5弦ベース 選び方のポイント 楽器探しについて考える (2)

5弦ベース選び 目次

 

 

基本的には前回と同じ

 

6弦ベース選びのポイント 楽器探しについて考える - ポングとベース

 

以前の記事と同様、変化球を求めるよりは直球勝負で行くのがまずは正解ではないかと。

 

高いからと良いとは限りませんし、どんなに良い材料を集めても、そもそもの設計が滅茶苦茶なのでは意味がありません。

 

また、いくら素晴らしいクオリティに仕上がっていても、実用外な重量なのでは厳しい。

これは4弦でも6弦でも同様ですが、まずは現実的に使えることを重視すべきでしょう。

 

ジャズベースかそれ以外 

 

6弦の世界と大きく異なるのは、4弦と大差ないシェイプやサイズ、方向性で作られた楽器が沢山あるというところ。

 

それどころかより強く、「ジャズベースor他」って感じになってくるとも考えられそうです。

 

5弦の構造上、PBタイプのPUの製作が難しくなってしまう為、その時点で楽器のタイプもより絞られていくことを意味しているのではないかと。

 

一応、5弦のプレベも作られてはいますが、正直、スタンダードな存在ではない印象が強い。

フェンダースタイルからプレベが消えるという一大事が起こり、PJスタイルも無くなってしまう。

 

つまりは必然的にジャズベスタイルの勢力がより強大になってしまうわけですね。

 

言いかえれば、それだけフェンダーの影響力、特にジャズベースによる影響が色濃いままなのが5弦の世界とも考えられそうです。

 

4弦と大差ない使い心地と音色だと楽

 

大体の場合、ローB弦を張って低音域を拡張するのではないかと思います。

と言うことは、より4弦からの持ち替えに違和感がない方が好ましいのではないかと。

 

6弦の場合、どうしても別物感があるのが現実ですし、それを受け入れてこそって面もある。

 

一方、5弦に関しては、多くの人が4弦とは大差ないものを求めたり、その感覚を重視しているのではないかとも想像。

 

確かに、まったくの別物を1から求めるよりは、4弦時点で相性の良い仕様を5弦にも適用した方が馴染みは良いですよね。

 

新しいものを求める冒険や無茶をしないのであれば、5弦選びはそこまで大変なものでもなくなるかもしれません。

 

定番はやっぱり安心

 

フェンダースタイルのままの6弦化はなかなか厳しい面があるのが正直な印象。

「完璧なヴィンテージサウンドの6弦!」なんてものを求めても、高確率で失敗するでしょう。

 

フェンダーJBというのはその欠点なども含め、あまりにも楽器として完成され、定着もしすぎてしまっているように思います。

 

その為、6弦の場合はローBにしてもハイCにしても、「ジャズベースらしさ」みたいなのはあまり求められていないか、むしろ、そこから離れたくなる面がある印象。

 

一方、5弦であればスタンダードなベースの感覚を保つことはまだ可能であり、違和感のない仕上がりにするのも6弦よりは遥かに現実的。

 

構造的にもそこまで無茶な要求をせずに済みますし、ちゃんとしたところで作られたものであれば、楽器として破綻なくまとまっているはず。

 

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ローBがちゃんと使えるものを選ぶ

 

最近はそこまでいい加減なものは出回っていないかと思いますが、「弦一本増やせばいいんだろ?」って感じで作られたものはよろしくありません。

 

また、「スケール伸ばせばいいじゃん!」と安易に拡張するものにも注意が必要。

 

ローBの鳴りばかりに気を取られ、他の弦との繋がりが悪くなるとか、そもそもの響きがおかしなったりバンドに馴染まなくなるとか、そういう類のものには気を付けた方が良いでしょう。

 

ジャズベタイプでも何でもやはり、5弦で生き残っているものはそれだけの研究がされている印象。

スケールに関係なく、ローBをタイトに鳴らして違和感なく鳴らすのは非常に難しい。

 

少なくとも、ローBの音程感が全然ないとか、指に鬱陶しく絡みついてくるようなものはやめた方が無難ですね。

弾き手の感覚がまったく分かってないと思われます。

 

スケール云々に関係なく良い楽器を作れるかどうかそれを見極めることが重要。

 

「4弦は最悪だけど5弦は最高!」とか、そんなことあるはずがないので、根本的な部分をちゃんと判断すべきではないかと。

  

スラップが好きなら妥協しない

 

6弦の方とは打って変わり、ここは妥協しない方が良い結果になるでしょう。

 

特にフェンダースタイルにこだわりがある場合、変に欲張って24フレットとかにするより、20~21フレットのままで行く方が絶対に正解。

 

ジャズベスタイルの24フレットなんてのも確かにありますが、個人的には別物だと思っています。

 

まぁ、それもこれも結局、「スタイルによる」ってのもそうなんですが、5弦で気持ちいいスラップサウンドが出せるのであれば、その時点でかなりレベル高く仕上がった楽器であると言えるのではないかと。

 

ローBを叩いても違和感がないってのは、結構すごいことです。

それだけでもなかなかのクオリティって証明になりますし、それで他の弦ともちゃんと音が繋がってくれるのであれば理想的。

 

パンチのある音を求めているのにアタックがなまっちゃうとか、締まりがなくボヨンボヨンしてるとか、そういうものには要注意。

 

