オモチャが欲しい時におすすめ
このブログで話してきた事とはちょっと矛盾しているようでもありますが、時には何も考えず、適当に楽しみたくなるのも楽器というもの。
それこそ、テレビでも見ながらだらだら弾いたり、ネットで面白そうな動画でも探して合わせて弾いてみたり、シリアスから解放されて遊びたくなったりする。
自分の場合、そんな時に良かったのが、
『EDEN MicroTour』
このお手軽感、お気軽感、何も求める気にならない脱力感など、非常に良い感じです。
明らかに無理のある無駄にスタックな見た目も実にグッド。
電池蓋の出来が良くないとか、ほんとはダメなんですが、そういうのも何だか許してしまいます。
よく分かんないけど楽しい
「ベースの本来の豊かな低音」なんて売り文句が付いていますが、当然、そんな大層なものを期待するアンプではないでしょう。
音量を上げたり低音を出したり、そんなことをするとすぐ音が歪んだり割れてしまいます。
やっすい感じの美味しいポイントを見つけるのがコツと言いますか、やはり、「オモチャ感」を狙った方が自分的には正解な印象。
でもほんと、そのオモチャと戯れる感じってのが、何とも楽しいものなんですよね。
楽器を始めた時の純粋感がよみがえるような、そのしょぼさが逆に癖になる。
本格的に向き合おうとしたら粗ばかりでストレスになりそうですが、まぁ、それを期待するのは野暮ってもんですし、洒落も分からず粋でもないって話。
何も考えずただ音を出す、音を楽しむ、それですね。
重さ1kg 電池駆動可能
「これで単三8本必要ってのはどうなんよ?」
と思うのも正直なところですが、しかしこういうのってやっぱり、そのお手軽さを求めたいもの。
アダプターで使うよりも電池で動かした方がより「らしい」かなって感じます。
アダプターだと15Vのものが必要になってしまうのと、当然ながら、それだけコードが増えてしまうことも意味している為、なるべくなら電池で鳴らしたいところ。
場所を選ぶとなると、途端にその魅力が失われてしまう可能性があります。
片手でひょいと持ち上げることのできる重さもですが、テキトーに遊べる感じが良いわけですね。
ひたすら「面倒」という感情が出てこないようにするのが使いこなしのコツかも?
生楽器と戯れる
どんなに素晴らしいエレクトリックベースでも、生音で勝負できる音量を出すことは無理ですし、出来たとしてもそれはまた別種の楽器と言えるんじゃないかと思います。
完全ソリッド構造で他の楽器と合わせて楽しい音量を求めるのはきつい。
そんな時、こいつがあると意外と遊べて楽しかったり。
実際、家にギタリストが遊びに来た際、アコギの生音に対して鳴らしてみたりしましたが、けっこう遊べちゃうんですよね。
まぁ、思いっきりかき鳴らすとかストローク全開への対応はさすがに厳しいけれど、ゆる~い感じにデュオとかやるなら案外楽しく弾けます。
出力は2Wだし、スピーカーもミニサイズって感じですが、それでもやっぱり、ソリッドの生音とは違うわけです。
こんなのでも有ると無いのとでは全然違ってきてしまうのだから面白い話。
遊ぶべき
繰り返しになるようですが、シビアにチェックしながら練習するにはおすすめしませんし、それは違うシステムでじっくりやるべきでしょう。
個性を活かす意味でも、そういった本格的なものが持ってないポイントを突くからこそ、その緩さや粗さを受け入れることができるんじゃないかと。
これを本格的なアンプとして認識するのは正直きついはず。
まぁ、将来的にはそんな存在が現れる可能性もあるのかもしれませんが、どちらにせよ、1万円にも満たない価格でやるのは不可能だと想像します。
だからやっぱり、「ちょっとしたお小遣いで楽しく遊ぶ」みたいな感覚で接した方が絶対に面白いと思うんですよね。
「お年玉でエレキやってみよ!」
ってノリな感じ。
ちなみに、ヘッドホン端子もあるのですが、こっちは意外と音が良いので普通に練習にいいかも?
これでAUX端子でもあって、音源を鳴らしながら弾けるとかってことなら良かったんですが、その「痒いところに手が届かない!解決しない!」ってのも、もはや味わいな気がしたり。
音源の方はテレビかパソコンにでも任せ、ベースはこいつでちょろっと鳴らして楽しむ。
不思議とそれが楽しかったりしますし、なんか意味不明に良い感じでナイスです。