【ベース談義】 太い音の出し方を考える (14) ベースとタッチと生音と増幅と

太い音の出し方の研究 (14) 目次

 

 

生音の完全否定は無理がある

 

エレクトリック楽器に生音は関係ないという人もいるこの世の中。

自分としてはそれはあまりに受け入れがたい話。

 

たとえマグネットPUが弦振動だけしか拾わないのだとしても、ボディとネックの存在は確実にその弦振動にも影響を与えているわけです。

 

共振を減らしたり不確定要素を排除する目的で鳴りを制御しようとするなら話は分かります。

でもそれというのは生鳴りの存在自体は認めている考え方ですよね。

 

そうでなければデッドポイントという存在についての説明もつきません。

その解消を図ることにも意味がなくなってしまうし、楽器の個体差についても無視することになってしまう

 

・マグネットPUは最新テクノロジーの集合体

・曖昧な要素が入る余地など存在しない

・楽器の形状も硬さも重さも関係ない

・セミアコにもフルアコにも意味などない

・同一のPUと配置であれば全て同じ音になる

 

こんな考え方をする方が限りなく怪しく危ない主張というものでしょう。

何がなんでも生音を否定したり馬鹿にするなんてのは意味不明かなと。

 

タッチで音は変わる

 

良いタッチを身に付ければ当然、生音レベルでも音が変化します。

アンプから出てくる音も確実に変わっていきます。

 

このブログでお馴染みの縦振動のタッチ。 

PUの磁界に対する意味も大きいですが、アコースティックな領域から見てもその影響は大きい。

ピエゾPUには関係ないなんて理屈も通らないでしょう。

 

ボディがよく鳴ってくると本当に気持ちいい音がします。

逆に言えば、ボディ鳴りを排除した作りだとそれだけ音は淡白になるとも考えられる。

 

ボディ鳴りが淡白なことに加え、超低弦高のセットアップ、そもそも僅かにしか弦が振幅しない、ごく弱く触れる程度のタッチで弾くなど、こういったスタイルではちょっと分からない感覚かもしれません。

 

PUやプリアンプで音を作るのではなく、シミュレーター任せみたいにするのでもない。

ナチュラルで腰の座ったベースサウンドはやはり別物だと感じる次第。

 

ボディが鳴らない楽器はタッチの変化も表れにくいですし、縦振動のタッチの練習などをしても効果をなかなか実感できない可能性が高くなるかなと。

 

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ぼそぼそ喋りと歌声は違う

 

いくら後付けで増幅したところで、音というのはなかなか太くも良くもなってくれないものです。

元々の声質が貧弱で頼りない、声量も小さいのでは根本的に厳しい。

 

まるでささやくように歌い上げるのと、ぼそぼそ聞き取れないような話し方をする。

同じ小さな声だとしても両者ではまったく意味が違いますよね。

 

タッチにこだわらない、生音はどうでもいい。

後者のぼそぼそ喋りになっているにもかかわらずそれではきつい。

 

・生音の時点で細く頼りない

・ペチペチ鳴るだけで音程感も微妙

・繊細なのではなくただ痩せているだけ

 

いくらマイクや増幅器にこだわったところで、根本的な活舌や表現力、力強さや説得力までは修正してくれません。

 

太い音=乱暴・大音量ではない 

 

良いタッチが身に付いてくれば、小さな音を出すにしても確実に音の量感は出ます。

弦が綺麗に振動してくれれば、立ち上がりもスムーズでも音程感も豊かなサウンドになる。

 

縦振動に限らず小さな音量で良い音を出せるテクニックを習得しているというのは、相当に高度な話。

 

乱暴に力任せに弾くことが太い音の出し方だと勘違いされがちですが、それは技術という存在とは異なるものだと思うところ。

 

かと言って、アンプやエフェクター任せで電気的な増幅ばかりに気を取られる、タッチの違いでは音の変化を実感できないというのも困った問題です。

 

どんなに優れたシステムで鳴らすにしても結局は振動を増幅するだけ。

エレクトリックとは言っても安定したエネルギーでもなんでもない。

むしろ原始的ですらあり、不安定極まりないのが現実ではないかと。

 

そう考えるとやはり、生音やタッチに対して無関心でいいなんて姿勢には無理があると考える次第。

後付けでどうにでもなる、力いっぱい弾けば音は太くなるなど、そんな認識では済まない世界でしょう。

 

いつでもどこでも自分の音を出す為に

 

生音レベルでしっかりしているのはもちろん、アンプを通してもギャップや違和感がないぐらいのタッチを身に付けているのが一つの理想だと思います。

 

そうなれば本当、自分の音が機材に大きく左右されるようなこともなくなってくるかもしれません。

 

どんな環境でも自分の音が出せる。

自分のスタイルで弾くことができる。

それを実現するにはやはり、良いタッチとそのコントロールあってこそでしょう

 

タッチ強化に取り組むというのはある意味、地道なボイストレーニングをするのと同じようなものとも言えそうですね。

 

・発音と活舌を良くする

・音程をしっかり認識して出せるようにもする

・無理なく豊かな声量を得る

・声に表情を付けられるようにする

 

基本的なことですが、音を決定づける本当に大切な要素ではないかと。

 

自分の声質を知るという意味もありますし、素の音により深くじっくり向き合うことには大きな意味があるはず。

 

地道に積み重ね身に付けていくことでプレイもサウンドも絶対に変わります。