ポングとベース

ベース楽しむ人生を

縦振動のタッチとフィンガーランプ

※修正版を投稿。

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最近は標準で装着されていることもあるフィンガーランプ。

 

どんな物なのか簡単に説明しますと、「指が深く入らないようにするための板」と言ったところではないでしょうか?

扱いを極めた人の見解などは分かりませんが、少なくとも自分の場合、そんな認識でいます。

 

2PUのベースの場合、フロントPUとリアPUとの間を埋めるように取り付けられている事がほとんどではないかと。

ボディと弦との空間を埋めることで、指と弦との間隔と感覚を一定に保つことも容易になります。

より速く弾くためだけでなく、音の粒を安定させるにも大きな効果が期待できる。

 

そして、指が不用意にもぐりこんでしまうのをほぼ絶対的に防げるようになることを考えれば、力んで音が潰れたり、指が弦に引っかかっちゃったり、音量も音質もバラバラなんて事態も回避しやすくなるはず。

実際、自分の場合、「ライブ時の力み防止装置」みたく使ってた時期なんかもあったり。

 

相性の良い人なら、必需品になってもおかしくないぐらいの効果も期待できると思います。

 

一方、指が深く入らないということは、単純な力では弾けなくなってくることも意味している為、よく言われているように、音が細くなったりダイナミクスが無くなったり、そういったリスクなんかも出てくる印象。

大きな効果を望める分だけ、好みの分かれるアイテムであることも否定できないかもしれません。

 

「ここぞ!」という場面でガッツのある音を出しにくいとか、淡泊な感じになったり、それが苦手で自分には合わないと感じる人も多いんじゃないかと想像します。

 

また、セッティングを詰めてない物も多く存在している印象なので、ひどい物は本当に扱いづらい。

邪魔でしかたないと感じたとしても、それは何も不思議ではありません。

フィンガーランプを使うのであれば、必ず、自分のタッチと楽器に合うようにセットアップした方が良い

 

あまりに弦に接近させた場合、縦振動で弾きたくとも、まったく弦を押しこむ事ができなかったり軽くなでるような弾き方しか許してくれないなんて状態になる可能性がある為、それだと演奏がかなり辛くなってしまいます。

 

そんな賛否両論ありそうなフィンガーランプ。

 

使用することでなぜ音は淡泊になりがちなのか?

・なぜ力強さが出しにくいと感じるのか?

・付けてない物と比較してどんな変化が起きているのか?

 

それをまずちょっと考えてみたいと思います。

とりあえず、以下の動画を見てもらうと幸いな次第。

 

※低音がしっかり出るヘッドホンなど推奨。 

www.youtube.com

 

どこの言葉かは知りませんが、『アルアイレ』『アポヤンド』の違いと言いますか、音の太さやアタックに確実に変化が起こっているはず。

 

縦振動を意識するならばこれは当然ながら、弾き方は自然とアポヤンドの方に。

それをさらに強力にして指を弦にぶつけ、独特の打音を得るタッチなども存在しています。

軽くつま弾くだけのタッチと押しこむことを意識したタッチの場合、たとえミュートして実音を出していなかったとしても、そのミュートの音にも太さやアタックの違いが表れる。

 

例えば3弦を弾く際、弦を垂直に強く押しこむようにした後、4弦にぶつけるぐらいの勢いで弾いてみると分かりやすいかもしれません。

 

「バチッ!」と音がするまで強く弾くのはちょっと極端と言うか、やりすぎ感もありそうですが、しかし、それで独特のサウンドが生まれるのも確かなところ。

この打音、タッチのスピードが速く角度やタイミングも良いほど、太くパーカッシブな音やニュアンスなど、実音以外にも加えることができるようになっていきます。

 

そして、ここで問題なのは、ランプを装着した際のその変化

 

ただでさえ、指を深く入れるのが難しくなる事で音は細くなりがちなのに、それに加え、前述のような打音など実音以外の要素も希薄になっていく可能性があるわけです。

指を深く入れることはできないし、低音側の弦にぶつけようとしても、当然、その前にランプの方にぶつかったり、それがブレーキになってしまう。

 

もちろん、それこそがメリットであったり、ランプならではのポイントであるのも間違いなさそうですが、やはりその一方で、思ったような太さやニュアンスが出ない原因になるのも確かなんじゃないかと。

 

そして、このちょっとした違いが、トータルのサウンドやグルーブなど、そういった大切な要素に影響してくる可能性というのも、否定はできないはず。

 

たとえばの話、ギタリストで言えば、

 

ただそのまま単純に弾いてチョーキングするか?

