MTDの7弦ベースが欲しくなってた時の話

驚愕の弾きやすさ

 

残念ながら試奏の段階だけであり、実際に手に入れたことはありませんが、今まで試した中で一番手応えを感じた7弦ベースはMTDでした。

 

さすがはトバイアス先生と言うべきか、多弦の弾きやすさやバランスというのを本当によく理解しているなと。

 

他にも色々と弾きはしましたが、7弦だったら圧倒的と言ってもいいぐらいMTDが良かった印象。

 

自分が弾いた個体は7弦でもかなり軽かったですし、「変な6弦だったらMTDの7弦の方が弾きやすいんじゃ?」と思うほどまでに完成度が高かったですね。

 

一時期、本気で7弦に手を出そうとしていたことがある次第です。

 

21フレットがなかった

 

吉だったのか凶だったのか、今となってはなんとも言えませんが、7弦に手が出なかった大きな理由がこれでした。

 

「24フレットでもいいじゃん」というツッコミは野暮。

楽器の好み的にもスラップの好み的にも、21フレットとでは自分の中では別物なんです。

 

単に音域を広げるというだけではないのが多弦の魅力。

シンプルに済ますことができるのなら極力シンプルにまとめたい。

そんな想いもあってか、24フレットはいまいち好きになれなかったりします。

 

たった3フレットにすぎない話なんだけど、それによって失われてしまうものが自分にとっては大きすぎたという感じ。

 

残念でもある一方、ほっとするところでもあるという、そんなまぁ、MTDに対してはなにか複雑な感情がありましたね。

 

いやほんと、買ってたらどうなっていたのか。

 

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弾いた店が良かった

 

今はもう違う店舗に移ってしまったり、当時のスタッフさんなどもいなくなってて残念ですが、自分が行ってた店は本当に良かったですね。

 

ベースに対する理解があるってだけでも貴重ですし、多弦ベース、ましてや7弦のことまで分かってる店なんてほぼ皆無なわけです。

 

弾きやすさについてはもちろん、メンテのことまで安心できるというのが、多弦の購入において凄く大切なポイントだと感じるところ。

 

普通の4弦だったらどこでもやってくれるものですが、多弦やフレットレスになるとちょっと話が変わってきますよね。

 

せっかくハイエンドベースを買っても、購入したところではろくな調整ができないとかトラブルに対応できないとか、まったく笑えない話です。

 

Norm Stokton

 

MTDのサウンドはもちろん、7弦の実用例も聴きたいのであれば、ノーム・ストックトンのアルバムPondering the Sushi】がおすすめ。

 

Pondering the Sushi

前述の自分が行っていたお店で開いたクリニックも観ましたし、来日ライブの方も観に行きましたが、いや、ぜんぜん知らない人だっただけにその実力に痺れました。

 

高度なテクニックを複合させ、しかも音楽的に聴かせるという、只者ではないベースプレイヤーです。

 

幼少期は日本にも住んでいたこともあるらしく、そのためなんですかね? いかにもアメリカンでドライすぎる雰囲気とはまた異なる感覚の持ち主という印象で、音楽的にも非常に馴染みやすいです。

 

テクニカルで強烈なスラップ、情緒たっぷりのメロディアスなフレーズ、完全1本によるソロベースにタッピングなど、非常にバリエーション豊かにベースという楽器とその技巧を堪能できますし、前述の通り、MTD全開なのもポイントが高いでしょう。

 

また、ひたすら弾きまくりということではなく、ジャンル的にはスムースジャズ寄りな感じな為、音楽的にも聴きやすいのも魅力的。

 

ベースが前面に出てるとマニアックでオタク臭くなりがちですが、このアルバムは非常に心地よいバランスに仕上がっています。

 

 ベースおける技巧や高音域をこんなに嫌味なく弾ける人はそうそう存在しません。

一方で7弦ベースという強力な楽器を使用しているのがオタクとしては嬉しいところ。

 

音楽的に聴きやすくかつ、ただ単にMTDと7弦の実用例を聞きたい人にもおすすめできるという、なかなか希有な一枚ですね。