【ベース談義】 太い音の出し方を考える (9) 太い音を出したいなら太い音が出る楽器を選ぶ

太い音が欲しいなら

 

単純な話、太い音が出るベースを弾けば良いんじゃないかと思います。

 

しかし不思議なもので、「太い音を出したい!」と悩んでいる人に限って、そういう楽器を弾いてなかったする印象が強かったりも。

 

と言うかまさに、自分がそれで悩んでいた気がしますし、不毛な努力をしていたかもしれません。

 

タッチをおろそかにするのはいただけませんが、現実問題、楽器がよろしくない事実に目を向けることも大切なはず。

 

ジェームス・ジェマーソン

 

たとえば、エレクトリックベースプレイヤーの始祖とすら言ってもいい気がするこの人。

音が細いと言われることなんてまずありえないでしょう。

 

ジェマーソンと同じく、もはやレジェンド的存在のチャック・レイニーですら、

 

「なんて軟弱な弾き方だ!」

 

とジェマーソンに笑われたとかなんとか。

 

そんなジェマーソンについてよく記述されているのが、

 

誰も弾けないぐらい弦高が異常に高い

・極太のフラットワウンドでまったく張り替えない

人差し指一本指で弾いて爪側のアップストロークも使っている

 

なんて話。

 

まぁ、これだけ聞くと超絶ガテン系と言うか、尋常ではないパワーで勝負しているように思えてしまいますし、実際、信じがたいぐらいに鍛え上げていたんだろうなとも想像するところ。

 

それこそ、チャック・レイニーに対して「軟弱!」なんて言える人がどれだけ存在するものか。

 

使う楽器への徹底的なこだわり

 

一方、見方を変えてみれば、それだけ太い音を楽器の方にも求めてたと言いますか、執着とすら感じるこだわりがあったとも考えられそうです。

 

少なくとも、「楽器なんかべつに何でもいいよ」というノリの人ではなかったように思えます。

 

話によると、愛用のファンクマシーン(62年のプレベ)を他の人に触らせることなど、ほとんど無かったとか。

 

指板の掃除などもまったくしなかったり、弦も切れるまで交換しなかったり、独特の強いこだわりがあった様子。

 

また、より自分の理想のサウンドとグルーブに近づけるためか、ブリッジ付近にスポンジを詰めたり、アンプ側のベースをフルブーストしていたとか、そういった話もあるみたいです。

 

やはり、楽器に対してただ無神経に構えているなんてのとは、まったく違う印象。

その極端なセッティングにしても、理想の追求への合理的判断から生まれた選択なのでしょう。

 

「弘法筆を選ばず」なんて言葉を真に受けたり、思考停止するのではなく、徹底的に自分の道を行く大切さというのを感じるところ。

 

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楽器の選択と理解が大事

 

ジェマーソンのようなスタイルや生き方は極端な例のようですが、楽器にこだわるのは重要なことだと自分は強く思います。

 

「人生を捧げられる一本を手に入れろ!」

 

とまではいかなくとも、愛機があるとやはり違うものです。

 

それと同時に、そもそも理想の太さを実現できないような楽器で必死に頑張るのもどうなのかなと疑問になる次第。

 

どう見たって聴いたって、「そりゃ厳しいんじゃない?」って言いたくなる楽器で頑張ってたりすると、「遠回りしてるなぁ」と思っちゃうかも?

 

あえてそれで頑張るとか貫き通すって気持ちも分かりますが、変に視野が狭くなって前に進めなくなるのは考えものです。

 

間違った楽器選びで理想が遠のき、そうやって自分が潰れていってしまう可能性もあるわけですから、あまり意地を張っても損をするだけになってしまうかもしれません。

 

自分に合った楽器を選ぶ

 

太い音を求めるのであればやはり、

 

・自分が何を求めているのか?

・どんな音を出したいのか?

 

まずそれを理解することが重要でしょう。 

 

やはり、エレクトリックベース。

タッチにこだわるだけでは解決しない場合も沢山あるのが現実だと感じます。

 

ジェマーソンの話に戻るようですが、ガテン系に見えるようで実はすごくリラックスして弾いていたはず。

そうでなければあんなフレーズを弾くこともグルーブを出すことも不可能でしょう。

 

多くのプレイヤーが外すであろうPUフェンスやブリッジカバーも利用するのだから面白い。

 

脱力するにしても、自分に合ったシステムを使用していたからこそのものだと考えれば、それを無視することの非効率さが分かるというもの。

 

楽器にこだわることは恥でもなんでもありません。

その理解を深めてこそ、良い音、太い音、音楽になっていくのではないかと。

 

金額の問題など大して関係ないでしょう。

何百円万出したって合わないものは合わないし、駄目なものは駄目。

 

太い音を出したいなら、太い音が出せる楽器を素直に選ぶべきです。

 

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