ベースと左手 (13) 多弦の練習におすすめ バックワード・モーダル・アプローチ

ドリームシアターのジョン・ミュング

 

彼が教則ビデオで紹介していたこの練習方法が今でも大きく役に立っています。

 

6弦を始めたての頃、毎日のように指が迷子になっていましたが、それを克服するためにも非常に有効な方法だった印象。

 

基本的な理論やスケールを覚えるにも凄く良かったのですし、せっかく左手に関する話を続けているのだから、ここで簡単にまとめてみようかと。

 

ただ、アイオニアンやドリアンなど、そういったスケールの構成音や機能について一つ一つ説明していくと恐ろしく長くなりそうなので、ここでは省略。

 

また、とりあえずここでは、5弦~6弦を前提に話を進めていくことになりますので、その点についてもご了承下さい。

 

上行パターン

 

それではまず、Key=Cmajの設定で解説していきたいと思います。

 

最初に弾くのはローB弦の1フレット、から始め【アイオニアンスケール】で上行。

「CDEFGA」と六音弾きます。

 

そして次に来る音はになるわけですが、そこで今度は【ロクリアンスケール】の上行。

「BCDEFG」と六音弾く。

 

今度はの音で該当するのは【エオリアンスケール】です。

「ABCDEF」と六音弾きます。

 

次のでは【ミクソリディアンスケール】を弾く事になりますが、5弦の場合、G弦の17フレットのCで終わりにするのが良いと思います。

6弦の場合は、ミクソリディアンの六音「GABCDE」を弾く。

 

そして今度はから弾いて【リディアンスケール】

ただ、6弦で24フレットの場合、「FGABC」で最終フレットに達してしまう為、その最後のCを弾いて終了ということになります。

 

ダイアトニックコード内における基本的なスケールを順番に弾こうとした場合、【アイオニアン→ドリアン→フリジアン】と進んでいくところでしょう。

 

しかし、この方法では逆に、【アイオニアン→ロクリアン→エオリアン】と戻っていくように弾くことになるわけです。

 

ゆえに「バックワード」と呼び、それに従い7つのモードスケールを弾くということで、今回のタイトルのような名前を付けているんじゃないかと。

 

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期待できる効果

 

この練習の何が良いかって、6弦の場合、最低音弦の1フレットから最高音弦の最終フレットまで続けて弾くことができるというのが、非常に効果的な印象。

 

音域は違えど4~5弦でも同様、最低音域からほぼ最高音域の方まで繋げることができますし、スケールを覚えるにも運指を覚えるにも凄くいい。

 

指をただ無闇に動かすのではなく、スケールの理解とそれに伴う運指を身に付けられるのは勿論、ダイアトニックコードとその各コードトーンやテンションの構成などについても覚えていけば、非常に実用的に取り組むことができます。

 

そうやって理解が深まることで、多弦を弾くのもスムーズになっていき、幅広い指板上で迷子になることなども無くなっていくはず。

 

下降パターン

 

次にやることですが、同じ要領で今度は下降しながら弾いていきます。

 

に該当する【アイオニアンスケール】

「CBAGFE」と六音を弾く。

 

次に来るで該当するのが【ドリアンスケール】

「DCBAGF」の六音を弾いて下降。

 

次ので該当するのは【フリジアンスケール】

「EDCBAG」と六音弾いて下降。

 

そうやってルールに従い進行し、最終的に始めのローCに戻ってくることになります。

 

下降の場合、今度は【アイオニアン→ドリアン→フリジアン】と、バックワードの逆になるところが何だか面白い話。

 

上がっている時は下がり、下がっている時は上がるという、ちょっとした脳のトレーニングにも良いかもしれません。

 

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バックワード・モーダル・アプローチ

 

左手の練習に非常におすすめです。

 

4弦でもEの開放から始めれば、21フレットまで繋げることができますし、20フレットでも最後はチョーキングすれば解決します。

 

慣れない運指で試してみたり、そうやって手癖から離れてみたり、色々実験してみるとそれだけ良い練習にもなっていくはず。

 

また、絶対にアイオニアンから始めるって必要も無いので、そのあたりも変化させてやっていくと面白いんじゃないかと。

 

やっている事は同じようでも、淡泊に「ドレミファソラ・・」とメジャースケールを弾いていくのとは、一味も二味も違う取り組みになります。

 

プログレッシヴ・ベース・コンセプト

 

この教則ビデオはほんと、他にもクソ地味な内容がテンコ盛りだったりしますが、それだけにマイアングの尋常ではない練習量と基本への心構え、その意識の高さなどがうかがえるところです。

 

最初は「どんな超絶テクが見られるんだろう!」とワクワクしながら手に入れましたが、ま~見てビックリ、異世界の言葉の連続で困り果てることに。

 

コードトーンをゆっくり弾いていく練習が淡々と20分以上も続いたり、今回のスケール練習なんかについてもそうですが、とにかく地味です。

 

正直、理論を知るまでは内容もほとんど分かりませんでした。

 

ものすごく身になる為になる、その価値に気付くまでかなり時間がかかりましたが、その誠実な内容は本当、無鉄砲だったり嫌味に主張することなどがない彼の人柄がよく出ていると感じる次第。

 

「ドリームシアターは一日にしてならず!」

 

そんな気持ちにさせられますね。