ベースと速弾き (2) 速く弾きたいなら速く弾ける楽器を使う

使うベースが遅くちゃダメ

 

いきなり前回の話を覆すようですが、とにかくMAXスピードを上げたいのであればまず何より、高速仕様のマシンを選ぶべき。

 

軽トラックを必死にチューンしてスピード勝負しようとしても不毛です。

最初から高性能なスポーツカー、それこそF1マシンを選んだ方が話は早い。

 

軽トラで挑むってのもまぁ、チャレンジ精神に溢れていてそれはそれで面白い話でもあるけれど、正直、悪ふざけかジョークにしか思えないし、道が反れちゃってるのは否定できないでしょう。

 

ゆっくりからというのも良いですが、まずもう、ぶっちぎりを体験しておいた方が分かりやすいし、それに慣れてしまう方が話も早いです。

 

高速仕様のベースであるべき

 

速く弾くのに支障になる要素は大体決まっています。

 

・音程感が悪く抜けてこないベース

・調整がいいかげんで弦高がやたら高い

・倍音が希薄な劣化した弦

・反応が悪くレンジも狭いアンプ

 

大体こんなところが足枷になる印象。

 

軽く触れるだけでパーン!と音が出てくれるのが望ましいですね。

それだけ力みも取れますし、音も自然に抜けてきます。

最適な楽器を選ぶだけでも相当に感覚が変わってくるもの。

 

過去の自分について話すのであれば、一時期は弦高1mm以下とかで演奏していたことがあります。

12フレット上でハガキ一枚入るかどうかってセットアップでした。

 

ここまで下げるとなると当然、ネックは完全真っ直ぐが望ましいですし、フレットの処理も相当な精度ではないと実現できません。 

ナットの溝が高いなどもってのほかであり、いかに左手のストレスを減らして軽いタッチで弾けるようになるかが勝負です。

 

楽器の特性にしてもアンプの特性にしても、音程感が曖昧でモワモワした音しか出てこないとか、反応が悪く輪郭もはっきりしないというのでは困ります。

とにかく素早く音が立ち上がり、スコーン!と抜けてきてくれないと厳しい。

 

速く弾きたいのであれば最初から最後まで全て、軽い動作であることが理想です。

軽トラックで常にベタ踏み、アクセル全開では困ります。

ほんの軽く踏み込んだだけで100km出てしまうぐらいの馬力と加速があった方がいい。

 

『速く弾けないのは速い楽器を使ってないから』

 

これが本当、意外なぐらいに多いパターンではないかと感じます。

 

【スポンサーリンク】

 

 

高速仕様のリスクなんか考えない

 

速く弾くためだけに特化した場合のリスクというのは当然あります。

 

・音が細くなる

・反応が良すぎて弾きづらい

・使う場とジャンルが限定されてしまう

 

こういった悩みを抱えることがお約束ですね。

 

そんな問題も簡単にクリアー、超高速マシンを使いこなしていたら相当な実力ですが、なかなかそう上手くはいってくれないのが現実でしょう。

 

高速仕様に慣れてしまって普通のベースの弾き方が分からなくなってしまうというのもありがちな傾向。

「ピロピロ弾き」とか「ペチペチ君」とか馬鹿にされてしまうパターンと言えます。

 

しかし、それで速く弾く感覚が養われるのも事実です。

速く動けるようになった後、だんだんと音を太くしていったり、ベースらしさとそのバランスを手にするよう意識したり、変化していくことも可能。

 

ぜんぜん速く動かなかったのがいきなり超高速仕様に生まれ変われるとか、それを期待するより遥かに現実的に対処できるはず。

 

とにもかくにもまず、速く動かすという感覚を身に付ける。

それを実現しやすい道具を使う、これが大切だと考えます。 

ただでさえベースは立ち上がりが遅くなりがちな楽器です。

応答が鈍臭いものでは疲れてしまいます。

 

太い音やオールラウンドとの両立なんて考えず、速く弾きたいならそれ専用に特化させてしまった方が迷わなくていいですね。

 

ベースの調整は必ずやっておくべき

 

具体的にどうするかを考えるならば、

 

・ネックを真っ直ぐにする

・ナットの溝を低くする

・駒を適正な位置にする

・フレットを擦り合わせる

・オクターブピッチを合わせる

 

これぐらいは最低限やっておいた方が良いでしょう。

倍音豊富な新品弦の存在も大事ですし、なんならライトゲージにしてみるのも有り。

 

ネックに変な癖があるわけでもないのにハイポジションだけ高く感じるようなら、仕込み角の調整もした方が賢明です。

弦高を低くしたいと駒だけ下げると大抵は失敗するので、まずはネックの調整から入ることをおすすめします。

 

PUやアクティブかパッシブかの話については一概には言えない為、ここでは割愛しますが、弦とPUが物凄く離れてるとか、ポットのインピーダンスを誤ってるなんてのは避けた方が良いです。

 

軽いタッチでしっかり鳴ってくれるように調整すべきですね。

今時は『PLEK』というサービスを利用するなんて手もあります。

少しでも弾きやすくしたいなら利用しない手はない。

 

ギターで言うところの

 

「Fが押されられない」

 

こんなレベルの話でつまずく必要はありません。

楽器さえちゃんとしていれば、必ずスムーズに弾けるようになるはず。

 

少しでも速く弾きたいなら必死に頑張らなくても簡単に音が出るようにしておくべき。

これが速弾きにおいて非常に重要なポイントであると考えます。