縦振動のタッチ (2) どんなものなのか? どんな効果を得られるか? 

縦振動のタッチってそもそもどんなもの?

 

ものすごく簡単に乱暴にまとめますと、「太く重い音」が得られる弾き方と言えそうです。

 

倍音構成的には基音が一番大きくなると言うか、そのために太く聴こえる印象。

 

4弦の開放で言えば、40Hzあたりの低音もしっかり出てくることになるはずなので、並のシステムでは再生できないレベルの重低音が出せるようになっていくんじゃないかと。

 

基音がしっかり出て倍音構成がちゃんとしている鳴り方というのは、プリアンプやEQで作ろうとしても、なかなか実現できないサウンドになります。

 

機材に頼らず、太く抜けてくる音が作りたいのであれば、それはやはり基礎を見直し、「自分の手で音をつくる」という感覚を身につけた方がよい。

 

太い音は野暮ったく鈍くさい?

 

むしろその逆になるのが縦振動のタッチ。

低音が後鳴りせず高速に再生される為、太い音を歯切れよく出すことができます。

 

勘違いされがちな印象もありますが、縦振動のタッチは一音を強く無理矢理に出すためだけにあるなんてものではありません。

 

もちろん、「ここぞ!」という場面でどっしりした音を出す考え方もありますし、そういった特殊奏法として温存しておくのも面白い。

 

でも、より自然に実用的に使おうと思うのであれば、全ての音を縦振動で自在に弾けることが望ましいはず。

 

グルーブに悩んでいたり、音の細さや存在感のなさに悩んでいたり、そんな根本的な問題に対し、縦振動の習得は非常に有効な取り組みになります。

 

【スポンサーリンク】 

 

どうやって縦振動させればよいのか?

 

どんな感じに弾けばいいものか、実際にそれを考えていってみましょう。

 

「垂直に押しこまれた弦が元の位置にきれいに戻ってくるようにする」

弦を垂直に押しこみ指を素直に真下に通過させるように抜く

 

まずはこんなイメージをして弾いてみると良いかと思います。

 

弦の初動がとにかく大事であり、そこがブレたり暴れると、出音に即影響されてしまうので注意が必要です。

 

弦を綺麗に垂直に押しこむのはなかなか難しいところですし、そこから指が抜ける瞬間に変な方向に引っぱってもいけません。

 

力任せとは全く異なる弾き方が必要になる為、相当な精度で弾かないと本当に凄いサウンドにはなってくれない。

 

だからこそ難しいわけですね。

  

縦振動なんてすでにやってる?

 

「音の太さには自信があるぜ!」とか「縦振動なんて元からできてるぜ!」なんて自信満々な人がジラウドに行き、そこで衝撃を受けしょんぼりと帰っていくのも珍しいことではないそうな。

 

やはり、完全にコントロールするには並大抵の努力ではたどりつけないと感じますし、自分も「出来るようになった!」と調子にのっては何度も何度もヘコまされました。

 

ジラウドの福田さんレベルで実践しようとなると、恐ろしいほどの修練と経験の積み重ねを必要とすることになるでしょう。

 

自分も進んでは後退を繰り返していく内、10年は軽く過ぎてしまったかもしれない。 

 

動画

 

使うのはほぼ人差し指のみで、指の角度と使い方を調整しながら弾いてみました。

 

力自体はあまり変えてないつもりですが、音の太さは確実に異なります。

特に、最後のローDなんかは、音圧が全く違うのではないかと。

 

※低音がちゃんと出るヘッドホンなどで聴くのを推奨。

www.youtube.com

 

張りが緩くなったり、どうしても音程感が悪くなってしまうのが低音弦、特にローB弦ですが、それだけに縦振動との相性はものすごく良い。

 

プリアンプなどでブーストしなくても自然に音が太くなり、立ち上がりも改善されます。