ベースと左手 (7) 指を立てる事をどこまで意識すべきなのか

どれぐらい指を立てるのが理想なのか?

 

実はこれがよく分かってない為、自分が指を立てる方なのか寝かせてる方なのか、あまり把握していないのが正直な話。

 

正しいフィンガリングや理想のフィンガリングとはどんなものなのか?

それも本当のところは分かりません。

 

第一関節が極端に折れ曲がってしまっているようなのは、さすがに問題があるとは思いますが、正面から見て爪が見えないぐらいに指を立てる状態を理想としたり要求するのもどうなのかと。

 

使ってない弦のミュートの問題もありますし、指先だけが弦に触れているようなフィンガリングの追及にそこまでの意味があるのか疑問になります。

 

低音弦も高音弦も同じように弾く?

 

自分の場合、5弦が完全にメインであり、以前は6弦を使用していた身だったりもするので、現実的に考えてそんな綺麗に指を立てるのは無理だろって感じるところ。

 

当然のことながら、多弦ベースの指板幅ってのは結構なものです。

130なんていう極太の弦を扱うのが当たり前にもなってきているベースの世界。

細い弦を指先の肉だけで包み込めるのとでは、条件が異なりすぎています。

 

高音弦と低音弦のそのゲージの差を考えてもやはり、同じように扱うのは無理があるし、ギターとベースと理想を同様に考えるのは絶対に違うんじゃないかと。

 

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ただし良い指づくりは大事

 

弦の太さなど条件は違えど、体づくりと言うか本当に基本も基本なところを考えると、どちらの楽器においても良い指をつくることが大切になるのは確実です。

 

自分の左右の小指を比較してみると笑ってしまいますが、左の方が明らかに肉厚で指先も丸くなっていたりします。

20年以上も弾いていると元がどんなのだったか、もうまったく思い出せませんが、完全な別物と化しているのは間違いありません。

 

アップライトを弾いていた時などは、左手の親指に強力なタコができていたり、これもやはり、左右とで明らかに形が異なっていました。

 

1フレット1フィンガーの運指に対して疑問を抱いている旨の話もしましたが、一方、それで鍛えられてきたのも否定できない事実だったり。

 

効率化を求める事に異議はありませんが、何も試しも努力もしないで「あれは駄目だ!非効率!」と切り捨てるのもちょっと違う。

 

怪我や無理を美徳とすることが問題なのであり、楽器を弾く為の基本的な体づくりを否定する気はまったくありません。

 

そもそも一つの方法に限定するのはおかしい

 

指を立てる立てないにしても、その時その時にどんな音が欲しいか出したいか、それで複雑に変わってくるものです。

 

「これが絶対!」と決めつけようとするのは無理がある。

 

がっちり固定するか、繊細なビブラートをかけるか、それを考えてみただけでも、一つの押弦だけでどうにかしようというのは現実的ではないはず。

 

このあたりに関しては、フレットレスを弾いてみるとよく分かる話です。

 

より正確なピッチを得るためのフィンガリングもそうですが、美味しいビブラートを実現しようと試みれば、自然と楽器の扱い方が変わってくるのではないかと。

 

そういう意味では、左手の感覚や表現力を育てるためにフレットレスに取り組むのも良い練習になります。

 

その経験がフレッテッドにもいい感じにフィードバックできるようにもなると、またさらにベースを弾くことが面白くなっていく。

 

「臨機応変」って無責任な言葉がまた出てきてしまうようではありますが、自然といろいろ使い分けられるのが何より。

 

左手でバッチバチと打音を出しまくる人もいるわけですし、無意識にでも動かすことで絶妙にリズムを取っている人もいるでしょう。

 

楽器演奏と音楽の世界、綺麗なフォームで弾けるってことだけが理想ではありません。