ベース ケースの選び方のポイント 楽器探しについて考える (9)

ベースケース選び 目次

 

 

利便性を取るか楽器を守るか

 

個人的には意外と悩ましいアイテムだと思うのがケースという存在。

 

安全性を考えれば頑丈なのに越したことはないですが、当然、それだけ重くもなるのが問題。

ベース本体と合わせて10kgを超えてしまうとか、もうそれだけでうんざりしてしまいます。

 

とは言え、何が起こるか分からないこの世の中、楽器は大切に守りたいところ。

 

実際、不意に落として打痕ができてしまったとか、コントロールパネル付近が割れてしまったなんて話を聞いたことがありますし、それどころか、ネックが折れてしまったなんてやつも知っていたり。

 

ま~ほんと、ライブ当日にそんな事件が起きた日には、一生のトラウマになることでしょう。

万が一も許されないと考えると、ケースの選択は意外と侮れない問題です。

 

ネックの枕があると安心

 

ヘッド角がある楽器の場合は特にそうだと思いますが、「ただの袋」って感じの気の利かないケースでは、どうにも納まりが悪いような印象が強かったりします。

 

一方、ヘッド・ネックに対する支えがあると安心感がまったく違う印象。

 

自分が所有している『NAZCA』『IGIG』の場合、ヘッド角のあるベースを入れても違和感がありません。

 

特に、後者のIGIGについては、枕というより「ネック敷布団」みたいな感じのクッションが付いているのがナイスですね。

 

楽器をしっかり固定できるベルトもある為、より確実に収納することができるのも嬉しいところ。

 

こういった枕やクッションというのは、最近は標準的な仕様になっている印象もありますが、それだけにケース選びの意外な重要ポイントとも言えそうです。

 

収納スペースをどれだけ求めるか

 

ストラップとケーブル1本にチューナーだけとか、それぐらいなら大した収納量は必要ではありませんが、人によってはもっとスペースが欲しくなるものでしょう。

 

まぁ、そういう場合は負担を分散する意味でも、違うバッグやリュックなどに分ける方が正解なのではないかと思うところ。

 

ただ、忘れもの癖があったり、管理が面倒に感じる場合など、それで酷い目に遭う可能性も考えられる為、一つにまとめられるのであれば、それに越したことはありません。

 

自分の場合、ちょっとした衣装や着替えなどが必要になったり、泊まり込みでの移動で荷物が増える場合、NAZCAとIGIGだったら後者を使用します。

  

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収納スペースがかなり広いので、極端な話、ギターや小サイズのベースとかだったら、そっちの方に入ってしまったり。

 

まぁさすがに、収納スペース表側にまでのクッションはない為、ダブルケースとして使うのはおすすめしませんが、それぐらいの余裕があるのは確かですね。

 

ショルダーストラップも厚み・幅ともに十分ですし、簡易的なレインカバーまで装備していたり、これまたなかなか至れり尽くせりな仕様。

 

NAZCAと比較した場合、前面の持ち手がないのと多少重くなるのが難点ですが、それを抜きにして考えても、ユニークで優れたケースと言えるのではないかと。

 

軽いから楽とも限らない

 

移動を楽にしたいのであれば、軽量であることを最優先にしたいところですが、正直、それだけに特化させるのは考えものです。

 

ペラッペラのソフトケースだとストラップがしょぼかったり、そもそも両肩で背負えなかったり、かなり問題点が多い印象。

 

バランスが悪ければそれを無意識に支えようとしたり、変な姿勢を保たなければなる為、やはり、ただ単に軽いってだけでは駄目だったりします。

 

また、高級なものであっても、意外とストラップは安物じみてる場合がある為、これも要注意なポイントですね。

クッションの役割を成してないようなものは、本体がいくら軽くてもよろしくありません。

 

自分の場合、気分と用途でケースを使い分けますが、通常の移動時などはNAZCAのケースを迷わず選びます。

IGIGも良いものですが、NAZCAの扱いやすさと楽さには勝てない!

ハードケースのような耐久性や安全性を求めるのはさすがに無理ですが、めっちゃ軽くて十分なクッションもあるので、移動や保管に神経を使うような場面でなければ、まったく問題ないですね。

 

後、個人的に助かるのが、前面に持ち手があること。

ふとした時、ひょいとそのまま持ち上げやすいので、これがあるとないとで、使い心地が全く別物になってしまう印象すらあります。

 

利便性を求めた場合、このNAZCAのケースってのは本当に助かる存在。

とにかく扱いやすいので雨の日のうんざり感とかも軽減されます。

 

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ダブルケースはきつい

 

「2本持ち運びたい!」という人のためのケースも存在はしていますが、これは正直、自分としてはおすすめしません。

 

車での移動がメインならともかく、これを背負って歩き回るのはかなり苦行じみている印象。

 

例えばベース本体の重さが4kgとしてそれが2本。

ケース自体の重さが3kgだったらその時点で10kgオーバー。

さらに小物も加わればとても10kg前後なんて話では済まなくなります。

 

冗談抜きに移動だけでも心が折れる!

