縦振動のタッチ (25) ベースと右手、第三関節の使い方などについて 

指を長く使う

 

縦振動のタッチを身に付けようとする場合、第一・第二関節を使うよりも、第三関節(指の付け根かもうちょい奥)を使うことを意識した方が良い印象です。

 

要は指を長く使うと言いますか、より強い根元の力を使うと言うか、指先の方にばかり力を入れようなんて弾き方はしない方がいいでしょう。

 

「指先でひっかくように弾く」とかよくありがちですが、太く張りも強いベース弦をその方法で弾くのは、かなり困難なのが現実ではないかと。

 

ただ伸ばせば良いというものではない

 

指を長く使おうとするのはよいのですが、真っ直ぐに伸ばす意識をしすぎるのもちょっと違うと感じるところ。

 

楽器を持たない状態でも同様、とりあえずダラッと脱力してみると分かるかもしれませんが、指がピーン!と伸びているなんてことまず無いはず。

 

指を伸ばしたままの状態を維持するというのは、実はそれだけでかなり疲れる作業になってしまう印象です。

 

縦振動のタッチに限った話ではなく、確実に脱力の敵になるはず。

 

第三関節を使うとか指を長く使うと言っても、無理矢理に力を入れて弾くのはやはり違う。

脱力したいからこそ、より大きく強い力を使いたいわけで、力んでいる状態や意識が常ではまずい。

 

弦を押しこむ難しさ

 

縦振動を実現しようとする際、「弦を垂直に押しこむことが大切」とずっと言ってきましたが、この作業がそう簡単なことではないと自分も痛感するところ。

 

最初から指を伸ばしたまま押しこもうとすれば、肝心の瞬間に指を加速させることが難しくなりますし、前述のように単純に疲れてしまう。

 

・脱力して指が軽く曲がるか丸まっている状態でどう綺麗に押しこむか?

・そこからどうやって綺麗にしならせスピードを得るか?

・いかに方向がぶれないように弦が暴れないようにコントロールするか?

 

難題が山積しています。

 

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再びジェマーソン

 

そう考えていくとやはり、安定したフォームを作ることの大切をより大きく感じるところ。

 

力を入れる方向が悪かったりチグハグしてたり、楽器が安定せずフラフラしているのではまずい。

弦を押しこむことにすら労力を必要とするような状態では、実践はなかなか厳しい。

 

以前にジェマーソンの話なんかをちょっとしましたが、あのフォームは本当に興味深いものです。

右親指をPUや弦に強く乗せて固定しようとするどころか、放り出しているようにすら見えるのが凄い。

 

その代わりなのか、PUフェンスに中・薬・小指を置くようにしている印象、

そして、これが意外と大事なポイントなのかと想像します。

 

手首を変に捻ったりとか、前にせり出しているようにも見えないですし、ボディに乗せるか付けてしまっているようにも感じる。

 

要するに、自然と楽器に圧力がかかり、弦も押しこみやすいフォームになっている印象です。

 

圧力をかけやすくなる基本フォーム

 

楽器に対して垂直に圧力を加える事が一つの理想とするならば、腕や親指で下方向に力を与えようとするより、ジェマーソン流の方が理に適っているんじゃないかと。

 

極端な話、自分の体と手で楽器をサンドイッチしてしまうような感じと言うか、それだけロックされて楽器がブレなければ押弦についても強力になるし、安定感がぜんぜん違ってくるはず。

 

もちろん、実際はそんなカチコチに固めようなんてことはしてないでしょうし、そこで力んでしまうのは本末転倒と言うもの。

 

しかし少なくとも、楽器がフラフラしてるとか手首も安定してないなんてのは、まったく異なっている印象。

 

ぶれない打撃をつくりだす

 

ジェマーソンに限った話ではなく、PUフェンスを利用すると言えば、スラップなんかでもそうだと思います。

 

様々な要因が考えられそうですが、楽器を右腕で抱えるようにしたり、右手小指側の腹か側面あたり(小指球と言うらしい)をフェンスに当てることで、安定感が増すはず。

 

サムピングの方に気が行きそうですが、実はプル時に楽器が変に浮いちゃうようなことが無くなるメリットなんかもあるのかもしれません。

 

好みはどうあれ(自分は苦手)、上手く使えばものすごく効果的に使えるのでしょう。

 

打楽器のように叩くことを考えると、 親指が当たるその瞬間とかインパクトが大事なのは言うまでもないですし、このあたりは球技や格闘技などでも同じなんじゃないかと想像します。

 

いざ当たった瞬間にブレて力が逃げてしまうとか、 方向が悪くぜんぜん力が伝わらないとか、楽器演奏においても実は同じことが言えるんじゃないかと。

 

刃牙と修羅の門

 

いきなり超脱線するようですが、刃牙に出てきた剛体術とかマッハ突きに削力、修羅の門に出てきた虎砲や発勁など、あのへんは真面目にヒントにしたかもしれません。

 

特に、楽器本体のブレなどについて強く意識し出したのは、後者の発勁の解説を読んでからのこと。

 

正直、ばかばかしい話だと自分でも思いますが、しかし、とにかく何らかのイメージをつくる、実際にそうやって体を動かそうとすることには、大きな意味があるはず。

 

そしてそれで上達したり、理想の実現にまで少しでも近付けるのであれば、何も悪いことなどないのではないかと。

 

イメージも何もないとなると、それは手探りですらなくなると言いますか、ただ単に「何となく」になりがちかと思います。

 

「太い音を出したい!」

 

なんて思うならばこそ、

 

・弦をどう振動させるか?

・指をどう使うか?

・体をどう使うか?

 

そういった具体的な内容を考えていった方がイメージもしやすくなる。

 

感覚こそが大事な音楽の世界、しかし、楽器演奏に起こっていることはただの物理現象であるとも言えそうですし、様々なところからヒントを得ることが可能でしょう。