Jiraud Black Cloud 5 Limited 頼れるネック

f:id:bakibakibass:20170720203621j:plain

 

長い年月を共に過ごしてきた楽器がほとんど存在しない為、他と比較してジラウドのネックが特別に傑出しているのかどうかは分かりませんが、高密度で安定した材にこだわっているのは確かでしょう。

 

非常に頑丈でしっかりしています。

 

中には、極太のフラット弦を張ってもまったく負けない個体もあったり、管理が余程に無茶苦茶でもない限りは、トラブルの心配はほぼ無いんじゃないかと。

 

5弦に関しても同様、そこまで管理に気を使うわけではなく助かりますし、たとえ反ったとしても工房の方に持っていけばすぐ調整してもらえるので、そういった安心感も大きいですね。

 

もちろん、トラスロッドを軽く調整するぐらいなら自分でやっても特に苦労はしません。

 

弾き心地に関しては独特な面があると思うので、そこの好みは分かれそうですが、華奢なネックが苦手な身としては非常に魅力的に感じます。

 

表面的な感覚を優先すると、薄くて幅も狭いネックの方が弾きやすく感じるものかもしれません。

しかし、無闇に細くするだけでシェイプに工夫がないのでは、かえって疲れる気もするところ。

 

確かに、幅や厚みのあるネックは取っ付きが悪いものですが、ジラウドの場合はちゃんと弾き手が作っているものだけあって、ただ単に無闇に太いのとは異なっています。

 

自分の場合、握力とか指先だけを意識して弾くスタイルではないですし、そんなに弦高を下げるスタイルでもない為、十分な厚みと幅があってくれた方がむしろ助かるのが本当の話。

 

今までの経験から言うと、基礎を無視して極薄ネックや低弦高にこだわってたりする方が腱鞘炎などのトラブルが起きていた印象でして、このブラッククラウドに落ち着いてからの方が、変な怪我をするようなことが無くなりました。

 

演奏技術の未熟さを言い訳したり、そこに楽器まで合わせようとするとロクなことがありません。

どんどんタッチもフィンガリングも悪くなっていったり、結局はそういった積み重ねとトータルで音は痩せていくんじゃないかと想像します。

 

また、楽器の良し悪しを判断するのに、ネックの鳴りを重視する場合などもあるかと思いますが、過剰な振動と共振で痩せてしまうのはどうかと感じるところ。

 

その意味でも変に薄く華奢なネックは、個人的には避けたい仕様です。

 

ディープジョイントの話にしてもそうですが、結局は慣れの問題も大きいと言うか、練習することで意外と問題なく解決したりするもの。

であるならば、出音や耐久性、トータルバランスを重視した方が長い目で見ても良いはず。

 

最初の内はちょっと暴れもしたこのネックも、長年のこまめな調整の甲斐あってか、今では調整する頻度は減りましたし、反ったとしてもほんの少し動くだけなので管理も楽です。

 

ボディと同様にオイルフィニッシュが施されており、非常に触り心地が良いのもポイントでして、これがまた堪らなく魅力的。

 

これがあまりにも気に入ってしまった為か、他の塗装を受け入れたくなくなってたりするので、もうほんと「これ一本でいいかもなぁ・・」なんて思ったりします。

 

反らないネックや理想の一本が欲しいのであれば、ちゃんと管理し楽器を育てる感覚を持つのも大切なことですね。