちゃんと認識、強く意識もして修正していかない限り、どうにもならないんじゃないかと考えます。

 

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バスケットボールのイメージ

 

縦振動のタッチ バスケットボールをイメージして考えてみる - ポングとベース

 

以前にも話しましたが、要するにこの時の内容と同じようなことではないかと思います。

その場でボールをダムダムやる作業、あれをやってみようってことですね。

 

ボールが綺麗に真上に手元に戻ってくるようにするにはどうしたらいいか?

そのまま素直に垂直に落とせばいいんじゃないかという話。

 

この際、真横にボールを飛ばそうとするのはあまりに有り得ない行為ですし、タッピングの話と同様、本能的にも絶対やろうとしない行動であるはず。

 

「理屈じゃねぇ!」と思考停止するのは簡単ですが、超簡単な話ですら否定しようとするというのはかなりの無理筋というもの。

 

音が太い・立ち上がりが早いのにはしっかり理由があり、その逆もしかりで音が細い・立ち上がりが悪いのにも理由が存在しているのが現実。

 

タッチコントロールは本来、基本も基本な話

 

この世の中、何とかして縦振動を否定したい人なんかもいるようですが、まぁ正直、その考えかたの方がよっぽどオカルト的だとツッコミたいところ。

 

太い音を出したいと悩んでいたり機材にこだわっているのにもかかわらず、上記のようなトンデモな弾き方をしていたりしたら尚更です。

 

ちょっとキツイ言い方のようですが、縦振動のタッチというものが胡散くさく思えるのであれば、それだけタッチが弱い、認識も甘いことを証明してると言えるかもしれません。

 

少なくともバスケットボールを落とすことすらできない、突き飛ばすような動作しかできないのでは大問題ですし、それは「個性」と言うにもちと厳しいのではないかと感じる次第。

 

縦振動はもちろん、タッチコントロールによる音の変化を否定するというのは物理現象としてスラップも否定する、タッピングも否定する、弦楽器の存在自体を否定する、それに等しいぐらい無茶な主張だと思います。

 

まぁ、そんな恐ろしいことは自分にはできません。

 

「弾き方で音は変わる」

 

言うまでもなく当たり前の話ですこれは。

 

聴いてすぐ分かる、違いを判断できるという、この事実をどうやって否定するか?

そこにエネルギーを使っても何の意味もないし、何を得ることもないでしょう。