縦振動のタッチ まずは弦を垂直に押し込む

弦を鳴らすために

 

縦振動を実現するのに何が大事かと考えた場合、まずは弦を綺麗に垂直に押しこむことができるのがポイントになるでしょう。

 

それも無理なく自然な動作として。

 

多くの場合、弦を横に引っ張ったり、指でひっかくような弾き方になっていたりしますが、それだと縦振動からは確実に遠ざかっていく印象。

 

例えばの話、自分は5弦ベースを弾いている為、この辺が視覚的に分かったりもします。

3弦(A)を押し込んだ際、ポジションマークの中心(※注)から弦が大きくずれているようでは、理想の縦振動を実現するには程遠い状況になっていることに。

 

押し込むどころか横や斜めに引っ張っている場合、これはもう明らかに弦がセンターからずれていることが確認できるはず。

 

(※)ポジションマークが完全にセンターになっているとは限らない為、それは各自ご判断を。

 

太い音=力で弾くこと?

 

太い音を出そうとした場合、ついつい弦を思いっきり引っぱったり、乱暴に弾こうとしてしまうものです。

 

しかしそれでは、肝心の基音自体は実は小さくなっていたり、他の倍音やアタックの方が目立ってしまうことになるのがほとんどなのが現実。

 

ライブなどでありがちですが、音が抜けてこないからと強く乱暴に弾いてしまったり、または、あまりに力みすぎたために音が潰れてぜんぜん太く聴こえないなど、そういったことも珍しくないはず。

 

感情表現や曲のアクセントとして働くならともかく、大抵の場合、後から確認してその酷い音と演奏にガッカリすることが多いんじゃないと。

 

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弦の振幅や音のピークを理解する

 

弦の振幅を考えるにせよ、PUの磁界を考えるにせよ、弦を横に引っぱって大きな音量を得ようとするのは、あまり理に適ってないと自分は感じるところです。

 

特にグルーブのことを考えた場合、どのタイミングで音のピークが訪れるか分からないのはかなりのハンデになると思いますし、色々な意味でやはりコントロールが難しくなってしまう。

 

縦振動の場合、弦を押しこめる限界はフレットに触れるまでになる為、それを認識するだけでもダイナミクスの把握と管理がしやすくなるはず。

 

それ以上は不要な力になると言いますか、過剰に押し込もうとしても大きい振幅を得ようとしても、弦が不自然にたわんだり暴れるだけで、音はやはり細くなってしまう印象。

 

せっかくの弦振動がフレットにぶつかって妨害されてしまうような状況はいただけません。

その瞬間に振幅は小さくなり基音も目立たなくなる為、肝心の低音がミュートされてしまう事態にもなってきます。

 

見せかけの音量やアタックは大きくなるようだけど、実は低音は痩せている。

肝心の実音が小さくなってしまい、音程感が悪くバンドでの馴染みも悪くなる。

 

前述のライブの話ではありませんが、そんなサウンドになってしまう場合が非常に多い印象。

 

弦をしっかり振動させる

 

当たり前の話かもしれませんが、弦を自然にしっかりと振動させてあげた方が音は太くなりますし、タッチとしても理に適っていて疲れなくもなります。

 

垂直に押しこめば楽器本体に圧力が加わりますし、生音もそれだけ豊かになり音も自然と太くなる。

 

弦振動はその初動がとにかく大事になってくるわけですが、そこで駒とフレット上だけで振動するような鳴らし方をしてしまうと、音は確実に細くなります。

 

立ち上がりも悪いし、出音のタイミングも取りづらくなってしまう。

 

まずはとにかく弦を綺麗に垂直に押しこむこと、それを意識するだけで音は確実に太くなり、立ち上がりもグルーブも良くなっていくはず。

 

そして、そこから弦を綺麗に振動させることも意識すれば、音は絶対に変わっていきます。