ベース初心者・中学時代 (20) メタルに疲れ始めMR.BIGの良さに目覚める

文化祭以降、好みが変わりはじめる

 

そんな中、以前はあまり魅力を感じなかったMR.BIGがなかなか良いことに気付き、家にあったライブビデオをよく見るようになったりもしました。

 

メタル小僧の身では、軟弱軟派に聴こえていたサウンドの印象も大分変わり、爽やかなドライブ感とでも言いますか、それが非常に心地よく感じられるように。

 

テンポが速い曲では、

 

【Daddy Brother Lover Little Boy】

【Colorado Bulldog】

【Addicted To That Rush】

 

など、この辺の三曲はやはり外す事が出来ませんし、趣の異なる【Take A Walk】のゆったりしながらもハードでヘヴィな感じなども格好よかった。

 

ビリー・シーンは早弾きだけの人じゃない

 

ベースソロにはいまいちピンと来なかったビリー・シーンですが、ドライブ感のあるシンプルな刻みの方にはけっこう痺れるものがありましたね。

 

一言で「ロックの刻み」と言っても、金属感丸出しでゴリ押すのとはまた異なるのが新鮮だったり、指で弾いているというのも興味が湧くポイントだったり、信じがたい速度の3フィンガーなどにも惹かれるものがあった次第。

 

他にも印象的な曲は多いですし、ビリーの独特なアプローチもやっぱり面白かった。

 

【Green Tinted Sixties Mind】と言えば、ライトハンドも使用したギターから始まるのが印象的ですが、ベースで和音を鳴らすのも何気に特徴の一つではないかと。

 

この曲でベースでもコードを弾けるという事を学んだ気がしますし、チョーキングもやって良いんだということを知ったかもしれません。

 

ギターソロとのユニゾンフレーズなど、意外と他ではない感じだったり。

 

また、ボーカルだけではなく全員が歌えるというのも凄いし、ライブビデオで効果抜群なシーンを見たのも印象的だったなと。

 

まぁほんと、「ビリー・シーンはバンドの人なんだぁ」と当時から思うところがあったかもしれません。

 

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さらにハマっていく

 

そして、文化祭ライブを機に仲良くなった例のギター(以降T.G)にMR.BIGのビデオを貸したり、それを気に入って奴が【Big Bigger Biggest】と言うベスト盤を買ったり、今度はそれを貸してもらったりと、そうやってさらによく聴くようにもなった次第。

 

【Take Cover】なんかは「これ出来そう!耳コピしてみよう!」となりましたし、ゆったりしたテンポだけど16分音符を刻み続けるというのが印象的で面白かった。

 

取り組み始めた指弾きのスタミナ強化や粒を揃える練習などにも良かったですが、何となく陰のある感じで曲自体も気に入っていました。

 

アメリカンではあるけれど「いかにもゴージャス!」とか「大袈裟!」なんて感じではなく、あまり飾り気がなく適度にウェットだったり、そういうところが自分にとってのMR.BIGの魅力でもあったかもしれません。

 

アコースティックなサウンドと素朴な雰囲気の【To Be With You】や、実に分かりやすい【Wild World】など、このあたりは楽器を弾かない人でも親しみやすいだろうなと想像します。

 

【Just Take My Heart】【Promise Her the Moon】のようなバラードも良かったですし、このアルバムに入ってる曲にはどれも何らかの記憶や思い入れがありますね。

 

ただまぁ、唯一、【I Love You Japan】については、当時からどうかと感じるところではありましたが、まぁ、それはそれで一つの思い出と記憶ってものなのかなと。

 

ライブビデオの思い出

 

ちなみに持っていたビデオは、【Live & Kickin】【Bump Ahead】のツアー時の映像でして、後者は確かWOWOWで放送されたものだったはず。

 

非常に強く印象に残ってるシーンを一つ挙げるとすれば、前者はポール・ギルバートがソロタイムで思いっ切りミスをしていた事、後者はパット・トーピーがソロタイムでドラムを叩きながらビートルズのイエスタデイを歌っていた事かなと。

 

後は、お遊びタイムで各メンバーが楽器を持ち替え【Johnny B. Goode】をやったり、そんなユーモアにも親しみが湧きました。

 

超人的だったり付け入る隙がないような印象だったメタルの世界と違い、何だか人間味があるような安心したような、妙にあったかいものを感じたかもしれません。

 

ギターとベースの技巧的な側面ばかりが取り上げられることも多いかと想像しますが、MR.BIGはやはりバンドとして素晴らしいんじゃないかと。

 

アルバムでは綺麗目な感じのエリック・マーティンもライブでは熱くシャウトかましまくりですし、前述のようにドラムのパットも普通に歌える人だったり、ポールもビリーもお客さんを楽しませるエンターテイナーだと思いますし、トータルで勝負している実にバンドらしいバンドだと思います。

 

文化祭が終わってから急に格好よく思えるようになったり惹かれだしたのも、そんな理由からではないかと想像する次第。