ベースは簡単に始められる楽器

Fが押さえられない 

 

そんな理由でギターをやめてしまう人も多いらしいこの世の中。

 

古くから言われていることに加え、ネット検索の予測変換にも出てくるというのが凄い。

どうやら、いまだに続いているお約束な様子。

 

「ちゃんとナットの調整をすればいいのに」とか、「弦高を下げればいいのに」など、いろいろ思うことはありますが、そもそも疑問になる点もあります。

 

「F使わなきゃいいんじゃね?」と。

 

出来ないのに無理してそれをやる必要があるのか、やはり疑問。

 

それで楽器をすぐやめちゃうぐらいだったら、まず単音で遊ぶなり、鳴らす弦を減らすなりした方が良いんじゃないかと。

 

ベースで良かった

 

ベースを20年以上弾き続けている身ですが、最初の段階で「コードを完璧に鳴らせ!」とか言われてたら、まぁ確かに、すぐ心が折れてただろうと想像します。

 

加えてギターの場合、6本の弦を鳴らすことになるわけですから、いきなりそれを突き付けられても自分にはまず無理だったでしょう。

 

単音を「ドーン!」と鳴らせば、それで成り立ってしまうのがベースの魅力。

ある意味、こんな簡単で美味しい楽器もないかもしれません。

 

それこそ、前回のクリスマス・イブの話のように、完全にシンプルに徹するならば4弦と3弦だけでも成立させることが可能。

 

もっと言うならば、4弦だけでも十分いける。

しかも、使う指は左右ともに一本でもOK。

 

ジョー・オズボーン

 

カーペンターズなどで有名なベースプレイヤーであるジョー・オズボーン。

彼はEの弦(4弦)をほとんど使わなかったとか。

 

ベースを良い音でハッキリと聴こえさせるのが難しかった当時、3弦を最低音として使い、しかもピックをメインにしていたようです。

 

そんな邪道とも言われそうなスタイルで成功しているのだから面白い。

 

録音技術や再生環境の問題などもあったのだと想像しますが、それであの印象的で独特なプレイが生まれるのだから音楽って深いものだと思います。

 

あえて要素を削ることでオリジナリティが出来上がり、可能性も広がるという。

 

青春の輝き~ヴェリー・ベスト・オブ・カーペンターズ

プロでも出来ないものは出来ない

 

二十歳前後の頃だったか、某ジャズミュージシャンのライブをリハから見せてもらった時のこと。

その際の出来事がいまだに強烈に印象に残ってます。

 

『Dizzy Gillespie』【Bebop】という曲。

 

それをやるにあたり、

 

「俺、この曲ソロ無理だから。」

 

と、ベースさんが何の迷いもなく言い放ったのは本当に忘れられません。

 

他のメンバーの方も「あいよ。」と軽い感じで受け、なんの衝突も支障もなく進行。

「あ、それでいいのね。」と妙に納得してしまった次第。

 

出来ないものは仕方ない、それをぐだぐだ引っ張っても進まない、曲にならない、仕事にならない、そんなことを感じた瞬間だったかもしれません。

 

そしてもちろん、その曲にベースソロがないことなんか音楽的には大した問題にはならず、まったく違和感もない素晴らしいプレイを聴かせてくれました。

 

プロだからこそ自分の出来ることに集中する。

強みを発揮することだけを考える。

現場で無駄な時間など費やさないのだなと納得した瞬間です。

 

いきなり難しくする必要はない

 

まぁ、上記の話をF云々に繋げるのは無理がある気もしますが、難しく感じるとかそれで進行を妨げるのであれば、諦めて後に回しちゃうか、そんなに無理してまでやる必要はないんじゃないかと。

 

「ギターは常に6本の弦を鳴らさなければいけない!」とか、「ベースは高速スラップができなければいけない!」とか、そんなルールは存在しないわけです。

 

自分がやれそうなことにまず取り組むべきでしょう。

 

「難しい事やってる奴ほど偉い!」

 

なんて考えちゃうと、逆にどんどん視野が狭くなっていったりもしますし、たった一日で完璧を目指そうとか理想に辿り着こうとか、そんな心構えだと高確率で潰れる印象。

 

「前は出来なかったけどいつの間にか弾けるようになってた!」

 

なんてことも普通にありますし、長く続けていく内に体が楽器用・音楽用に変わっていくはず。

 

行きすぎた完璧主義・理想を抱く疑問

 

理想が高いからこそ前進できるというのは当然の話。 

目標をはっきりさせ突き進むのは素晴らしいことです。

 

一方、あまりに身の丈に合わない、雲を掴むようなことをしたって、現実に潰されてしまうもの。

 

不思議な話で、初心者であるほど、凄まじい理想の高さや完璧主義を抱えてしまっていることも決して珍しくはない印象。

 

「一日に一つ積む。それも出来ないなら半分積む」

 

そうやって進んでいけば良いのに、

 

「才能ない・・駄目だ・・・」

 

と、超速で結論に達したり、諦めてしまうという。

 

スーパーアスリートを目指すとか、超一流を目指すなんてことでもない限り、楽器に対してそんな異常なハードルを課したり、幻想を抱く必要なんかないと自分は考えています。

 

ベースを弾いて楽器と音楽を身近にしよう

 

音楽に対する敷居があまりに高すぎる、才能が全てとか別世界のものと考えてしまっているような、そんな壁がもっと無くなっていってほしいと思うところ。

 

そして、そこを壊すにはベースという楽器はものすごく優れた存在だと感じる次第。

 

「ベースほど努力を裏切らない楽器はない!」

 

と、声を大にして言いたい次第。

 

シンプルなことをやり続けるだけでも価値が生まれますし、それを強く求められるのがベースという存在でもあります。

 

華やかに弾きまくれるような才能がないほど、むしろ、音楽的には有利になるかもしれません。

 

真面目にコツコツやれば確実にその成果が表れ、それを実感するほどに上手くなり、何より楽しくもなっていくことでしょう。

 

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