1フィンガーについて考える (6) 2~3フィンガーとの併用・コンビネーション

実は誤魔化しも入れてた

 

先日の話の続きですが、本番でも1フィンガーのみで行くつもりだったんですが、ま~、慣れない弾き方ってのはアカンですね。

 

力みすぎてあっと言う間にスタミナを使い果たすことも想定し、実はちょっとしたインチキも保険で用意していました。

 

と言っても、これもそこまで楽な弾き方ではない為、結局は困難な道のりになってしまうのですが、それでも1フィンガーオンリーで行くよりは大分マシになるかなと。

 

具体的に何をしたか白状すると、2拍目か4拍目の頭を中指で弾くということに。

要するに、スネアが鳴るタイミングでは中指で鳴らし、そこで人差し指を休ませるというわけです。

 

8ビートの刻みとして言葉にしてみると、

 

「ドドダドドドダド」

 

って感じですかね?

 

上記の「ダ」のタイミング時には中指で弾くというやり方。

ちょっと余裕があるなら4拍目だけなんてのもあり。

 

「やべぇ!つりそう!」という時に体はもちろん、気分を楽にする意味でも、しこんでおいて良かった方法です。

 

軟弱と言ってしまえばそれまでですが、何が起こるか分からないのがライブってもの。

備えあれば憂いなし。

 

3フィンガーと組み合わせる

 

ちょっと趣旨がずれてきている気もしますが、高速な刻みなどが求められる場面でも、1フィンガーは威力を発揮してくれます。

 

と言っても、16分の細かいフレーズまで全部一本指で通せということではなく、8分音符のところはダウンだけで弾くというやり方ですね。

 

ハイスピードでメタルな刻みが求められる場合など、この方法が大活躍。

 

「一本指奏法」と言ってしまうと、興味が湧かない人も多いかと想像しますが、それはかなり限定的か先入観の強いもったいない見方だと思います。

 

実際、メタルのバンドをサポートした際など、その効果をこれ以上ないぐらいに実感しました。

 

これまた言葉にしてみますと、

 

「タンタンタタタン」

 

という感じの刻み。

 

このパターンを自分がやる場合、最初の「タンタン」のところは人差し指で刻み、後の「タタタン」を3フィンガーで弾く流れになります。

 

この最初の「タンタン」を2フィンガーで弾いたり、3フィンガーでやろうとすると、指使いがかなり複雑化してしまう為、かえって難易度が上がってしまう印象。

 

一本指だけによるシンプルな刻みも入れるからこそ、3フィンガーもやりやすくなるわけですね。

 

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動作を単純化し脳を整理する

 

3フィンガーの場合、薬・中・人差し指の順番で弾くのが自然な印象であり、この流れをなるべく維持したくなるものです。

 

不思議と、人・中・薬指の順番だと上手く弾けないんですよね。

 

上記の流れを維持する意味でも、1フィンガーによる8ビートの刻みを習得しておくと、非常に役立ってくれます。

 

人差し指一本でシンプルに弾くことにより動作が単純化、いったん脳がリセットされると言いますか、複雑な指使いをスムーズにまとめ上げるのに貢献してくれる印象。

 

例えば、もう少し複雑化させた刻みで、上記の「タンタンタタタン」に加えて「タータタタタタン」なんていう刻みも使用しましたが、この3フィンガーはなかなか複雑です。

 

前者については説明した通りですが、後者がちょっと難しい。

最初の「ター」が人差し指でそれに連なる「タタ」が薬・中指。

最期の「タタタン」は人・中・人差し指でここは2フィンガーになるというやり方。

 

これも指の順番関係なく複合させまくってると辛くなるところですが、ど頭を絶対に人差し指で弾くようにすると、そこで「今どこを弾いてるのか?」というのが分かりやすくなります。

 

「タンタンタタタンタータタタタタン」って刻みをずっと繰り返していくにしても、最初の「タンタン」を1フィンガーにすることによって、自分の中の意識をスムーズに整理できるようになる。

 

指の使い方がバラバラになったり迷子になっても、その「タンタン」があれば、そこでまた確実に修正できるわけです。

 

まぁ、2フィンガーで普通に弾けるのであれば、それが無難なのも確かなんですが、刻みのパターンによっては3フィンガーの方が楽だったりもするんですよね。

 

特に6連系なんかの場合、スタートは薬指からの方がスムーズだったり、このへんは各々の好みに委ねられるでしょう。

 

速度的な意味でもそうですし、動作としても自然に弾けたりしますし、単なる技巧自慢やハッタリではなく、3フィンガーはちゃんとした実用性を持っている奏法。

 

1フィンガーと組み合わせるとそれをより実感できます。

なるべくシンプルな運動にして自然に弾けることが重要ではないかと。

 

どの場面に何が合ってるかは自分で決める

 

理想を言えば1フィンガーだけで通すか、または、2フィンガーなら2フィンガーで通すだけって方が望ましいのかもしれません。

 

統一したグルーブとサウンドにする意味でも、なるべく要素はシンプルにまとめ、規則正しく弾いた方が安定するのは確か。

 

でも、こういった組み合わせやタイミングを真剣に考えるというのも、楽器の面白いところ、グルーブの奥深いところですよね。

 

何かを試してしっくり来ないならまた他の方法を模索すればいいし、ニワカではなく徹底的に1フィンガーを鍛えるのも良いし、そういった試行錯誤を重ねることで見えてくるものがあるはず。

 

1フィンガーがしっくり来るなら1フィンガー、2フィンガーで弾きたいなら2フィンガー、3フィンガーが必要なら3フィンガー、そしてそれらを限定せずに複合してみたり、それでまた自分なりのやり方、個性が生まれていくんじゃないかと。

 

そして、それらを正しく実践する意味でも、まずは指一本で強力なサウンドとグルーブを実現できるに越したことはない。

 

ど頭の音すらハッキリ出せない、なよなよした音しか鳴らせない、これはかなりの問題でしょう。

何本の指を使えようが、どんなに超絶技巧を駆使しようが、何の説得力もなくなってしまう。

 

このあたりについては、「超速く叩けるけどバスドラとスネアがクソ弱いロックドラム」とかイメージしてみると良いかもしれません。

 

自分だったらそんなドラマーにはなりたくない次第。

一緒にやるのもちょっと勘弁というものですよね。

 

1フィンガーを真剣に鍛えていくと、自然とそんな意識も生まれていきます。

 

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