Jiraud Black Cloud 5 Limited (14) JB-05はちゃんと5弦用

多弦のPUは難しい

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多弦用PUの多くが高域特性が壊滅的だったり、反応も薄かったりつまらない印象。

癖の塊みたいなわけの分からないものが多くて困惑するところ。

 

これに関しては楽器本体の設計が見ため優先だったり、製作思想や狙いが支離滅裂なものが多いせいもあるのでしょう。

 

その弱さを誤魔化す為、太く聴こえさせようとするPUやプリが好まれるのだと想像します。

 

そのような楽器の場合、本体の特性やタッチを活かしてしまうようなものだと、かえって逆効果になりそうですよね。

 

確実に頼りなく細い音になってしまうはず。

 

やたらとサイズが大きかったり出力も高いハムバッカーがよく使われている理由にも納得です。

 

フェンダーコピーも微妙

 

他にもフェンダー系の音を狙って巻数を真似しようとか、構造をそのまま流用しようとするものなどもあるかと思いますが、実はこれって実はかなり問題な話だと考えます。

 

多弦用のサイズになっているのにもかかわらず、それそのまま馬鹿正直にコピーしてどうするのかと疑問になるわけですね。

 

当然のことながらそれだけコイルは長くなるだろうし、出力が上がったり変な癖も出てくるはず。

 

音もなにも確認せず、「多弦におけるビンテージクローンができた!」なんてそれで言われてもまぁ、失笑物なんじゃないかと。

 

4弦の方が気持ち良い音がするとか、多弦は音がすっきり抜けてこないとかよくある話。

 

それというのは、楽器本体の設計や鳴り方に問題があるだけではなく、PUが酷いというのも非常に大きな問題であり、そんなものが多いというのが厳しい現実だと感じます。

 

Jiraud JB-05

 

その点、ジラウドの5弦はちゃんと専用にPUが開発されているから素晴らしい。

 

4弦の安易な流用・設計ではなく、かなり大変なテストを経て実用化された事実がそのままクオリティとして出ている印象。

 

・ただのビンテージクローンではなくバランス良くローノイズで実用的

・楽器らしく活き活きとした面白さとパンチがある

・無理に加工せずとも気持ちよく自然に音が抜けてくる

 

5弦でそんな美味しい仕上がりになってるものというのは、なかなか存在しません。

 

前述のように、「フェンダーのコピーを作りました!」みたいな単純なものでは困りますよね。

「もっとちゃんと音を聴いてから出してくれよ!」とツッコミを入れたくなります。

 

5弦で癖のないシングルコイルを求めると本当に選択肢が少なくなるますし、また、アルニコとエナメル線で作られたものを求めるとなると、条件としてさらに厳しくなっていきます。

 

ジラウドのPUって実は特殊でもなんでもなく、むしろ当たり前のような存在なんですが、こういうPUが逆にないものなんですよね。

 

評判が良さそうな他社製品をのっけて終わりなんてことではなく、オリジナルにこだわる姿勢が素晴らしい。