Jiraud Black Cloud 5 Limited (29) 弦高調整・セットアップについて

ブリッジ駒の調整

 

指板Rに律儀に合わせるように駒を調整するものもあるこの世の中。

個人的にはあれは相当よろしくないと思うところ。

 

特に低音弦側の方を過剰に下げてしまうとまずいですね。

余裕のある振幅が得られず、音量も張りもなくなる印象。

弦の張りも弱くなり、立ち上がりも悪くなるかなと。

 

楽器店で試奏した中には、頑なまでにRに合わせて完全に音詰まりしている酷いものなんかも普通にありました。

 

製作側も販売側も弾き手のことなど考えてないんだなと失望です。

 

セットアップと均一感

 

自分が持っているベースのセッティングを大雑把に言うと、低音弦側は上げて高音弦側を下げるという状態にしています。

 

12フレット上での弦高などをこれまた大雑把に言うと、ローB弦の高さは一円玉二枚分入るぐらい、G弦が一円玉一枚分ぐらいって感じ。

 

テンション感という呼び方が適切かどうかはともかく、実際に演奏する人間としては非常に大事な感覚でしょう。

 

どの弦を弾いても同じぐらいの張りを感じられるように調整していくと、本当に驚くほどに弾きやすくなります。

 

張力の数値だけを見るならば絶対に均一になるはずなどないのも確かな一方、そこはやはり、自分の感覚が何より大切なわけです。

 

ここをしっかりセットアップするかどうか、それで演奏性は大きく変わります。

 

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ネックの調整を無視すべからず

 

駒をベタベタに下げるとこれまた不思議なぐらいに楽器は鳴らなくなる印象があります。

 

ということは弦高を調整するならば、まずはブリッジよりネックの調整をする方が大切になるでしょう。

 

個人的には超真っ直ぐよりもほんの軽く順反りしている感じが好みでして、そこが良い具合になように調整してから駒の方を動かすようにしています。

 

ネックの仕込み角の問題なんかもありますし、弦高が高いからといきなり駒を下げるのは色々アウト。

 

ナットは低めに

 

少し意外かもしれませんが、ジラウドはナットの溝はかなり低く削っている方ではないかと感じます。

 

タッチにこだわるとか太い音にこだわるなど、こんなことを言うと根性論的なものをイメージしがちかもしれないですよね。

 

でも本当、演奏性に悪影響を与えるとか闇雲任せでピッチも気にしないなんてことはやらない印象。

 

「Fが押さえられない!」なんていうギターのお約束じゃありませんが、そんな心配もありません。

 

力まずに済み、タッチにもしっかり応えてくれるセットアップ。

これを経験すると、演奏もグルーブも意外なほどに変わってきます。