ポングとベース

ベース楽しむ人生を

アンプの入力とかアクティブとかパッシブとか

楽器用アンプなどの機器には、入力が「High」「Low」とあったりもしますが、これがインピーダンスのことを指しているのか、ゲインのことを指しているのか、実はよく分からない場合も多いんじゃないかって気がするところ。

 

たとえば、ジラウドのJFDT-HA

 

このラックプリアンプ、インプットにハイかローの切りかえスイッチがついてますが、これは、入力インピ-ダンスを3.2MΩか100kΩかに変更するものなので、意味がすごく分かりやすい。

 

もっと言えば、ゲインの切りかえスイッチは別に存在しているので、ハイ入力かロー入力かは、適正なインピーダンスの選択をする為にあるのだと分かります。

 

パッシブ楽器を繋ぐ場合、入力はハイの方にしておかないと、アンマッチングを起こすことになってしまいます。

後述しますが、パッシブ楽器から送られてくるような信号をローインピーダンスで受けてしまうと、かなり悲惨なことにもなるんです本当。

 

しかし、ゲインの問題でハイかローが分かれているものもあったりするから、これが困った話。

出力の高い楽器を繋ぐと歪みやすかったり、音が大きくなりすぎたり、そこに注意するために入力を分けるという仕様。

一見の目的はまともなようでも、実のところ、話がちょっと変になってくるような気も。

 

どちらを選んでもそもそもの入力インピーダンスが低かったらどうするのか?

そんな疑問が湧いてくる次第。

 

先日の実験のように、バッファでも間に噛まさないと、パッシブは環境によってはひどい事になります。

完全にアンマッチングを起こしてしまっているような状態では、音は確実に痩せてしまいます。

いくら凄い機材を使っていたとしても、扱いをちょっと間違えただけで悲惨なことになる可能性もあるという、このへんがエレクトリック楽器の怖いところではないかと。

 

それも知らず気付かず、「パッシブ最高!俺はアンプ直!」なんてこだわっても、まぁ、虚しく響くだけかもしれません。

 

他にも、「Passive」「Active」の表記で入力が別れている物なんかも見かけたりしますが、これはとても分かりやすく、親切な仕様であるかもしれません。

自分のベースの仕様を把握していれば、迷うことはないなと。

 

ところが、これまた困った事に、落とし穴が存在するようなアンプがあったりもするから、気を付けなければいけないところ。

 

某アンプなどはホント、音を出して「なんじゃこりゃ?」となってしまいました。

パッシブ入力の方は明らかに不自然な音になるという、なんともよけいなお世話な仕様。

ローとハイを強調したエンハンサーのような、そんな効果がかかる印象だったという。

 

「パッシブでもワイドレンジに感じさせよう!迫力を出してあげよう!」って意図なのか、本当に正式にそういうものなのかどうかそれは分かりませんが、まぁとりあえず、インピーダンスのことを考えているわけではない気がします。

百歩譲って単純にゲインが違うだけだとしても、そんな異常な差があるのはどうなのかと。

 

いずれにせよ、これじゃパッシブとアクティブの解釈もめちゃくちゃになってるように感じますし、「パッシブの音」とか「アクティブの音量」とかそんな区別の仕方をするのかと、ちょっとツッコミを入れたくなってしまいます。

 

そもそも、楽器本体がパッシブだとしても、何かペダルを通していた場合、それはどう考えるのか?

 

ローインピーダンス出力にしているのにパッシブ楽器だからハイ入力を選ぶ?

足元でかなりのゲインブーストをしていてもパッシブ楽器だからハイ入力の方を選ぶ?

ぜんぜん高出力じゃないのにアクティブ楽器だからロー入力の方を選ぶ?

ローインピーダンスだけど元気が欲しいからハイ入力の方を選ぶ?

 

弾き手も作り手も、このあたりについてどこまで考えているのか、実はよく分かってないんじゃないかって気がします。

本当は単純な話のはずなのに、言っててよく分からなくなってきます。

 

「音作りは理屈じゃない!」と思考停止するのは簡単ですが、現実問題、シンプルな理屈で音が痩せまくっているとしたら、それは考えものだと思います。

アンプ作りにおいても、理屈も何もなく設計されてたりしたら、そりゃ困る話ではないかと。

 

本当にベースの事を考えて作っているのだろうか?

