中学時代 (15) バンドの個性の実感・衝撃体験
正体不明VSリア充
音楽室でのリハで印象的だったのは、デモを審査した例の先生。
ミスチルコピーバンドの方のベースを「何だお前上手いじゃねーか!やるじゃん!」としきりに褒めていまして、こっちはバンド含めほぼスルー状態だったのが笑えるところ。
自分が人間的に合わなかったのもありそうですが、
「なんか扱い違わね?」
最初から最後までみたいなアウェー状態だった覚えがあります。
加えてまた、これも面白いシチュエーションと言うか、ミスチルバンドの方はいわゆるリア充系グループって感じなのが美味しい。
バスケ部とかで女子の人気もあり、表舞台で光り輝いてるイメージですね。
一方、授業はさぼるし全然勉強もしない。
帰宅部でアニメ好きの漫画好き。
ゲーマーでしかもメタルにハマってる自分。
そのオタクならではの負のオーラとリア充系オーラ。
否が応にも真っ向対立する感じだったってか、勝手に設定していたかもしれません。
おまけに突貫バンドの方がこれまた曲者ぞろい。
・裸で走り出したり何をしでかすか分からない奇行が目立つボーカル
・成績超優秀なのに芸人気質でノリが良く面白いドラム
・ファンクラブがあるほど女子人気は高いが微妙に表からずれてるギター
こういう、何だかまとまりがなく得体の知れない集団になっていたなと。
今考えてみても、その個性のぶつかり合いってのが面白かったですね。
体育館でのリハーサル
微妙にアウェー状態な気がした音楽室でのリハを終え、体育館に機材を持ちこんで本格的なサウンドチェックをすることに。
自分達だけではなく文化祭の準備をしている生徒も普通にいたり、ギャラリーがいるとやっぱり別物になると言うか、ちょっと緊張もしましたね。
しかし、それも一瞬でしたね。
いざ爆音を出したら、ま~ブッ飛びました。
こんな気持ちいいことが世の中にあるのかってとんでもない衝撃。
ああなるともう、テンション上がりっぱなしで緊張もクソもないですね。
「もっとやらせろ!」
めっちゃ盛り上がります。
特に、SPARKの盛り上がり感が尋常じゃなかったですね。
あれ体験しちゃったら、8ビートは退屈とか絶対言えなくなります。
「こりゃイケる!」
ライブ成功への確信も持てましたね。
本当に楽しい、貴重な原体験って感じ。
バンドは楽しい!気持ちいい!
あの気持ち良さを知ってるか知らないか?
それが全てになったとしても決しておかしくはありません。
まぁ、それだけに人生踏み外すやつもいるとは思いますが、やっぱり、それぐらいのやばい魅力があるってことですよね。
でかいバンドサウンドというのはある意味、異世界にいざなうものとでも言うか、想像を超えてとんでもないもの。
あまり使いたくない言葉ですがこればかりは、
「理屈じゃない!」
って言うしかないかもしれませんね。
本能的?根源的?
いやがおうにも人間の感覚にうったえてきます。