パッシブベースと上達の思い出 (5) 音楽の学校に行ったり100万円ぐらい楽器に使って分かったこと

先日の話に出てきたバンドをやっていた当時、実はすでにジラウドを知ってはいました。

 

しかし、まだその頃のイメージでは、「すごいワイドレンジで派手な音がするベース」ぐらいの判断しかできず、その価値にもまったく気付けずにいたという。

 

「電気的なところを変えれば良くなるんじゃないか!?」なんて安易に考え、例の工房系5弦JBを持ちこんだ覚えもあったりします。

 

さらなる敗北

 

ただ、そこで改造をお願いするに至ることはありませんでした。

 

なぜなら、ジラウドのメビウス5と比較しちゃったらもう、オモチャ同然にしか思えなくなってしまい、その5弦を手放す決意をしてしまったからです。

 

あれも本当に悲しかった思い出の一つですね。

せっかく高いお金を出して手に入れたのに、まったく比較のしようがないしょぼい楽器を選んでいたのだと気付かされましたから。

 

しかも定価で言ったら、そのメビウスの方がはるかに安かったという、その事実もショックでしかたなかった。

 

でも、考えてみたらそりゃそうですよね。

バンドで使ったらフェンジャパにも負けてしまうような楽器だったわけですし、電気的に比較にならないのは勿論、そもそもの生音からなにから勝てる要素なんか一つもない。

 

自分が未熟だったのは言うまでもありませんが、楽器の方もメンバーに不評で当然だったんだなと。

 

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定番のアクティブ回路に不信感を抱く

 

それにしても、いくらあのフェンジャパが当たりだったと仮定しても、定価10万円もしないような楽器に工房系の高級なベースがあっけなく敗れるとか、そりゃないだろうと言いたいところ。

 

「世の中のアクティブベースってなんなんだ・・高級な楽器の意味って・・」と、自分の中でさらに価値観が崩れていくものがあった次第。

 

フェンジャパもその5弦もボディはアッシュで、メイプルネックにメイプル指板。

本体のスペック的には同じなんですが、どうしてもこうも音が違ってしまうのか、本当に不思議なものだと思います。

 

4弦と5弦の違いがあるにせよ、シェイプは同じジャズベース。

作りの良さに関しては、工房製の方が明らかに優れている。

 

にもかかわらず、出音にあんな差が生まれてしまうというのだから、実に恐ろしい話。

 

「アクティブはどこでも安定して使える!」とか、「レンジが広くて抜けてくる!」とか、「ジャンル関係なく幅広く何でもできる!」とか、そんなことがよく言われている世の中。

 

そんな価値観やら先入観もぜんぶ崩壊です。

なにが正しいんだか良いんだか、とにかく不信感でいっぱいになってしまいました。

 

さらに失敗を繰りかえし結論を出す

 

愚かなもので、それでもま~だ学習しきれず、その後にアクティブの6弦とかにも手を出すことに。

 

しかし例のごとく、これもまた音的には失敗としか言いようがありませんでしたし、結局、大して長くも使わず手放すことに。

 

音楽学校にも行ったり、100万円ぐらい楽器にかけ、ようやく気付いた結論。

 

楽器はシンプルでいい。

 

迷ったらこれに尽きるかもしれません。

 

学習した事と言えば、

 

・変な形してたり凝ったものよりフェンダーとか普通のベースでよかった。

・形は同じようでもぜんぜん鳴らない楽器もあるから注意が必要。

・トラ目とか木目にこだわっても無意味だった。

・あれこれ接着剤で張り合わせた楽器は必要ない。

・変なアクティブなんか使うぐらいだったらパッシブの方がマシ。

・むしろパッシブの方がはるかに良い可能性がある。

・シングルコイルだから音が細いなんてことはない。

・使えない音が100個あるより使える音が1つあればそれでいい

・ジャンル関係なく弾けるかどうかなんて本人次第。

 

こんなところでしょうかね?

そんなわけだから、当時買ったベース達はもう手元に一本もありません。

 

楽器を始める前から知ってた、最初から手に入れることもできた、そんなベースが手持ちの中で一番良かったのが現実。

遠回りしまくってお金も無駄にしまくって、ふりだしどころかそれ以前に答えがあったという、実にばかばかしいお話。

 

悲劇と言うか喜劇と言うか、もはや言葉では表現できないものがあるところ。

 

思い出すと泣けてくるかもしません、これ。

 

続く