ちゃんとベース弾ける人の話を聞いてるのだろうか?

 

ベース用と言いながらも、そんな疑問が湧くような物もけっこう多い印象。

 

もしくは、変に考えすぎたり、プレイヤーの声を聞きすぎたり、そうやっておかしな結果になってしまったのだとしたら、そんな無闇に機能を詰めこんだりせず、自信を持ってシンプルに作ればいいんじゃないかって気がします。

 

そして、楽器本体にしても、「アクティブだから安心!」かと言うと、これがまたそうでもなかったり、インピーダンスの処理がおかしな事になっている場合があったりします。

 

バッファとして売ってるのに出力がローインピーダンスになってないとか、やたらと出力インピーダンスが高いエフェクターなんかもあったり、この世の中、色々と気を付けた方がいいと思います。

本当に安定して良いサウンドを出したいのなら、アクティブと言っても注意が必要かもしれません。

 

「パッシブはひどい時はそれが正直に出ていい!」みたいな話なんかもあったりしますが、ま~、単にアンマッチングを起こしてるのを喜んでるとかって事だったら、かなり間抜けな気がするところ。

本来の信号とは程遠い状況になっているのに、「ごまかしがないベース本来の音!」なんて言ったりそれを自慢するとか、正直、自分にはよく分からない価値観に思えてなりません。

 

タッチが自慢なのだとしたら、なおさら、それをいつでも正直に出せるシステムにした方が良いんじゃないかなって。

  

そんなこんな、インピーダンスの問題には、本当に注意が必要と言いますか、ちょっと気を付けたりその処理を考えるだけでも、出音が変わる可能性は十分に考えられます。

音がもっと安定したり、抜けてきたり、細かいタッチコントロールやニュアンスもちゃんと再生してくれたり、悪い影響なんかほとんど無いように思えます。

 

「パッシブ派かアクティブ派か!?」みたいなのも、今では減りつつある気もしますが、それでもまだまだ、固定観念や先入観を強く持っている人も多いんじゃないかと想像します。

 

いつまでこんな事を続けるのか、時代遅れなアンプいつまで使い続けるのか、本当に疲れてしまうので、ちゃんとした物がもっと出てきたり、注目されて欲しいなと思う次第。

 

何度も繰り返すようですが、明らかに劣化しまくってるのに、「パッシブはピュア!」とか「アン直最高!」なんて言うのはうんざりです。

その逆に、いい加減な回路を積んでいて、「アクティブは不自然!」とか「ごまかしが嫌い!」なんて言ってるのもつまらない。

そんなものを、ローファイでひどい特性のベーアンを使って議論したり、足元に色々通しまくりながらあれこれ語るという、あまりにも滑稽な話。

 

誤解や反論を承知で言えば、ある意味、ベーアンなんか無くてもいいわけですし、前時代的でいい加減なアンプなど、もっと淘汰されてもいいようにすら感じます。

通すだけで音が勝手に作り変えられてしまうとか、そもそもの特性がめちゃくちゃとか、「そんなもんただのエフェクターじゃねぇか!」と言いたくなるところ。

別に気持ちよくないです、そういうアンプ。

 

モーモーブーブー言うだけとか勘弁してくれと。

キンキンうるさいだけなのも勘弁。

 

いくら、アンプ直やパッシブにこだわっても、DIを通すなら、その時点で破綻してる気もしますし、パッシブ・アクティブ論などに熱くなる前に、他に考えるべきことがあるように思います。

これだけベースの技巧にも音にも関心が集まってる時代に、あの定番のベースアンプとかアクティブサーキットとか、そういうのをいつまで居座らせておくつもりのか、悲しくすらなってくるような?

 

インピーダンスの話が宗教あつかいされるとか、ツイーターの存在すら知らないとか、そういうのはもうやめましょう。

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