オールディスクリート 究極のベースプリアンプ JIRAUD JFDT-HA

至れり尽くせり究極のプリアンプ

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今はもう製造していないジラウドのラックプリ。

 

オークションなどではプレミアが付いていたり、知っている人にとってはよだれが出るほどの逸品。

 

しかし、そのわりには情報がないと言うか、生産が終了していることもあってか、本当に幻の存在になってしまっている気がするところ。

 

まぁ、そもそも、ジラウドについて話している人自体も少ない印象ですし、正直なことを言えば、もっと情報がほしいのはこっちだと声を上げたいぐらいだったり。

 

なので今回は、このJFDT-HAについて分析・解説をしていってみようかと思います。

 

オールディスクリート構造

 

学がない身で語るのもあれですが、簡単にまとめると、「ICを一切使用していない回路」と考えておけばいいんじゃないかと。

 

要するに、余計なパーツがなく動作も軽い回路ってわけですね。

 

ディスクリートによる恩恵が、「超高速!」とか「超高解像度!」ってことであるならば、このJFDT-HAはまさに最強の存在でしょう。

 

その尋常ではないレスポンスと音の飛び出し方を体験すると、他はまったく目に入らなくなるんじゃないかと。

 

実際、自分はそうなりましたし、10年以上所有してますが、他のプリアンプにはもうほとんど興味が湧きません。

 

パッシブ楽器に最強

 

3.2MΩと100kΩと入力インピーダンスの切り替えが可能なこのプリアンプ。

3.2MΩの方にはジラウドオリジナルのバッファ「アクセラレータ」が通ることになります。

 

このアクセラレータ、楽器に内蔵したりエフェクターの方に搭載されたり、通常は9Vで駆動するのですが、このJFDT-HAの場合、なんと40V以上での駆動になるという。

 

とにかく、音の飛び出し方とか解像度が異常であり、コンプ感とか音詰まり感がありません。

まず歪まないし、窮屈な音になったり音像が崩れることもありえない。

でかい音はでかい音、小さい音は小さい音でそのまま出してくれます。

 

これほどタッチへの反応に優れたプリアンプは他に知りません。

誇張でも何でもなく、その点においてはやはり最強の存在。

真空管がどうのとか、そんなことにこだわるのも馬鹿馬鹿しくなりますね。

 

「アンプ直!」というこだわりがある人も多いかと想像しますが、その真の凄さを味わえます。

 

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A/B INPUT

 

入力は二つあって、それをスイッチ一つで簡単に切り替えることができます。

つまり、いちいちケーブルの抜き差しをしなくても、二本の楽器の切り替えが可能に。

 

自分はほとんど使わない機能ではありますが、フレッテッドとフレットレスとを頻繁に切り替えるなんて人の場合、これは地味に嬉しい機能になるはず。

 

前述の通り、パッシブ楽器も問題もなく使用できますし、入力一つだけを見ても、実に美味しい素晴らしいプリだというのが分かるところ。

 

信号のON/OFFもスイッチ一つで簡単に切り替えられる為、完全にミュートしたい時も簡単です。

 

ちなみに、入力ゲインの切り替えも付いているので、信号があまりに小さくてどうしようもないような楽器にも対応は可能だと思います。

 

自分は使ったことがありませんが、超低ゲインのピエゾとかを使うには良いのかもしれません。

 

ボリュームを上げればもうそれでいい

 

EQに行く前にそれでもう音づくりが完結してしまうのがJFDT-HA。

楽器本体とタッチさえしっかりしていれば、何もする必要がない。

 

・あれこれ余計なことをするから音がおかしくなる

・余計な遠回りになる

・どんどんボヤけて遅くなってしまう

・理想の音に辿り着けなくなる

 

こういった問題をこれ以上ないぐらいに理解できる存在だと言えます。

エフェクターやシミュレーターでは解決できないものが世の中にはあるってことですね。

 

42V駆動のJFDT-C

 

ジラウドと言えば、「スラッパー」の存在が有名だと思いますが、そこに使用されている回路がJFDT-C。

 

そのJFDT-Cをアクセラレータ同様、42V駆動で動作させられるのがJFDT-HA。

 

