アクティブの恐怖 電池が入ったベースがある事を知る 初心者・中学時代 (27)

音が出なくなる

 

トラウマと言ったら大袈裟なようですが、ある日、愛用していたベースの音が急に出なくなりパニックになったことを覚えています。

 

アンプに繋げて最初は音が出るんだけど、「ヒュゥゥン・・・」って感じに音がみるみる減衰していき、最終的にまったく出なくなってしまいました。

 

以前にも話した通り、自分が愛用していたBCリッチのガンスリンガーは兄貴から譲り受けたもの。

 

それだけでなく、兄貴がプロ時代にも使っていた楽器な為、憧れもあり思い入れも強いベースだったわけですね。

 

パパから貰ったクラリネットどころの話ではなく、本当に心底焦りまくりました。

 

「やべぇ壊れちまったのか・・」

「どうすりゃいいんだよ・・・」

「俺、終わった・・・」

 

こんな絶望感みたいなまであったかもしれません。

 

前のベースに戻るも・・・

 

絶望していたとはいえ、練習をやめることは絶対にしたくなかったので、仕方なく最初に弾いてた安いアイバニーズの方に戻った次第。

 

正直に言って、音がまったくく比較にならなかったのを痛感していたので、それはもう練習がつまらなくなって苦痛でした。

 

それでもとりあえず、代用品で何とか凌ぐしかないって状況ですよね。

 

「これはこれで良いよな!

「スケールが短くて楽!」

「お~!軽くて良い感じだ!」

 

なんて前向きに捉えながら、練習に取り組んでいたと思います。

 

しかし、そんな誤魔化しが長続きするわけもなく、

 

「もう音悪いのは嫌だ!」

「これ以上は御免だ!」

 

まぁ、すぐに耐えられなくなりました。

愛着もクソもなく現実は非情だし現金なものですよね。

 

故障を報告する

 

音的なことについてはもちろんですが、やはりそれだけではなかったですね。

愛機を譲ってくれた兄貴に申し訳なかった為、

 

「本当にすまねぇ・・・」

「ベース壊しちまったみてぇだ・・・」

「音が出なくなっちまった・・・」

 

と正直に打ち明けることにしました。

 

礼儀作法にうるさかったり、格闘技もやってたり、恐怖の対象でもあった兄貴。

マジな話、かなりびびりながらの報告でしたね。

 

そんな覚悟を決めた中、返ってきた答えは

 

「あ~、それ電池切れてんな。」

「裏開けて交換しとけ!」

 

という、まったく意味の分からないものでした。

 

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にっくき四角いあいつ

 

「は?何それ?」

「電池ってどういうこと!?」

 

と、これまたパニックになりましたが、言われた通り裏蓋を開いてみて驚愕。

なんだか見たこともない四角い物体が入っているじゃーあ~りませんか。

 

『9V電池』なんてものが存在していることすら知りませんでしたし、ギターやベースに『パッシブ』とか『アクティブ』なんてものが存在していることもこの時に初めて知りました。

 

恥ずかしい限りですが、楽器本体にベースとトレブルとあるのも理解していなかったということですね。

 

「なんだか音が変わるツマミ」

 

ぐらいにしか認識していなかったんでしょう。

 

故障ではなかったと安堵すると同時に、「俺はたかが電池にこんな追い詰められ苦しんでいたのか・・・!」と非常に腹立たしくもなった次第。

 

楽器屋は怖かった

 

ま~ほんと、しょーもないアホな顛末ですが、本人は相当必死でした。

 

「そんなの楽器屋で聞けよ!」と思うかもしれませんが、当時は馴染みの店などなかったと言うか、そもそも楽器店に行くこと自体がほとんどなかったんですよね。

 

変な話、敷居が高い空間みたいに勘違いをしていた為、修理の依頼や相談なども出来なかったですし、世間知らずで人見知りも激しかった自分にはハードルの高い場だとも思っていました。

 

今だからこそ、「自意識過剰すぎ!小僧の事なんざ気にしねぇよ!」とか笑って言えそうですが、冗談抜きに当時の自分の中では「楽器屋は怖い所」ってイメージを持っていたという。

 

ネットなんかもまだ全然発達しておらず、やり方もよく分からない。

雑誌もほとんど買ってなかったですし、情報から何から本当に兄貴頼みだったなと。

 

以降、電池のトラブルは一度としてない

 

しかし幸か不幸か、この出来事があったからこそ、本番で電池トラブルに見舞われるような事態は一度も体験したことがありません。

 

電池に対しては必要以上に用心する癖が身に付いてしまいましたね。

 

こうやってネタにしたり笑い話で済めば良いですが、たとえばの話、例の文化祭本番で電池が無くなってたら本当に最悪だったと思いますよね。

 

肝心の本番で音が出なくなってあたふたしたり、赤っ恥かいてそれがトラウマになったり、そんなことがあったらベース続けてなかった可能性なんかもあるかもしれません。

 

アクティブは電池が命!

 

これを早くに学べて良かったと心の底から思います。

トラブルは人を学習させ、賢く強く成長させますね。