【ベース談義】 太い音の出し方を考える (15) 太い音を出したいなら太い音を知る

太い音を出したいなら太い音を知る 目次

 

 

美味しいものに興味がない料理人

 

「腹に入れば何でもいいよ」

 

なんて本気で考えている料理人を想像すると分かりやすいかもしれません。

 

・毎日安いインスタント食品ばかりを食べる

・イカもタコも白身魚も味の違いが分からない

・豚も鶏も牛も肉なんだから全部同じに感じる

・そもそも興味ないから料理自体知らない

 

こういう人が美味しいものを作れるのかどうか、常識的には疑問になるでしょう。

 

それと同じく、『太い音を出したいのに太い音を知らない』というのは致命的。

 

・美味しい料理を作りたいと志してるのに美味しい料理を知らない

・味がよく分からないからと調味料(エフェクター)を大量にかける

・腹(耳)に入ればなんでも一緒、どうでもいいと考えている

 

これではもう、根本的なところから崩壊してしまっているはず。

 

ゆえに、

 

『美味しい料理を作りたいならまず美味しい料理を食べる』

『太い音を出したいのであればまず太い音を聴く』

『自分の好きな料理・音楽を見つける』

 

そうするべきなのではないかと考えます。

 

自分より上手い人の演奏と音

 

まずはこれを知るのが一番早いんじゃないかと思うところ。

 

目の前でレベル上の人の演奏を経験するとへこんだり、それと同時に凄くワクワクするものがある。

こういうのって本当に大切なことだと感じます。

 

そういう意味では自分の楽器を弾いてもらうというのも効果的。

 

・この人なんでこんないい音出すの?

・俺のベースこんな音出るの?

・え?セッティング同じ?何が違うの?

・弾き方?え?それでこんな別物になるの?

 

たぶん、誰でも一度はこんな経験をしたことがあるでしょう。

 

・上手い人が弾くと楽器は別物になる

・音色も大きく異なるものに変貌する

・自分の弾き方がなってないのだと失望する

・そして猛練習を開始する

 

実に分かりやすい流れですが、こういう体験・経験というのが人を成長させるもの。

 

ライブを観まくるのも良いですし、誰かに師事するのも良いですし、友人をつくるのでも良いですし、オーディオ環境を見直すのも良いですし、とにかくまずは多くの音を知るべき。

 

「何も知らずとも世界をブッちぎれる!」

 

そんな才能と実力の持ち主であるという自信でもない限り、太い音を出したいのであればまずはやはり、太い音を知ることが重要です。

 

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ベースの音が出ないオーディオ

 

故障という類の話ではありません。

 

・低い音を再生できない

・解像度が低すぎる

・音が出ればいいというだけの装置

 

こういうシステムだとベースの音は聴こえないのです。

もうほんと、悲しいぐらいに存在感がなくなります。

普段から触れている再生機器がこれでは関心が薄くなってしまいます。

 

「オーディオにこだわる!」なんて言うと道楽的だったり、金持ちの嫌味的だったり、あまりよろしくないイメージが湧くものかもしれません。

 

実際、プロミュージシャンでもオーディオ環境は割と適当なことが珍しくなかったりする為、余計にどうでもいい印象を受ける可能性がある。

 

でもそれを真に受けて、「無知でもいい!こだわらない方が格好いい!オーディオを知る必要なんかない!」なんて解釈してしまうと、前述のような料理人になってしまうことが考えられます。

 

ましてや、本物の現場と最高のサウンドを体験しているプロと自分の環境がイコールであるなんて考えてしまったら、そりゃどうにもなりません。

 

「四六時中ライブ!録音!他を聴いてる暇なんかない!」

 

それを素で言えるなら良いですが、本当に何もまったく知らないでオーディオを敵視したりオカルト視するのは、愚の骨頂というものではないかと。

 

ベースの音を聴く・知る

 

誤解を承知で言うならば、ウワモノの人だったらオーディオにこだわらなくても欲しい音は聴こえます。

 

細かいニュアンスやらそういった表現までを再生できるかは微妙にしても、演奏も音程もちゃんと認識できるはず。

 

しかし、ベースの音は本当にびっくりするぐらい聴こえなかったりするのです。

 

たとえ周波数帯とスペック的には再生できていたとしても、歯切れよくアタックもちゃんと再生してくれるシステムでなければ、本当の意味で聴こえているとは言えません。

 

それぐらいベースの音をちゃんと再生するのは難しい。

自宅でベースの音をよく知るにはどうしても投資が必要になる。

環境によってはまったく再生が許されないことも十分に考えられる。

 

そんな難儀な楽器であると自分は認識しています。

 

良いヘッドホンを用意するのもいいんですが、ベースという楽器はやはり、もっと体感的な存在であると思うんですよね。

 

低音が好きだという自覚と主張があるのならば余計にそうですし、背中を押すような風が吹くような全身が震えるような、そういう感覚をまったく知らないというのはかなり寂しい話ではないかと。

 

巨大なオーディオシステムを用意しろまでは言いませんし、不自然なまでに低音を強調しろとも言いません。

 

ただ、音が潰れて団子になる、やたらシャカシャカモワモワするなど、こういった機器で音楽を聴くことには疑問を抱くべきでしょう。

 

太い音を出したいなら太い音を知る

 

繰り返しになりますが、太い音を出したいならばまずは太い音を知るべきです。

たった一回の体験だったとしても、それで感覚が鍛えられることは十分に考えられます。

 

とにかく『実際に知る』ということが大切。

 

世の中、大音量でなくとも太く重く凄みのある音というものが存在しますし、そういったサウンドに出会えるとまたベース人生が変わっていくはず。

 

ネットであれこれ調べて、あれは宗教だのこれはオカルトだの、そんなつまんないこと言ってても音は太くなりません。

 

太い音を出す努力をするのはもちろん、太い音を知る努力をすることも重要。

 

ちょっと奮発してオーディオを揃えてみる、CD漁りまくったり聴きまくる、外に出て生の音を体験する、太い音を出せる人に教わってみる、やれることはいくらでもあるでしょう。

 

太い音が出てくれるエフェクターやアンプ、PUなどにこだわるのもいいですが、それだけの問題ではなかなか深い領域には踏み込んでいけないと痛感する次第。

 

自分がくっそ下手に聴こえる一方、上手い人が弾くと信じられない音がするなんていうシステムに触れることなどもおすすめ。

 

そういうシステムの場合、最初は苦行にようにへこみますが、自分が上手くなっていくのも早く実感できる為、急速なぐらいの成長を期待することも可能です。

 

知れば知るほど上手くなるし、音もどんどん太くなっていきます。