ベース・楽器・物事の継続 (3) 褒められてもそこまで嬉しくならないからこそ続いた

いつだって悩みあがくもの 

 

・どんなに上達しても常に課題と共にある

・そのつど自分の欠点に気付いて落ちこむ

 

真剣にやってる人ほど、実は多いんじゃないかと思うこれ。

 

そういう「ふり」をしてるとか、謙虚気取ってるなんてことではなく、課題と現実を厳しく捉えているタイプと言いますかね?

 

誰が見ても上手いだろうに、「なんで俺はこんな駄目なんだろう・・」と打ちひしがれてる人がいたりするのも、決して珍しくはないことではないかと感じます。

 

プロでやってるような人の皆が皆、完璧な演奏で基礎もしっかりしているのか?

これが意外とそうでもない印象もあるから面白い。

 

むしろ、そのあたり全然なってなかったり、それを自覚して危機感すら抱いているような人もいるはず。

 

ライブ後、ファンにお礼を言ってる一方で、

 

「お前に何が分かんだよ・・」

「今日最悪だったろ・・」

「何でこんな情けねぇんだ俺は・・」

 

なんて、ドス黒い何かが湧き出てることなんかもあるかもしれません。

 

実際、某超絶ギタリストを観に行った際、アンコールの声に対してクッソ不機嫌そうな顔で渋々出てきたことなど思い出します。

 

世界トップクラスどころか、伝説的なレベルの恐ろしい次元のプレイヤー。

それでも悩み苦しみ、失敗を重ね、もがくものなんだなと。

 

人間、上を見ようとするならば、常に何かと闘わなければならないのだと感じずにはいられません。

 

楽しい事ばかりではなかった現実

 

自分もどちらかと言えば、ひねくれていたり歪んでる方の人間。

褒められたとしても、真に受けない面倒な性格です。

 

誰かに「上手い」と言われようがなんだろうが、悪い部分が気になって仕方ない。

出来ないことがあると不満を抱いたり不安になるのが常。

ライブなどでのミスもよく覚えてたり引きずったり、そういうタイプでした。

 

自分の人生を振り返ってみると、楽しい時間がほとんどなかったことを否定できません。

苦悩に満ちながらベースを弾いてた時間の方が多かったんじゃないかと思うところすらあります。

 

良くも悪くも、最近はだいぶ気楽になってきた自覚がありますし、力は抜けてきたように感じます。

 

でもやっぱり、そんな急に明るく素直な人間にはなれません。

 

「音楽は世界を救う!」

「人類の共通言語だ!」

「喜びを分かち合う!」

 

こういう言葉とか姿勢は今でも全然響かない。

 

その方が楽しい、豊かになれるのが分かっていたって、無理なものは無理。

それが苦手で受け付けない人間もいるってことですね。

 

他人にモチベーションを依存しなかったからこその継続

 

褒められたら素直に喜ぶ方が健全。

確実に前向きで人からも好かれやすいでしょう。

 

一方、それが主たる原動力や目的になってしまうようだと、実は辛い面もあるんじゃないかと想像します。

 

極端な話、他人からの影響でしか自分を動かせなくなってしまうとなると、逆に不安定になったり、精神的に揺れやすい状態にもなりそうな気がするところ。

 

多くの人達から力を貰ったり、支えてもらうことによって生まれるエネルギー。

それが計り知れないというのは分かります。

完全に一人だけでやれることなんてたかが知れている。

 

一方、非常に大きな力になるだけに、それが得られなくなった時の弱さや怖さというのもあるんじゃないかと考えるわけですね。

 

前回の話ではありませんが、やる気やモチベーションに頼ったり、それをしかも他人に求め依存してしまうようだと、実は凄く危うい状況になってるようにも思えます。

 

自分の意思とは関係のない人生を送ることになるのは辛い。

他人の喜びを主にした燃料と機関を身に付けるというのは、自分としてはあまり歓迎したくありません。

 

と言うか、やろうと思っても絶対に無理。

たぶん、あっさり精神崩壊して終わります。

 

・誰に褒められてもそこまで嬉しいわけでもない

・自分勝手極まりなくいつまでたっても幼稚

・人に嫌われやすく誤解もされやすい

 

普通に考えれば、とても良いとは言えないだろうこういうタイプ。

人間として腐ってると言っても過言ではない。

 

しかし、それも捉えようによっては意外と武器になるもの。

 

「もっと頑張ろう!この人に認められるようにしよう!」とか、そうやって強く影響されることがあまりなかったからこそ、自分は楽器を弾き続けることが出来たのかもしれません。

 

何も背負ってない、人間的に大した成長もしてないってのも否定できないのも確か。

ろくな人脈もなければ、出世なんてものとも無縁でしょう。

 

それでもベースを弾くのがいまだに楽しいし、生涯ずっと研究し続けられる確信もあります。

 

基本ネガティブで飽き性で覇気もないけれど、ベースだけは続いたという不思議。

自分で言うのも何ですが、これは本当に面白い話です。

 

「素直で綺麗で明るい

 

「そんな立派な人間じゃなくて良かった!」

 

こんな極論も言えちゃいそうだなと。

 

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