【山下達郎】 クリスマス・イブのベース 基礎の見直し 初心者にもおすすめ

ベースの音が聴こえる・分かる曲

 

自分も最初そうでしたが、ベースの音って意外と分からない・知らないものなんですよね。

 

「へぇ~、ベース弾いてるんだ。で、ベースってどういう音するの?」

 

なんて聞かれた経験のある人もきっと多いことでしょう。

現実問題、ベースの音を口で説明・声に出すのも微妙ですし、何とも印象付けに困るところです。

 

その点、この曲では、

 

「ゴンゴンゴンゴン」

「ゴンゴンゴンゴン」

 

と、実に分かりやすく聴こえるのが良い。

 

「あ、これがベースなのね。」とすぐ判別できることでしょう。

 

簡単かつ楽しい

 

左手で使う指はそれこそ一本だけでも済みます。

とりあえずで良いなら使う弦も1本~2本で大丈夫。

 

右手については、「ピックか指か?」と選択肢が分かれそうでもありますが、まぁ、パターンをひとつ覚えてしまえばそれで一曲丸々弾けてしまう為、どちらでも心配いりません。

 

「才能ないから・・・」

「楽器始めようなぁ・・どうしようかなぁ・・」

 

そんな風に悩んでたり考えている内に弾けるようになるし、すぐ覚えることが可能でしょう。

「才能ないんだったらとりあえずベース弾いとけ!」って言いたくなるぐらい。

 

「ドシラソファミレド」って言葉が別世界の言語とか呪文に感じない、読める・分かる時点で攻略できているようなものです。

 

一生使える超定番

 

自分が生きている時代、この曲の存在が消失することは有り得ないだろうと確信します。

と言うことは、この曲が弾けることで困ることは一生ないでしょう。

 

もはや文化としてすら浸透してしまっている以上、忘れることもほぼ不可能ですし、一度覚えてしまえば一生使えます。

 

上手くなると悩みが生まれる?

 

やることがあまりにもシンプルすぎるが故、逆に迷いが発生してしまう可能性はあります。

 

技術を身につけ知識を蓄え、より高度なことに挑戦しようとするからこそ、いざこういう曲が来ると意外と大変だったり。

 

たとえば自分の場合、「指か?ピックか?スラップか?」という感じにどの奏法で弾くか、それをまず考えます。

 

好みで言えばピックを選びますが、「ミュート具合どうしよう?」と、そこでまた選択肢が増える。

そのミュートにしても、右手でやろうか左手でやろうか・・・」なんて色々と考えてしまうかもしれません。

 

主役は歌。このテンポと雰囲気。ベースは徹底的にシンプルに。ほんの軽くミュートを加えてピッキングもダウンオンリーで行く。ヘヴィだったりブッといサウンドよりは分かりやすいアタックと音程感を重視して弾きたい。普通のジャズベの音で良さそう。音量もそこまでいらない。グリスやスライドなども極力加えず音価も徹底的に揃えるようにしたい。一つのミスが致命傷になるから最後まで絶対気を抜けない。あれ?アウトロどうすんだっけ?

 

なんて風に、あれこれ意識しながら弾くことになりそうかなと。

なまじ選択肢が増えてしまうと逆に面倒なことにもなったりするから皮肉なものです。

 

上級者ほど厄介な曲になる?

 

奏法の選択についてもそうですが、フレーズをどうするかってのも迷うポイントかもしれません。

 

理想を言えばもう、そのまま何もしないのが正解なんですが、ま~、上記の話と同様、色々と身に付いてくるほど、ついついアレンジを加えたくなってしまうものです。

 

このあたりは性格や音楽性にもよると思いますが、自分を徹底的にころして曲のために尽くすというのは、それはそれで非常に高度な判断をしていると言えるんじゃないかと。

 

技巧が身に付くほど、

 

「こんな弾き方つまんねーよ!」

 

なんてなってしまいがちですが、それによって曲が台無しになってしまうのでは、本末転倒。

 

指を派手に動かすことばかりに気を取られ、いざシンプルなフレーズを弾いてみたら全然それっぽくならなかったとか、存在感を出せなかったとか、そんな話も決して珍しいものではありません。

 

繰り返すようですが、淡々としたベースラインを淡々と完璧にこなすというのは、実は想像以上に高度な技術と姿勢であると痛感する次第。

 

ベースという楽器において何をもって上級者とみなすか?

 

そんなことを考えたり見直すにも良い曲ではないかと感じます。

 

クリスマス・イブ(30th ANNIVERSARY EDITION)(通常盤)

ベースは浅くも深くも面白い

 

何も意識せず弾くにせよ、考えまくるにせよ、ベースを弾くというのは楽しいものです。

 

やることがシンプルとは言え、そこに安心したり気持ちよさを見出してこそのベース。

自分の出す音に自信があればこそ、そこに堂々と落ち着けるとも言えそうです。

 

こういう場合、「ルートを刻みたくない病」みたいなのが非常に不利に働いてしまう可能性はありますが、一方、「そのまま何もしない」というのも、それはそれでどうなんだってのも分かる話。 

 

せっかくの技術や知識を何も出さずに終わって納得できるのかと問われたら、 それはやっぱり、どこかモヤモヤするものがあるんじゃないかと。

 

一方、思考だけ捻くれたり、横着してみたり、

 

「周りが勝手に盛り上げてくれるからベースは楽でいい!」

 

みたいな考え方をするのも面白い。

 

自分に出来ることだけやって後は信頼する連中に全部任せる。

それが一番いい結果が出るし一番楽しい。

 

そんな捉え方をするのも大人の楽しみ方、遊び方と言えるかもしれません。

 

スタンダードな指弾きをするにしても、

 

・人差し指と中指の2本で弾くか?

・それとも人差し指だけで弾くか?

 

その選択でサウンド・グルーブに大きな違いが生まれたりもするから奥が深い。

 

超定番の曲ひとつ取ってみても、実に様々な角度から見ることが可能です。

ベースってのは一生遊べる素晴らしい楽器ですね。

 

 

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