1フィンガーについて考える (7) James JamersonとChuck Rainey

Marvin Gaye What's Going On

 

ワールドスタンダードとして外せないのがこのアルバムでしょう。

ジェマーソンと来ればまずはこれって感じ。

 

しかし、ドキュメンタリー映画などによるとなんと、レコーディング当日、ジェマーソンはべろべろに酔っぱらった状態だったそうな。

それでも、「奴じゃなきゃ駄目だ!」ということで、演奏を強制、録音を強行した模様。

 

もはや椅子に座ることすらままならなかった泥酔状態のジェマーソン。

これまたなんと、床に寝ながらベースを弾いたらしく、それが今でも伝説(?)として語り継がれているようです。

 

まぁ、全編通して酔っぱらってたかどうかは定かじゃないけれど、いずれにせよ、そんなしょーもない状態で演奏した作品が歴史的名盤、生涯の代表作みたいな扱いになってるというのだから面白い。

 

アレンジとサウンドの問題なのか酔っぱらってるからなのかどうか、それは分かりませんが、正直、ものすごくグルーブしまくったジェマーソンを聴けるわけではない印象もあったり。

 

ジェマーソンにしてはちょっとルーズな感があるかなと。

 

しかし、1曲目でありタイトル曲でもある【What's Going On】

この曲のド頭のベースの説得力には圧倒されるほかありません。

 

4弦の開放を鳴らし伸ばしてるだけなのに感動してしまいます。

 

「俺もこんな音出してえなぁ・・」と世界中のベースプレイヤーが憧れ、しかし、真似のできなかったサウンドでしょう。

 

最初に聴いたのが17歳の時だったか、当時はその良さが全然分かりませんでしたが、今ではほんと、ジェマーソンの魅力にやられっぱなしって感じですね。

 

何かもう、「これがベースだ!」って全部が響いてきてしまいます。

What's Going on

実はジェマーソンじゃない曲も

 

「モータウンのベースは誰が弾いていたのか?」

 

という議論が今でも続いているのではないかと想像しますが、実際、このアルバムでも『Bob Babbitt』が弾いてると思われる曲が存在します。

 

ジェマーソンとのサウンドの違いやそのグルーブを研究する意味でも、どの曲をボブが弾いてるのか自分で判断してみると面白いかもしれません。

 

また、ジェマーソンのことを知る意味でも、このボブのエピソードとプレイを堪能する意味でも、モータウンのドキュメンタリー映画はおすすめ。

 

「本命はジェマーソン!」という扱いを受ける人生を歩んできたであろうボブ・バビット。

モータウンをヒットに導きながらも影の存在だったファンクブラザーズよりまたさらに影の存在。

 

その彼がモータウンを代表するベースプレイヤーとして、ファンクブラザーズの一員として表舞台で堂々と弾いている姿というのは、かなりくるものがあります。

 

映画の演出も内容もくさいと言っちゃそうなんだけど、それだけに直球で熱くこみ上げてくる。 

1フィンガー云々を抜きに必見!

永遠のモータウン コレクターズ・エディション [Blu-ray]

Chuck Rainey

 

1フィンガーと言えばジェマーソン。

そしてそれに連なるもう一人のレジェンドがチャック・レイニーでしょう。

 

ジェマーソンといいチャックといい、この二人はほんと、音符的に真似だけしても全然良くなかったりするから困ります。

 

簡単なフレーズのようでも、不思議なぐらいにらしさやノリが出なかったり、本当に奥が深い。

 

一連のテーマで言うならば、「2フィンガーじゃ無理だろ!」って部分が数多くありますし、サウンドの問題だけではなくそのタイミング、グルーブをどうコピーしたものか?

 

これまた、世界中のベースプレイヤーが苦悩してきたのではないかと想像する次第。

 

Marlena Shaw Who Is This Bitch Anyway ?

 

チャック・レイニーの音源なんて数えきれないぐらい存在していますし、マニアな方からすれば、自分なんかニワカもニワカってものかもしれません。

 

しかし、そんな自分でも衝撃を受け、今でもお気に入りなのが、マリーナ・ショウのアルバム。

 

特に、一曲目の【Street Walking Woman】は圧巻の一言。

 

「どうやったらこんなの弾けるの!?」と言いたくなるそのベースプレイ、サウンド、グルーブは恐らく1フィンガーによって生みだされているもの。

 

ギターのカッティングやらドラムのハイハットの刻みさながらに、16分のフレーズを怒涛の勢いでプッシュしていくのが凄まじい。

 

そしてまた、そこからゆったりした4ビートに切り替わるのも格好いいんですよね。

エレクトリックベースの場合、ウォーキングするとダラ~ッとした感じになりがちですが、ま~、見事に弾んでいらっしゃる!

 

音符的に考えると何も大したことはしてないとも言えるんですが、明らかに違うわけですこれが。

 

マジで超かっこいい!すんごいグルーブです!

フー・イズ・ジス・ビッチ、エニウェイ?

男らしいプレベが欲しくなる!

 

ただの物欲語りですが、こんなこと話してるとほんと、プレベ系のサウンドが欲しくなってしゃーないですね。

 

フラットワウンド張って1フィンガーって心底憧れる!

ピロピロ弾きとかペチペチスラップ、タッピングはもういいでしょってなります!

 

「ガツン!」

 

といきたい!鳴らしたい!

「ベース弾きてぇ!」って感じ!

 

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