 

こういったケースを使う場合、カートなどを使用した方が現実的でしょう。

もしくは、ケースを二つ用意して重さを分散させた方が良いんじゃないかと。

 

ちなみに、「キャスター付きダブルケース」なんてものも過去には存在しましたが、あれにはやられました。

 

「これが欲しかったんだよ!」と飛びついたはいいものの、ベースを2本入れるとその重さでケースがたわみ、キャスターではなく底の方が地面に付いてしまうという酷い罠。

 

肝心のキャスターが何の役にも立たなかったどころか、なまじ滑るようになる分、油断すると転がってケースが倒れるという悲劇にも見舞われたり、何も良いことがない。

 

しまいには、そのキャスター付きケースをカートで運んだり、なんとも虚しさ爆発。

こうしてネタにする分にはいいけど、まぁほんと、あの真顔になる感じは勘弁です。

 

まとめ・雑談

 

今まで手に入れてみたケースは、

 

・ムーラディアン

・サドウスキー

・リユニオンブルース

・MONO

・NAZCA

・IGIG

 

などなど、こんな感じ。

 

名前を問わないなら他にもまだありますが、評判が良さげなのはとりあえずこのへんではないかと。

 

で、その中でもIGIGとNAZCAが良かったので、そこに落ち着くことになった次第。

特にNAZCAの軽さと扱いやすさは本当に嬉しいポイントですね。

自分のような軟弱者でも移動がそんな憂鬱にならずに済みます。

 

リユニオンブルースなどはその強度に惚れたのと、単純に「かっけぇ!」と思って手に入れましたが、頑丈な分だけ重くなってしまうのが辛かった。

 

また、収納スペースもあまり広くなかったり、前面の持ち手がないのが個人的に痛いところ。

ストラップの感触もあまり好きになれませんでしたし、どうも自分には合わなかった次第。

 

サドウスキーについても同じ理由と言いますか、けっこう重かったことに加え、これまたストラップがどうにも気に入らず手放しました。

 

現行品がどうなのかは分かりませんが、真ん中の金具でストラップを固定するのがまったく受け入れられず、背中への当たりの違和感が酷くてギブアップ。

 

「背負えるセミハードケース!」って感じですごく良いんですが、やっぱり、相性ってものがあるみたいです。

 

ムーラディアンに関しては、旧タイプはストラップがぜんぜん良くなかったのに加え、マイナーチェンジ後のストラップも好きになれなかった為、自分には合いませんでした。

 

後、ネック枕がないのもアウトって感じ。

フェンダータイプとかだったら問題ないのかもしれませんが、今現在はほとんどヘッド角があるベースしか持ってない為、その時点で選択肢から外れてしまいます。

 

MONOはダブルケースを持ってはいるんですが、試しに2本入れて背負ってみたところ、一瞬で心が折れました。

これもまたストラップが薄くて気に入らなかったのですが、あの重量になってしまうともはやそんな問題ではない。

 

片側に荷物を入れるとかそういう手もあるのですが、それはIGIGの方に任せてしまえば良いので、残念ながら使い道がなくなっちゃったかも?

 

そんなこんな、色々なケースを試すのが好きな身だったりしますが、その中でもNAZCAが一番合ってると感じますね。

 

まぁ、飛行機移動が多いとか超ハードなツアーをこなすなんて人の場合はまた条件が違ってきそうですが、とりあえず、今のところはほぼ何も不満がありません。

 

「軽い!」ってそれだけでも嬉しいんですが、他にも自分が好きなポイントが揃ってて素晴らしい。

話によると、オーダーメイドも受け付けてるらしいので、それもまた興味が湧くところ。

 

2本用はもう諦めていますが、ただ、2本持って移動することは諦めてない為、そこを何とかクリアできないものかと考えたり。

ポケットとか一切つけず極限まで軽量小型化したものとか面白そうだなと。

 

とにかく、移動は楽に済ませたいものですね。

10kgオーバーとかはマジで勘弁。

 

エレクトリックベースという楽器だからこそ、お手軽であってほしい次第です。