パッシブベースと上達の思い出 (10) ようやく愛器を手に入れる

「ブラッククラウドを手に入れ全て解決!」

 

となれば良かったんですが、実は、ここからもけっこう迷走な日々だったり。

 

今でこそフルチューン+αにして、自由自在な音づくりが可能になってますが、オーダー当初の仕様は違いました。

 

タッチを鍛える!

 

という意気込みで、完全ネオパッシブ仕様で作ってもらうことにしましたが、しかし悲しいかな、自分のタッチではあまりに細い音しか出せずに困惑。

 

ある程度は覚悟はしていたけれど、現実は想像以上に過酷でした。

 

とにかく信じられないぐらいイメージ通りの音が出ない!

次元が異なる超高速レスポンスに対応できない!

バッファだけだとEQの助けも借りられない!

 

新しいベースを手に入れて嬉しい反面、理想からは程遠い音しか出せず、結局、演奏の悩み苦しみからは解放されていなかったかもしれません。

 

むしろ、道がはるか遠くになった感じ。

 

今までのベースとは次元が異なる難しさ

 

念願のアルニコ+エナメル線仕様のPUを手に入れたはいいけど、正直、ここまで難しいとは想定してませんでした。

 

本気のシングルコイルを使いこなすのはやっぱり大変です。

 

正直な話、心が折れてしまった時期なんかもありまして、一時期は本当にわけが分からなくなっていましたね。

 

極太のフラットワウンドを張ったり、弦高もめちゃくちゃ上げたり、そうやって楽器の方向性を変えようとしたり、スタイルチェンジを試みていたことなんかもあったりします。

 

もう、無理矢理にでも楽器を鳴らしてやろうとか、力任せでもなんでも太い音を出せるようになろうとか、いろいろ迷走してたなと。

 

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迷走を乗り越える

  

ただ、そうやっていろいろ試すにしても以前と大きく異なっていたのは、

 

楽器のせいだ!」

 

と安易に考えなくなったり逃げなくなっていったこと。

それが本当、心境の変化としてすごく大きかったですね。

 

それまでは自分に出来ないことがあったとしても、「楽器がもっとこうだったら・・」とか、「なんでこう答えてくれないんだよ・・」みたいな不満をずっと持ち続けて弾いていたわけです。

 

それが本当に驚くぐらい、ネガティブなことを考えなくなっていった。

 

「もっとタッチが良ければ!」

「もっと弾きこんでいけば!」

「もっとこいつの事を知れば!」

 

そんな風に思える楽器を持ったのはこれが初めてでしたね。

 

楽器のことを信頼するようになったと言いますか、ネガティブな思考や発言がどうやっても自分の言い訳にしかならない感覚があるというのが凄い。

 

「出来ないこと至らないことがあるなら自分が未熟なだけ」と素直に練習も演奏もできるように。

 

絶対の愛器の誕生

 

そして、入手から7年~8年、それが今でも続いていますし、これだけ長く同じ楽器をメインにしたのも初めてのこと。

 

これまでは長くてもせいぜい2年ぐらいが限界でして、楽器に愛着も持たない方だった為、気に入らなければすぐ手放していました。

軽く数えるだけでもメインベースは軽く10本以上は変わっています。

 

だから、エージングというものに関しても、このベースがあったらからこそはっきり実感できたと断言できる。

最初の頃の音を知っている身からすると、そのあまりの別物感に笑ってしまいます。

 

自分のタッチが変わっていったのは勿論、それに比例するように楽器本体の鳴りの方も驚くほどに変わっていったのです。

 

このベースについて専用記事を30は書いていますが、やろうと思えばまだまだ語れるし、これだけ弾き甲斐があって面白い楽器を他に知りません。

 

パッシブ・アクティブ論については勿論、本当に長く様々な悩みに直面してきましたが、このブラッククラウドを手に入れたことで、ようやく一つの答えが出たように感じます。

 

続く

 

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