それとも低音弦の方から一気にかき鳴らすようにしてチョーキングするか?

 

そこでサウンドの違いが生まれたり、それが極まってくれば、人々を感動させるような表現力にすらもなったりするわけです。

 

演奏してる本人ですら実はよく分かってない、そんな微妙な音が必ず存在するのが楽器と音楽の世界。

なんでもかんでもノイズ扱いしたり、無駄だと排除するのがいいとは自分は思いません。

その「無駄」こそが独特の個性や強力な武器になっていく可能性も十分あるんじゃないかと。

 

フィンガーランプを使ったり弦高を下げたり、それってのは極端に言えば、天然のコンプ天然のリミッターをかけた状態とも考えられるのかもしれません。

弦の振幅を強制的に小さくしたり制御したり、そうするとダイナミクスを整えることにもなってきますし、前述のように、ニュアンスが出しづらくなる面も出てきてしまう。

 

特に、低音弦側のサウンドにそれが表れる可能性はありそうですし、PUやプリでそれを補おうとしても、なかなか思ったようにはいかない可能性も高いかと想像します。

 

弦高を下げたことでバズが増えたり、それをアタックや個性としたり、そうやって音の要素を複雑に絡み合わせ、独特のサウンドを生み出している人も世の中には存在します。

 

しかし、ランプを使うと大体の場合、綺麗なタッチで弾こうとすることが多くなるんじゃないかって気がするところ。

その為、そういったアタックやニュアンスなどに対しても、淡泊になりがちな印象。

リアPU系の音が好きだったりした場合、よけいに軽くなったり、ケロンケロンした感じにもなりがち。

 

では、「ランプで太い音を出す事は不可能なのか?」と言うと、それも絶対違う。

 

「いかに弦を振動させるか?効率的に鳴らすか?」と考えると、結局はタッチの問題になってきます。

前述のような打音などに頼れない分だけ、実音の勝負になると言うか、純粋な弦振動の質こそが問われてくるから難しい。

 

非常に困難な道のりにはなりそうですが、それでも、タッチスピードに優れてさえいれば、話はぜんぜん違ってくるはず。

 

それこそ、ピアニッシモで弾いても良い音を出せるようになれば、ダイナミクスの問題などもクリアできるようになるかもしれません。

リチャード・ボナなどがそのあたり本当に凄まじい印象ですが、ランプを使いこなすのであれば、小さな音でもパンチを出せるようになる必要があるんじゃないかと思います。

 

また、繰り返すようではありますが、とにかくセットアップが大事。

そこがよろしくないために、誤解も多く広まっているように感じる次第。

 

ちょっと弦を押しこんだらすぐランプにぶつかってしまうような状態とか、逆に、まったく効果がないぐらいに低くセッティングされていたり、そんな極端な状態ではまぁ、無意味に感じたり役に立たない物だと思うのも、当然の話なんじゃないかと。

どんなセッティングが合っているのか、やはり、それを自分で見極めていくことが大切です。

 

100万円の楽器に付いている物だろうが何だろうが、そんなことは関係ありません。

自分のタッチと表現方法に合った調整をすべき。

実際、自分がランプを使う時は必ず自作をして、それを使用するようにしています。

 

そんなこんな、いつものような実験動画でも上げて締めたいと思います。

 

賛否あろうとなかろうと、ランプを付けていてもタッチで音は変わるのはまちがいなく事実。

確かに、弦に接近させると色々と厳しくなる面もありますが、だからと言って、太い音を出すことを諦めたり太い音なんか無視するなんてのは違う。

たとえ僅かな振幅であっても、弦の振動方向を意識するかどうか、それだけでも音は確実に変わっていきます。

 

※低音がしっかり出るヘッドホンなど推奨。 

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