ポングとベース

ベース楽しむ人生を

Jiraud Black Cloud 5 Limited  まとめ

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一か月にわたりブラッククラウドについて話してきましたが、基本的な使い勝手や音の傾向と言い、簡単にまとめると「凄いジャズベース」と考えておけば良いんじゃないかと思います。

フェンダーシェイプとサウンドそのものでなければ認めないと言う場合はなかなか受け入れ難い面もあるかもしれませんが、より高い完成度やバランスを求めるのであればこれ以上の物はない印象。

特にタッチレスポンスに関しては比較になる物がありませんでしたし、レンジの広さや音作りの幅も含め、よくある安易なアクティブJBなどとは明らかに次元が異なっているかなと。

 

逆に考えるなら、フェンダーが欲しけりゃフェンダーを弾けば良いし、余所に過剰にそれを求めるのも何か違う様な気がする次第。

音詰まりがあるとか音量バランスに難があるとか、そういった欠点と思われそうな点も含めて独特のサウンドや味わいにもなるものだったりしますし、実際、自分もそんな楽器を弾くのが妙に楽しかったり欲しくなったりする事があります。

古いJBやらPBが欲しいならそれを弾けば良い、変に今の技術やら材料で再現しようとするから話がおかしくなってきたり、高級なコピー品やら安直なアレンジみたいなのが増え続けるのもどうかと思うところ。

 

60年代前半のJBをフレットレスにした物を弾いた事がありますが、正直言ってパッシブの欠点がどうのとかインピーダンスがどうのとか語る気も失せたかもしれません。

ああなっちゃうともう、どうやってもそれを超える事は出来ないと言いますか、欠点から何から含めて全て完成されてしまってる様な印象。

存在そのものが魅力の塊であり、理屈抜きで素晴らしい楽器だなと。

 

ある意味ではブラッククラウドは淡泊な楽器にもなるかもしれませんし、音色的にあまり魅力を感じない人がいてもそんなに不思議ではないかと思います。

自分にとってはこれ以上ない楽器だと確信していますが、フェンダーを求めるならフェンダーギブソンを求めるならギブソン、それが正解と言うかやはり世の中そんなものなんじゃないかと。

スペック云々語るより「俺はこれが好きだから弾いてるんだ!」ってのがシンプルで良い気がしますし、そういう意味ではブラッククラウドについても単純にそれが好きだから弾いてるってだけかもしれません。

これまでやってきた様にあれこれ長々と語る事も出来ますが、結局のところ大事なのは上記のそれなんじゃないかと思います。

弾いてて楽しい、飽きないってのは本当に重要。

 

ただ、良い楽器を作る為の理屈や経験、独自の感覚がこれでもかと詰め込まれているという意味で、ジラウドは本当に素晴らしい存在なんじゃないかと感じるところ。

そしてブラッククラウドはその集大成であり、余所では真似の出来ないオリジナルな存在のはず。

一方、完璧な存在の様だけど、弾き手のタッチやセッティングに正直に答えるだけと考えた場合、実はこんなにいい加減で曖昧な楽器もない気がする次第。

人間と言う最大の不確定要素に出音が委ねられるってのは凄く怖い話かもしれませんし、全く合わない人がいたとしても不思議ではないのかなと。

 

とにかくタッチコントロールが楽しい、弾けば弾くほど上手くなる、音も良くなる、何年でも弾いてられる、そんなプレイヤーありきの存在だと思いますし、「他の奴が使ってるのは嫌だ!」なんて自分の幼稚で見栄っ張りな要求にも答えてくれるのがナイスなポイント。

 

自分の人生、これと共にあるなぁと。

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