アクティブだからと言っても、高域が気持ちよく出てきてくるとは限りませんし、プル時にも「ビシッ!」とタイトに決まって抜けてきてくれないと気持ち悪い。

 

柔らかさや上品なまとまりばかりを求めるのではなく、そういった楽器らしい「暴れ」みたいな要素もあってくれた方が面白いし、バンドでも強いはず。

 

はなから音が引っ込んじゃってるのを買ってしまうとけっこう大変です。

困ったことに多弦はそういうのが多い印象。

 

4弦が超好きなら全くの別物を選ぶ

 

流れをひっくり返すようですが、究極に気に入った4弦を持ってるとか、どうしても5弦に馴染めないなんて場合、完全別仕様にしてしまった方が使い分けの意味でも楽でしょう。

 

たとえばヴィンテージな方向を求めるのであれば、5弦であろうと6弦であろうと、オールドそのものを求めることは不可能なわけです。

 

どんなに素晴らしい仕上がりであっても、誕生から50年以上も経っていたり、それだけ弾きこまれてきた個体を求めることも無理。

 

だったらそれはそれに任せてこっちは別のものにする。

それが潔く一番正解なんじゃないかと。

 

で、製作側もその辺が分かっているからか、めちゃくちゃ渋い仕様のパッシブ5弦とかはあまり作っていなかったりしますよね。

 

完全コピーであり最高のオリジナルでもあるという矛盾。

そこに挑戦する人はほとんどいないのかもしれません。

 

いたとしても、そんなに成功しなかったんだろうなと想像する次第。

 

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ハイC仕様がメインならそれに合った物にする

 

ジャズベースそのまんまな場合、これもピンと来なくなると言うか、ハイCを使用するのならちょっと別な感じを求めた方が正解な印象があります。

 

まぁ、これも「スタイルの問題」と言えばそれで終わってしまうのですが、しかし、楽器としてあまり相性が良くない仕様というのがあるんじゃないかと自分は感じるところ。

 

ハイCの音が露骨に小さく細くなったり、ぜんぜんパンチも存在感もないかと、そういった事態を避けるためにも、そこに特化した仕様を意識したり詰めていった方が良い。

 

ナットを専用に作り直すなど、そういったセットアップもちゃんとやり直した方が賢明ですし、「4+1」にならないよう、トータルで優れた楽器にすることがやはり重要。

 

下手をすると全ての弦の音が悪くなり、使い物にならない楽器になってしまう可能性もあります。

 

まとめ・雑談

 

一口に「ジャズベース」と言っても、全体的な傾向としてはヴィンテージフェンダーよりもモダンな方向に行くと言うか、より実用的に現代的な楽器作りをしているブランドが多いと感じるところ。

 

代表格としてはサドウスキーとかアトリエあたりですかね?

 

実際、使用している人も多いのではないかと思いますし、意外とフェンダーそのものには行かないものなんだなって印象があったりします。

 

最近はほんと、そこまで高価でなくてもかなり良いものを手に入れられる状況になってますし、変な見栄でもない限りは無難に済ますこともできるはず。

 

ある意味ではそういう、つまらない「欲」みたいなのを捨てられるどうか、それが実用的な多弦を手に入れるためのコツと言えるのかもしれませんね。

 

そしてまぁ、「珍しい形!使ってるやつが少ない!」とか「俺なら鳴らせる!」みたいな見栄や欲にも応えてくれると言うか、自分が口を開くのであればこれはもう、ジラウドしかおすすめしません。

 

超絶スラップサウンド、渋いパッシブサウンド、好みに応じて何でも活躍してくれますし、見栄云々だけではなく実用性も文句なしです。

 

4弦のただの拡張版という安易なものではなく、めちゃくちゃこだわって作ってますから、これは本当にちょっと次元が違うって感じ。

 

同社のフーリエシリーズであれば、3kg台の軽量個体も多いですし、それに似合わぬ強烈なサウンドも実現してくれる為、「絶対にジャズベースの形がいい!」なんてことでもなければ超おすすめ。

 

一方、24フレットモデルの製造はしていないので、そこはちょっと難しい。

 

正直、24フレットってそれだけで音が痩せる印象が強いので、「何となく」で選ぶのではなく、ちゃんと理由を持って選んだ方が絶対に正解。

 

上記の「欲」の話ではありませんが、やはり、そのあたりの目的用途と好みをはっきりさせるのが、楽器選びにおいて何より大切なポイントではないかと思います。

 

「高いから良いだろう」とか「色々ついてるから何でもできるだろう」みたいな楽器選びは失敗する確率が高くなるんじゃないかと。

 

音域を拡張するからこそ、好みのポイントや音のノリは絶対に確保しておくべきですし、それを持った楽器に出会えない限りは、何を弾いてもピンと来ないものかもしれません。

 

ま~、あまり使いたくない言葉ですが、最終的にはやはり、

 

『直感』

 

ってやつを信じるか鍛えていくしかないんでしょうね。

 

その意味でも「とりあえずこれ!」というフレーズを用意しておくと良いんじゃないかと思いますし、それを試して全然だめなら何をやっても無駄でしょう。

 

100万円しようが何だろうが関係ありません。

合わないものは合わないし、無理して使う必要もない。

 

好きなものを見つけ、それを弾くのが一番ですね。