9V駆動の場合、セッティングによってはどうしても多少のコンプ感が出てしまうものですが、 その心配が皆無になります。

 

とにかくクリーンでダイナミックレンジも異常に広い為、そのままズドーン!と一切の容赦も手加減もなく再生します。

 

もうほんと、スラップモードのその凄まじさなどは言葉になりません。

世の中にあるハイファイだのドンシャリサウンドだの、そういった感覚や常識を軽くブッちぎってくれる。

 

一方、普通な感覚で使おうと思えば、そこにも実用的に美味しく答えてくれるのがJFDT-Cの魅力。

フレットレスなどで甘いサウンドを狙うのも、中域に寄せた特性を狙うのも実に簡単。

 

スラッパーや楽器本体に内蔵するのとは異なり、ミドルのツマミが表に出ている為、より細かいセッティングができるのもポイント。

 

・ボリュームを上げるだけでも良し

・とことんこだわって複雑に音づくりをするのも良し

 

来るもの拒まず、どこまでも何でも応えてくれます。

 

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HPM 最強のヘッドホンアンプ

 

ジラウドオリジナルのヘッドホンアンプであるHPM。

JFDT-HAにはそれが12V駆動仕様で搭載されています。

 

ベースを鳴らしながら外部音源のミックスもできるので、ヘッドホンでの練習に最高。

とにかくクリアーで歪みませんし、音量に困ることもまずありません。

 

裏技 ヘッドアンプ・オーディオとして使用

 

そして、このHPM。

ヘッドホンアンプとしては異例な出力を持っている為、実はスピーカーを鳴らすことも可能。

 

能率の良いスピーカーであれば、環境によっては苦情間違いなしの音量を得ることもできます。

余計な回路がない分、非常にクリーンなサウンドを楽しめますし、オーディオアンプとして使用しても普通にイケるという。

 

もちろん、音源と同時にベースを鳴らすこともできる為、音量を欲張らないのであれば、これとスピーカーだけでも十分に練習できますね。

 

DI エフェクトループ チューナーアウト

 

お約束と言うか必需品と言うか、ハイクリティなDIも搭載されているので、ラインにも問題なく対応可能(ただしファンタムには非対応。注意しないと故障の原因に)。

 

たぶん、これだけも需要があると思いますし、実際、最近ジラウドからDIが発売されました。

 

ミニスイッチやフットスイッチで切り替えな可能なループにより、エフェクターをスルーするのも簡単になりますし、音やせを気にする人にとっては嬉しい機能になるでしょう。

 

完全独立したチューナーアウトも地味に嬉しい機能ですし、まさに至れり尽くせりと言えます。

 

ライバルはジラウドの新作だけ

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手に入れて10年以上、無敵の存在だと思っていましたが、ここにきて手強いライバルが誕生してしまい、ちょっと焦りをおぼえています。

 

・【Speed Booster】

・【Dr.Sim】

 

どちらもジラウドの新製品ですが、いやまさか、このJFDT-HAをも超えるような存在が現れるとは想像もしていませんでした。

 

ゲインをブーストするだけの機能とDI機能だけという、ベース用プリアンプってよりは単純なマイクプリアンプと考えた方が話は早いかもしれません。

 

しかしそれだけに、シンプルな直球勝負では勝てない印象。

その恐ろしいほどの解像度とレスポンスに痺れます。

 

ま~、JFDT-HAだけでも十分なのは確かなので、また新たに購入するかどうかは微妙なところですが、でもほんと、「まだ上があるのか・・・」と青くなりましたね。

 

多機能な点から考えれば、このプリアンプの方が優れていると言えますが、純粋な増幅アンプとしては余計なものが多いとも見れるのかなと。

 

逆に、世の中の楽器用アンプの恐ろしいまでの鈍重さや、低解像度っぷりには呆れますし、どんだけ余計なものを詰め込んで自滅してるのかと悲しくなるところ。

 

この話を聞いて、何を言っているのか分からなかったり反感をおぼえるような人は、遅いアンプに慣れているか、「速い音」って感覚が分からない人でしょう。

 

大袈裟でも煽りでも誇張でもなく、高速プリアンプとパッシブ楽器の組み合わせを一度体験することをおすすめする次第。

 

ベースを弾くのがもっともっと楽しくなりますよ。