多弦ベースへの偏見は流石に古いんじゃないかって話

多弦は邪道扱いされた時代

 

一昔前は5弦にすら強烈な偏見があったんじゃないかと思う多弦ベースの世界。

 

実際、自分は十代の頃から5~6弦を弾いていましたが、

 

「ベースの音域広げたって役に立たないでしょ?」

「弦増やして何か意味あるの?」

 

なんてことをよく言われたものです。

 

高音弦だけを増やしたり、ずっとギターの物真似をやってるみたいなスタイルならともかく、普通な感じにベースを弾いていてもそんなことを言ってくるのだから困った話。

 

ローB弦を使うことにすら眉をひそめられたり、「ベースは4弦だろ!」って偏見が今以上にかなり強かったですね。

 

ハマった音楽とコピーの壁

 

そもそも何故、自分が多弦を弾き始めたかと言いますと、

 

「それがないとコピーできなかった」

 

という単純な理由に尽きます。

 

ドリームシアターの『アウェイク』というアルバムに挑んだ際、ローB弦をメインにしたリフを4弦で弾いてもまぁ、あまりにそれらしさが出ないんですよね。

 

オクターブ上で弾かなければならないそのサウンドがどうにも格好悪くても嫌になりました。

 

そしてその当時、一緒にコピーしてた仲間が7弦ギター(スティーブヴァイモデル)を買ったものだから、なおのこと違和感がひどくてがっかりするわけです。

 

で、その頃に同じく大好きだったのが、

 

『ブルーマーダー』

 

ジョン・サイクスがリーダーのハードロックバンドです。

 

これがまた困ったことに、ベースのマルコ・メンドーサが使用しているのは「6弦でしかもフレットレス」ときました。

 

ネットなんかもまだまだ普及してませんし、ろくな情報もない。

どこのベースを使っているのかすらもまったく分からない。

そんなものだから、一体どうやって弾いているのか検討がつきませんでしたね。

 

「6弦!?フレットレス!?」

「そんなベースがあるのか!?」

 

と、まずそこから驚くのが現実です。

 

多弦を弾く事が普通だった

 

そんなこんなまぁ、

 

「俺は多弦に対する偏見なんて無いぜ!」

 

とかそんな格好いいものではなく、

 

そもそも無いと困る

 

ってことだったりするのが自分の感覚。

 

それを当たり前のように使っている音楽を自然と聴いていた為、多弦でないとどうにもならない壁があった次第です。

 

これはほんと、キーを変えたりアレンジして弾けば良いとかそういうことではないでしょう。

それはロックのリフや開放弦の快感を知らない人の言葉と感覚ではないかと。

または、ドリームシアターを聴いたことがないか、その難易度を知らないか。

 

姿勢が軟弱、気合が足りないって問題じゃないです。

マジでどうにもなりません。

 

20年前でもそんなことだったわけですから、今のご時世、多弦を普通に使用している音楽なんていくらでもあるでしょう。

 

にもかかわらず、「4弦しか認めないみたい!」な主張するのは、やっぱり古いだろうと言いたくなるところ。

 

そこに加えさらに、「フェンダーしか認めない!」みたいな固定観念まで入ってきては、これまた鬱陶しくてしかたないかもしれません。

 

音楽は自由だの何だの言うわりには意外と保守的だったり頭がコチコチだったり、そういう人も多い印象もありますが、もう聴いてるものが違うんだよ、時代が違うんだよって話なんじゃないかと。

 

4弦歴の方が圧倒的に短い自分、5弦・6弦ベースが感覚的には標準です。 

 

正直言って4弦はもう『少弦ベース』って違和感があるぐらいかも?

 

4弦に魅力を感じることがあるのも確かですが、本数を元に戻すという感覚ではなく、

 

「弦を減らす」

 

という感覚の方が強いですね。