音楽学校時代
修学旅行みたいなやつでアメリカに行った思い出。
ロサンゼルスとカリフォルニアだったかな?
そのあたりを適当に回るって感じ。
カチカチな学校ではなかったので、ま~、緩かったですね。
自由行動すぎた為、正直、ちょっと怖い思いをしたりも。
で、観光地らしきところを仲間とぷらぷらと回ってたら小さな楽器屋を発見。
そこで日本国内では有り得ないような値段で売っているG&LのL2500を発見し即決。
丁度、自分の音の細さやグルーブのなさに悩んだり、もっとドッシリとしたボトムを出したくなっていた時期ですね。
アンサンブルで弱かった自分を直したいというのもありましたし、もっとスタンダードな方向の楽器が欲しくなっていたのも大きかった。
ただその一方、
「フェンダーは嫌だ!」
みたいな偏見も抱えていたのがなんとも面倒くさい話。
ミュージックマンを弾く気もあまりなかったし、PUは2つが良いってのもありました。
そんな中、G&Lのポジションは非常に良い感じだと思い、手を出すことになった次第。
とにかくパワフル
G&Lと言えば多機能なところが売りでもあると思いますが、基本的にはやはり、その溢れんばかりのパワーが魅力の楽器ではないかと。
オリジナルのハムが2つにそれをアクティブで鳴らすという、その分かりやすいアメリカンで骨太なサウンドが良い感じ。
繊細なニュアンスやそういうサウンドにすることもできますが、まぁ、それは求めていた方向性ではないかなと。
実際、その無骨なぐらいの音が評判良かったですし、「バンドで使える!扱いやすい!」って実感を持てたのが嬉しかったですね。
速弾きとかそういう方向性にばかり走ってた自分。
小手先の技術についてはともかく、ボトムやグルーブが本当に弱かったし、タッチも軟弱で酷かった。
そんな中、そういったベースらしさや美味しさに目覚めさせてくれたのがG&Lと言ってもよいところ。
まぁ正直、PUのパワーに頼ってタッチ自体は良くならなかった気がしますし、そこにさらに目覚めるキッカケをつくったのは、後に買うバッカスのジャズベのフレットレスだったりもします。
でもいずれにせよ、G&Lは良い手応えのある楽器でしたね。
ジャンル問わず弾くにも弾かされるにも安心して使えました。
6弦からの持ち替えだった為、それで凄く楽に感じたのも大きかったし、5弦になってよりベースに集中する気持ちになったのもポイント。
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ただしネックで困った
・ハズレ個体だったのか?
・購入した店の管理が悪かったのか?
・気候が合わなかったのか?
・自分が悪かったのか?
・その全部か?
詳細な原因は特定できませんが、いや、ちょっとビックリしましたね。
もうほんと、恐ろしい勢いでネックが反っていくことに。
そしてあっという間に調整不能。
教科書に載せたいってぐらいの順反りネックの出来上がりです。
さすがに今はもうあんなものは作ってないと思いますし、日本国内での購入だったらしっかり検品もされていることでしょう。
また、購入したお店でメンテなどもしてもらえば、あんな状態になることはそうそうないはず。
しかしま~、それにしてもなんにしても、あの暴れっぷりには参りました。
USA信仰が崩れた瞬間であり、管理の無知とその恐さを思い知りましたね。
やっぱり、どんなに気に入った好きな楽器でも状態が安定しないのは駄目ですね。
あまりに反りすぎると音が詰まって出なくなりますし、最悪は再起不能になってしまいます。
気に入ってただけに残念で仕方ない。
あれで安定しててフレットの仕上げとかも完璧だったら、長く使っていたんじゃないかと想像。
いやほんと、頑張ってほしいベースでした。
あの感じで軽量な6弦とか出てたら凄く好みだったかもしれません。